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Yasukatsu Matsushima

Author:Yasukatsu Matsushima
1963年琉球石垣島生まれ。石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島にて育つ。

その後、東京、グアム、パラオ、沖縄島、静岡、京都、滋賀にて学び、働き、生活する。

著書に『沖縄島嶼経済史―12世紀から現在まで』藤原書店、2002年、
『琉球の「自治」』藤原書店、2006年、
『島嶼沖縄の内発的発展―経済・社会・文化』(編著)藤原書店、2010年、
『ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦』早稲田大学出版部、2007年
『琉球独立への道』法律文化社、2012年、
『民際学の展開ー方法論・人権・地域・環境の視座から』(編著)晃洋書房、2012年
『琉球列島の環境問題ー「復帰」40年・持続可能なシマ社会へ』(編著)高文研、2012年

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「琉球独立論」熱く~龍谷大教授・松島泰勝さん(林田英明)

レイバーネットに掲載されました。
毎日新聞の林田さんが取材して下さいました。感謝します。福岡の皆さんと夜遅くまで色々と議論できてよかったです。



龍谷大教授、松島泰勝さん(51・写真)は沖縄県石垣島生まれ。7月に発刊された『琉球独立論』が全国紙の書評に大きく取り上げられるなど話題を呼ぶウチナンチューである。10月18日、「山之口貘と琉球独立論」と題した講演が筑紫女学園大の公開講座として福岡市であり、60人が参加した。

 親の仕事の関係で小さい頃は沖縄各地を転々とし、社会人となってからもパラオの日本大使館専門調査員やグアムの日本領事館専門調査員をした経験が現在の専門である島嶼(とうしょ)経済につながっている。

●反基地運動と連動

 つもる不満を酒の勢いで吐き出す「居酒屋独立論」との自嘲から、沖縄は現実問題として独立を語る時代になってきたのだろうか。松島さんは具体的な変化を身ぶり手ぶりを交えて熱く問う。3点を挙げた。 

 最初に、今夏スイスのジュネーブで開かれた国連人種差別撤廃委員会で発言した糸数慶子参院議員。彼女は琉装姿で名護市辺野古の新基地建設や東村高江でのヘリパッド建設中止を訴えた。沖縄の民意は8割が「辺野古ノー」という地元紙のアンケート結果が出ており、糸数氏は先住民族の立場から沖縄への差別と人権無視に言及したのだ。

 次に、独立運動と反基地運動が連動しているという点。今なお日本における米軍基地の74%が沖縄に集中する異常な現実は、国土の3分の1が米軍基地となっている観光の島、グアムと重なって見える。

 そして、太平洋の島々と結びついているという実感。沖縄の独立には経済基盤から順序立てるべきだという「常識」に反論する。なぜなら太平洋諸国は経済自立していない。松島さんは「人間としての誇り」を口にする。「しまくとぅば」と呼ばれる沖縄の島々で伝えられてきたそれぞれの言葉についても法制度として残すべきだとする。これは小学生時代に「方言札」をかけさせられた忘れがたい経験も影響していよう。標準語でなく島言葉を話せば、その木札を首にかけなければならない。外すには誰かが島言葉をしゃべるのを見つける必要がある。

 松島さんは9月、スコットランドに出かけ、独立の賛否を問う住民投票を取材した。「独立運動は、こうやるんだなあ」という実感が湧いたという。80年近い歴史があり、今回否決されても運動は続く。独立することで核兵器基地をなくそうとする思惑が沖縄と通底するとした。

●心が温まる貘の詩

 那覇出身の詩人、山之口貘については、終生、沖縄の心を忘れなかった心温まる詩が今も松島さんを引きつけてやまないようだった。講演中、貘の詩を数編、司会の松下博文・筑紫女学園大教授に朗読してもらってこう述べる。「現在の琉球を励まし、アイデンティティーを考えるうえでもなくてはならない。42年たっても植民地経済が続いており、復帰とは何だったのか」

 では、具体的にどう独立するのだろう。国連憲章、国際人権規約といった国際法に基づき、民族の自己決定権に従って�完全独立�パラオなどのような自由連合国�宗主国との対等な政治的地位(例えば自治州)――の中から民族が選ぶと解説する。

 松島さんは早稲田大大学院生時代の1996年、NGO「市民外交センター」の一員としてジュネーブでの国連人権小委員会の先住民作業部会に出席し、「沖縄民族」として沖縄の歴史と現状を報告した。その時も今も、日本政府の支配意識に変化はない。沖縄の置かれた現実を変えるには、松島さんが主張するように「一人一人が独立宣言する」気概も重要だろう。

●主権は琉球が持つ

 さらには「常識」を打破する、事実の積み上げと共通理解が大事になってくる。「沖縄が独立すると中国に占領される」という風説に対して、5月に北京大を訪れて研究者たちと意見を交わすと「チベットやウイグルと違って琉球の主権は琉球が持っている。中国の属領ではない」との回答が得られた。

 また、県民総所得に占める基地関係収入は5%でしかなく、基地が返還されれば軍雇用者9000人も民間に再雇用すればよい話だともいう。沖縄にこれまで投じられたカネは公共事業という形で大半が本土へ還流していった。米軍基地とそれを維持する日本政府の補助金政策はセットである。この腐敗を断ち切ったほうが沖縄経済を好循環させるのではないかという主張である。

 支配層の宣伝を暴く松島さんの実証主義と行動力は、人間としての独立を求め、出自のウチナンチューの心をたきつける。「琉球」という言葉を選ぶのも、「沖縄」が沖縄島という一つの島の名前だからという単純な意味合いだけでなく、1609年の薩摩藩侵略に始まる日本への帰属を意味する単語への忌避が強いからではなかろうか。

 「沖縄」は日本の縮図であり、「琉球」は民族の叫びである。18年ぶりに再会した松島さんは、風貌こそ変容していたが、熱情は昔のままだった。【林田英明】 (2014年11月1日「小倉タイムス」1933号より転載)

*写真=反基地運動と独立運動は連動していると語る松島泰勝さん
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ジュンク堂書店那覇 沖縄県産本週間ランキングで拙書が第2位にランクされました

ジュンク堂書店那覇 沖縄県産本週間ランキングで拙書が第2位にランクされました。多くの方に読んでもらっており、心より感謝申し上げます。
みーふぁいゆー。

(10月19日~10月25日)第二位】 『琉球独立 御真人の疑問にお答えします』Ryukyu企画 松島泰勝著
 琉球が独立することは可能なのか、独立後にはどんな社会となるのか、先にバジリコから『琉球独立論』を刊行した著者が、琉球人からの疑問に答えて書いたブックレットです。

『現代アフリカ経済論』

関西大学の北川先生から『現代アフリカ経済論』という論文集を頂戴いたしました。心よりお礼申し上げます。先生には、これまで独立や自立に関する学会、研究会、国際シンポ等に私が参加する機会を下さったり、関西大学でも「経済発展論」という授業を3〜4年ほど講義する機会を頂きました。頂いた本からもアフリカの経済を学ばさせてもらいたいと思います。



はしがき(北川勝彦/高橋基樹)
序 章 アフリカとはどのような大陸か(北川勝彦)
 1 地理と自然
 2 言語,民族,宗教
 3 自然環境と人間社会
 4 本書の構成

 第Ⅰ部 アフリカ経済と世界史
第1章 アフリカ経済の変遷と世界
    ――近代以前の歴史(北川勝彦)
 1 人類の生誕から文化革命まで
 2 古代のアフリカ
 3 初期キリスト教,イスラームの拡大,フリカ諸王国の興亡
 4 ヨーロッパとアフリカ
   ――奴隷貿易から合法的貿易へ
 コラム 非アフリカ世界におけるアフリカ産食糧作物

第2章 植民地支配とその遺制
    ――その現代への影響(北川勝彦)
 1 ヨーロッパによるアフリカの分割と植民地支配
 2 第二次世界大戦と脱植民地化への動き
 3 植民地遺制の現代アフリカ経済への影響
 コラム 植民地時代の開発
     ――東アフリカの落花生栽培

第3章 独立後の政治経済体制(武内進一)
 1 アフリカの政治と経済――独立後40年
 2 独立後の政治体制
 3 独立後の経済政策
 4 経済危機とその政治的要因
 5 構造調整から冷戦後へ
 コラム 人びとの腐敗への怒り(高橋基樹)

第4章 アフリカ経済の現状とその「質」(高橋基樹)
 1 アフリカ経済の変動
 2 アフリカの産業の推移と現状
 3 現代アフリカ経済の「質」と課題
 4 アフリカにおける経済と産業の発展のために
  コラム 女性の経済としてのアフリカ
 第Ⅱ部 経済のグローバル化とアフリカ

第5章 アフリカの産業と貿易の新展開(福西隆弘)
 1 貿易と経済成長
 2 アフリカ諸国の貿易構造
 3 貿易構造の問題
 4 貿易政策に関する議論
 コラム アフリカの中古品輸入

第6章 アフリカにおける企業と直接投資の進展(西浦昭雄)
 1 アフリカにおける企業
 2 アフリカの成長を牽引する外国投資
 3 アフリカ企業の成長と課題
 コラム 南アフリカ企業のアフリカ進出

第7章 アフリカにおける金融の役割(杉本喜美子)
 1 経済成長に不可欠な金融
 2 アフリカ金融の現状
 3 アフリカの為替制度の現状
 4 アフリカにおける金融の役割とその展望
 コラム 期待の役割
     ――「悪くなる!」と思うから悪くなる
第8章 アフリカ経済のグローバル化とリージョナル化(正木 響)
 1 「周縁化(周辺化)」を乗り越えて
 2 国境を越える人の動き
 3 アフリカ経済のリージョナル化
 4 グローバル経済への統合は可能か?
 5 アフリカ経済のグローバル化とリージョナル化
 コラム アフリカの地域経済共同体
 第Ⅲ部 社会の変容とアフリカ経済

第9章 アフリカにおける社会経済変動と人間の安全保障(岡野英之)
 1 アフリカの社会経済変動と人口増加
 2 アフリカにおける人間開発の推移
 3 アフリカにおける武力紛争の展開
 4 アフリカにおける人間の安全保障の将来
 コラム 民族アイデンティティの流動性と多重性

第10章 アフリカとイスラーム経済(土屋一樹)
 1 アフリカとイスラーム
 2 イスラームと経済
 3 アフリカにおけるイスラーム経済の展開
 4 グローバル化とイスラーム経済
 コラム 夜は賑やかなラマダーン

第11章 アフリカと民主化の新展開(岩田拓夫)
 1 国際情勢の変化とアフリカ政治の歩み
 2 民主化論の変遷
 3 選挙と民主化
 4 分岐点にあるアフリカの民主化
 コラム 民主化の幕を開けた国民会議

第12章 アフリカに対する開発援助の変遷(高橋基樹)
 1 独立後のアフリカの開発と援助
 2 構造調整政策と新しい援助関係の展開
 3 貧困削減の時代
 4 アフリカ援助の課題と展望
 コラム 本当は恐い「贈り物」としての援助

終 章 アフリカ経済の包摂的な開発に向けて(高橋基樹)
 1 現代アフリカ国家の特徴
 2 21世紀におけるアフリカの国家と経済
 3 国家と国民の民主的共益関係の構築に向けて

グアムと強く結びつく琉球

エドさんも、世界中を回ってグアムの代表として脱植民地化の活動を行っています。エドさんは小さ頃、琉球で3年間ほど生活したこともあり、その琉球への愛は大変深いものがあります。エドさんやマイクさんの琉球人への励ましの言葉も大変、心に残りました。

今日は、沖縄国際大学で独立学会主催のシンポが開催されますが、グアムと琉球とが強くつながっていることを思いながら、シンポの議論を関西から見守りたいです。

『月刊琉球』という注目すべき雑誌

最近、大変注目を集めている、琉球の雑誌に『月刊琉球』があります。ナカンダカリさんや、シイタダさんの論考等、非常に刺激的な文章があります。その雑誌に、照屋さんがインタビューしたエドさんとマイクさんの記事が掲載される予定です。是非、ご購読してお読み下さい。グアムの独立、脱植民地化運動がよくわかる記事になっていると思います。

書評会、松島泰勝『琉球独立論』を読む


来月、次のような会が行われますので、お時間がありましたら、是非ご参加ください。



第Ⅰ部 書評会、松島泰勝『琉球独立論』を読む
ポストコロニアル状況が端的に示すように、脱植民地化のプロセスは、独立国家で完結するものではありません。しかし、独立という政治を消し去ったところで脱植民地化が展開したこともありません。

新しい「帝国」内部における戦略枠組みや、国境を越えて散乱する社会を再構築する複数の試みを首肯した上でも、独立という政治は依然として存在するのです。また一般的で理念的な解説でもってこの独立を論じてはならないと思います。


独立は論壇的空間に配列されたオプションではなく、場に密着し経験や痕跡が、力として姿を現すプロセスとしてあるのでしょう。

『琉球独立論』。いま、私たち前にあるこの書は、極めて具体的に琉球独立のプログラムを提示しています。その具体性は、ただの解説にとどまっている諸理論や思想的議論が再出発する始点でもあるのでしょう。また、地理的区分を越えて連累する政治の可能性もまた、この具体においてこそ検討すべきだと考えます。

同書は宣言として書かれています。発話主体を新しく作り出す試みとしての宣言。この宣言において広がる地平を可能な限り確認したいと思います。こうした広がりは、まさしく同書を読むという行為においてこそ、なしえることだと信じています。

松島泰勝『琉球独立論』(バジリコ 2014年)を読みます!
発言者  喜山荘一、駒込武、小川正人、古波藏契
 司会   冨山一郎(著者の松島泰勝さんもいらっしゃいます!)

日時   11月8日(土曜) 12時半より
場所   同志社大学烏丸キャンパス志高館SK214
主催   同志社大学<奄美―沖縄―琉球>研究センター

第Ⅱ部 同志社大学<奄美―沖縄―琉球>研究センター設立パーティー
日時    11月8日(土曜) 17時より
場所    同志社大学烏丸キャンパス志高館SK214
⋆ おいしいドリンクとともに、ウェスリー上運天さんとJulie Keiko Bealさんの三線演奏(唄)を満喫! 

それでもあなたは原発なのか

毎日新聞の林田さんが書かれたご本であり、先日、博多で頂戴しました。感謝申し上げます。
反原発に関する貴重なお話がたくさん記載されています。向原さんの南方新社から出版されています。

http://www.amazon.co.jp/それでもあなたは原発なのか-林田-英明/dp/4861242924

琉球でのエドさん、マイクさん

台風19号の時に、琉球に来て下さった、エドさんとマイクさんです。前日は、台風でホテルに缶詰状態でお疲れの様でした。「オキナワピザ」の差し入れを喜んで下さいました。エドさんのお宅で美味しい料理をごちそうになった時を思い出しました。

エドさんのTシャツは、広島の平和を訴えたものです。マイクさんのヒゲも大変、立派になっており、少し驚きましたが、決意の表れだと思いました。お二人が出ているNHKDVD「グアムとオキナワ」もご覧下さい。

今日の琉球新報にエドさんとマイクさんのインタビュー記事が掲載されます

今日の琉球新報に、グアム政府脱植民地化委員会事務局長のエドワード・アルバレスさんと、グアム大学のマイケル・ベバクアさんの新垣毅さんのインタビュー記事が掲載されます。

台風19号でお二人が出演する予定だったシンポが延期となりました。お二人が琉球人に伝えたかった言葉が紙面を通じて、多くの琉球人の心に届くよう願っています。このような機会をつくってくれた新垣さんに感謝します。チャモロ人のお二人は、心から琉球を愛しており、何度も琉球に来て、グアムでの脱植民地化、独立の歩み、チャモロ人の闘いを琉球人に話して下さいました。私も会うたびに、多くのことを学ばせてもらっています。

皆さんも今日の紙面を是非、お読み下さい。

山原 で考える琉球独立 ~辺野古・高江から見える主権回復の必要性~

先日の台風 19 号のため延期となっておりますシンポジウムに関するご案内です。

琉球民族独立総合研究学会 第 3 回オープン・シンポジウム
山原 で考える琉球独立 ~辺野古・高江から見える主権回復の必要性~
日 時:2014年10月26日(日)14:00-17:00 会 場:沖縄国際大学7号館201号室(宜野湾市)
※会場確保が困難なため宜野湾市での開催となりました。何卒ご了承ください。 参加費:1,000 円(資料代等)
講 演 者 : 講 演 者 : パネリスト : パネリスト : 司会・進行 :
問い合わせ :
安次富 浩 (ヘリ基地反対協共同代表)
目取真 俊 (小説家)
儀保 由美子 (ACSILs 北部地域研究部会世話役)
友 知 政 樹 (ACSILs 共同代表、沖縄国際大学経済学部教授) 親川 志奈子 (ACSILs 共同代表、オキスタ 107 共同代表)
琉球民族独立総合研究学会 (ACSILs) www.acsils.org ☎050-3383-2609(留守番電話対応) E メール:info-acsils.org

先日の台風 19 号のため延期となっておりますシンポジウムに関するご案内です。

琉球民族独立総合研究学会 第 3 回オープン・シンポジウム
山原 で考える琉球独立 ~辺野古・高江から見える主権回復の必要性~
日 時:2014年10月26日(日)14:00-17:00 会 場:沖縄国際大学7号館201号室(宜野湾市)
※会場確保が困難なため宜野湾市での開催となりました。何卒ご了承ください。 参加費:1,000 円(資料代等)
講 演 者 : 講 演 者 : パネリスト : パネリスト : 司会・進行 :
問い合わせ :
安次富 浩 (ヘリ基地反対協共同代表)
目取真 俊 (小説家)
儀保 由美子 (ACSILs 北部地域研究部会世話役)
友 知 政 樹 (ACSILs 共同代表、沖縄国際大学経済学部教授) 親川 志奈子 (ACSILs 共同代表、オキスタ 107 共同代表)
琉球民族独立総合研究学会 (ACSILs) www.acsils.org ☎050-3383-2609(留守番電話対応) E メール:info-acsils.org

ウェスリー上運天さんの次のような講演と演奏会:「ベイエリアの磁場」

ウェスリー上運天さんの次のような講演と演奏会がありますので、お時間がありましたら、是非、ご参加下さい。



講演と演奏
「ベイエリアの磁場」
ウェスリー上運天(サンフランシスコ州立大)

サンフランシスコ湾を取り囲むサンフランシスコ、バークレー、オークランド、サンノゼのベイエリア一帯は、ゴールデン・ゲイト・ブリッジをくぐってやってきた移民たちの記憶の集積場であるとともに、1960年代の様々な社会運動がその記憶をさらにシャッフルし、人々を新たな連累させていった場所である。こうした運動の中にあって、大学や研究のありかたもまた問われ、エスニック・スタディーズが生まれた。またサンフランシスコのカストロは、ゲイ・ムーブメントをはじめLGBTの運動の中心地であり、さらにオークランドはブラック・パンサーズの拠点だった。そして今もベイエリアには、無数のNPOや社会運動がひしめいている。他方でベイエリア南部に位置するシリコンバーレーには、IT企業やインターネット企業が集中し、世界の富を支配する巨大資本の拠点にもなっている。またサクラメントにかけての北部には太平洋諸島からアジア一体を席巻する米軍基地が連なっている。
このベイエリアの磁場の中で、ウチナーンチュであるということとは、いかなることなのでしょうか。いかなる関係を生み出すことなのでしょうか。ベイエリアで、思考し続けているウェスリー上運天さんに、話をしてもらいます。

日時 10月28日(火曜日) 17時より 
場所 志高館SK289
(三線演奏あり、アイリッシュ・フルートとのコラボも)

主催 火曜会  <奄美―沖縄―琉球>研究センター

18年前の自分をみて脱植民地化に向けた意思が深まる

昨日、毎日新聞の林田さんから、今から18年前の1996年の同紙新聞記事の切り抜きを頂戴しました。林田さんが取材したもので、「「沖縄民族の自決権」北九州市でつどい、報告」と書かれています。私が33歳の頃のやせた写真も写っています。記事には次のように書かれている部分があります。

「松島さんは沖縄・石垣島出身で、現在、早稲田大学大学院に在籍。今年7月、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権小委員会の先住民作業部会に「沖縄民族」として初めて出席し、沖縄の歴史と現実を報告した。

松島さんは「今の沖縄は、環境問題を起こし人権を侵害する基地を押し付けられ、独自に発展する方法を与えられていない。作業部会では、日米政府には無視されたが、さまざまな先住民族から「抱えている問題や歴史が似ている」と共感を得られた」と話した。その上で、制度的、法的に自決権を認めさせるために国連で報告した狙いを語った」

18年前の自分を見て、自分が話したことを読んで、未だに基地が強制されている琉球の現実に慄然とするとともに、これからの脱植民地化、独立のための研究、実践に向けて改めて身の引き締まる思いがしました。

博多で貘と琉球独立を議論する

昨晩は、博多の私の講演会に多くの方が来て下さり、山之口貘と琉球独立論について真摯に聞いて下さり、質問やご意見を頂きました。心より感謝申し上げます。30年ぶりに再会した那覇高校の同級生、大城優さんも、元気に楽しく生活しているのを見て、嬉しくなりました。

松下先生に貘の詩を幾つか朗読してもらいながら、話しをしましたが、改めて貘の詩が琉球人のマブイに訴えかける力を体感しました。また貘の時代と、現代の琉球が大きく変化し、「弾を浴びた島」の状況とは違う琉球がうまれつつあると思います。

琉球語と日本語と格闘しながら、琉球人として生きた貘の生き様を琉球の独立と関連させながら、博多で考え、参加者の方々と議論をすることができて良かったです。講演会のために色々と準備して下さった松下先生、玉城さんをはじめとする方々にお礼申し上げます。みーふぁーゆー。

目を開かれたウェスリーさんのお話

昨日のウェスリー上運天さんのご講義、私との個人的なお話の内容は大変、刺激的で深く考えさせられる内容でした。世界のウチナーンチュがどのように琉球文化を受容しているのかを映像で見た上で、基地問題、戦争等がなぜそこから欠落しているのかをご自身のアイデンティティ形成の体験を踏まえてはなされました。

世界のウチナーンチュ大会が開催されていますが、それが有する課題と問題点についての内在的で、具体的な指摘も目を見張るものがありました。世界のウチナーンチュ大会において、琉球人同士の横のネットワークよりも、国家の目的にそうシステム的管理や支配の欲望が存在するというご指摘は非常に重要だと思います。

またご自身が生まれたハワイ、カウアイ島でのご先祖がマブイを確立する過程のお話も大変、興味深かったです。ウェスリーさんが、学生の前で三線を弾き唄って下さったことは、学生は一生忘れないと思います。ウェスリーさんの生き様がそのまま音となって私たちのハートに響いてきました。

数年前に、西表島の石垣金星さんにも同じ授業で島の話しをしてもらい、三線を弾き、島の唄を唄ってもらいましたが、卒業した学生が今でもその時の感動を私に語ってくれます。

「山之口獏と琉球独立」そして博多

明日は、福岡で「山之口獏と琉球独立」の講演をさせていただきます。参加希望者が多くて60名で打ち切りとなったそうです。この会では、「沖縄を語る会」の玉城さんと、筑紫女学院大学の松下さんにお世話になっております。心よりお礼申し上げます。

玉城さんとは私が大学院生の時からの知り合いで、福岡で琉球のことを考え、議論する会を立ち上げて活動されており、素晴らしいと思います。また那覇高校の同級生である大城さんにも約30年ぶりにお会いする予定です。交流会を含めて、参加者の皆さんと琉球について真摯に議論し、交流したいです。

松島泰勝『琉球独立論』を読む

来月、同志社大学で次のような書評会があります。ご関心がありましたら、どうぞご参加下さい。



松島泰勝『琉球独立論』を読む

ポストコロニアル状況が端的に示すよう、脱植民地化のプロセスは、独立国家で完結するものではない。だがしかし、独立という政治を消し去ったところで脱植民地化が展開したこともない。新しい「帝国」内部における戦略枠組みや、国境を越えて散乱する社会を再構築する複数の試みを首肯した上でも、独立という政治は依然として存在するのだ。また一般的で理念的な解説でもってこの独立を論じてはならない。

それはまずもって、プロセスとしてあるのだ。独立は論壇的空間に配列されたオプションではなく、場に密着し経験や痕跡が、力として姿を現すプロセスに他ならない。

いま、私たち前に一冊の書がある。この書は、極めて具体的に琉球独立のプログラムを提示する。その具体性は、ただの解説にとどまっている諸理論や思想的議論が再出発する始点でもあるだろう。また、地理的区分を越えて連累する政治の可能性もまた、この具体においてこそ検討すべきだと考える。

同書は宣言として書かれた。したがってそれは、発話主体を新しく作り出す試みだ。それが宣言というものだ。この宣言において広がる地平を可能な限り確認したいと思う。またこうした広がりは、まさしく同書を読むという行為においてこそ、なしえることに違いない。松島泰勝『琉球独立論』(バジリコ 2014年)を読みます!

発言者  喜山荘一、駒込武、小川正人、古波藏契

司会   冨山一郎  (著者の松島泰勝さんもいらっしゃいます!)
日時   11月8日(土曜) 12時半より
場所   同志社大学烏丸キャンパス志高館SK214
主催   同志社大学<奄美―沖縄―琉球>研究センター

ウェスリー上運天さんの講義

今日、龍谷大学経済学部の私の授業「地域経済論」で、サンフランシスコ州立大学教授のウェスリー上運天さんが特別講義をしてくださいます。

"Okinawan Identity from An Asian American Perspective"のテーマで話してもらい、三線も弾いて下さる予定です。ウェスリーさんとは、昨年のシカゴで行なわれた国際会議以来ですが、お話や琉球の歌を聞き、学生達との意見交換を楽しみにしています。米連邦議会上院議員に辺野古新基地建設中止を直訴するなど、行動する、熱いハートをもった研究者です。

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=80800

『琉球独立論』の書評

拙書の書評が書かれています。「ブラックボードに義」さん、書評ありがとうございました。




松島泰勝氏が書かれた『琉球独立論―琉球民族のマニフェスト』、
帯に「なぜいま独立なのか?
琉球人教授が書き下ろした植民地琉球の歴史と現状、
そして独立への道」と書かれています。

目を見張る本でした。
今まで、日本の中の沖縄と見ていたのは間違いでした。
琉球人は「ひとつの民族」であり、
琉球民族は、「風土、文化、言語などを共有する、
つまり歴史を共有する共同体」であると書かれています。

その立場から、琉球の「小史」が、まず書かれています。
「琉球王国の成り立ち」
「植民地となった近代琉球」
「戦時下の琉球と米軍統治時代」
「『復帰』という名の琉球再併合」

そして、この「琉球史それ自体が『琉球独立』の最大の根拠となっています。
すなわち、琉球は固有の歴史を育んできたひとつの民族国家であること。
そして、薩摩藩の侵略から現在に至る近現代史は
琉球にとって苦難、災厄の歴史」
これらが「いずれも独立の根拠」と書かれています。

そして、現在、「琉球は日米の植民地」であると、その実態を、
「歴史的現実」「制度的現実」「軍事的現実」「経済的現実」「教育の現実」
から明らかにされます。
「つまり、琉球の置かれている状況は、
アメリカの植民地である日本の植民地である琉球」

「基地は依然として日米両政府によって押し付けられたままであり、
さらに辺野古に新たな基地が建設されようとしている。」
これを打ち破る道は、「独立を優先してしかる後
アメリカ軍に撤退を通告するという方法が、
琉球のリスクを回避するために現実的」と書かれています。

そして、松島泰勝氏は、「日本が真の意味での主権国家ではない」
と書かれています。その通りです。
治外法権のアメリカ軍とアメリカ軍基地を日本国内に置いている
という現実があるからです。日本もアメリカの植民地であるという現状。

「他国軍を自国から撤退させてこそ、
日本は真の独立国となれるはずです。」
だから、松島氏は、「琉球が独立することで
日本も本当の意味で独立することができるでしょう。」
と書かれています。

「琉球に基地を押し付けて自らは安全に暮らしたい、
国家の責務(基地負担を自ら引き受ける)を果たしたくない
日本人の無責任体質が今日まで続いています。」
と書かれていますが、日本人として、日本として、
これでいいのかと私たちに迫る本でもあります。

『琉球独立論』は、この「無責任体質」を打ち破り、
日本の対米従属的な現実と、
他方でのアジア蔑視と侵略に向かう日本の現状を
根底から変革していかねばならないと、日本人に迫っている本です。
また、この本は「第三部」で、「琉球独立への道」の
現実的方策についても、きちんと書かれています。
ぜひ、読んでみて下さい。

グアムの脱植民地化、脱軍事基地化運動から学ぶ

エドさんとマイクさんが、共同通信社の方のインタビューを受けているところです。お二人は昨日、台風で一日中ホテルに缶詰となり、お疲れのところ、グアムにおける脱植民地化、脱軍事基地化、グアムナショナリズム、文化的アイデンティティと政治的アイデンティティとの違い等について話して下さいました。

いつか、全国のどこかのローカル新聞社の共同配信記事として掲載されると思いますので、皆様もお読み下さい。

『琉球独立ー御真人の疑問にお答えします』をRyukyu企画から出版します

Ryukyu企画から新著が発売になります。来週中には琉球の書店に並ぶそうです。琉球独立について、Q&A方式で私が答えさせていただいたものです。ご関心がありましたら、どうぞお買い求め下さい。

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