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プロフィール

Yasukatsu Matsushima

Author:Yasukatsu Matsushima
1963年琉球石垣島生まれ。石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島にて育つ。

その後、東京、グアム、パラオ、沖縄島、静岡、京都、滋賀にて学び、働き、生活する。

著書に『沖縄島嶼経済史―12世紀から現在まで』藤原書店、2002年
『琉球の「自治」』藤原書店、2006年
『島嶼沖縄の内発的発展―経済・社会・文化』(編著)藤原書店、2010年、
『ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦』早稲田大学出版部、2007年
『琉球独立への道』法律文化社、2012年
『琉球独立論ー琉球民族のマニフェスト』バジリコ、2014年
『琉球独立ー御真人の疑問にお答えします』Ryukyu企画、2014年
『琉球独立宣言ー実現可能な5つの方法』講談社文庫、2015年
『民際学の展開ー方法論・人権・地域・環境の視座から』(編著)晃洋書房、2012年
『琉球列島の環境問題ー「復帰」40年・持続可能なシマ社会へ』(編著)高文研、2012年
『3・11以後何が変わらないのか』(共著)岩波書店、2013年
『島嶼経済とコモンズ』(編著)晃洋書房、2015年
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ゆいまーるの集い 西表島 11

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船浮の嘉目公民館長がスクリーンの前で土地買収問題について、説明してくれました。地域に対する熱い気持ちを感じることができました。

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元の西表島測候所の建物を借りて、地球研が西表島に関する総合的な調査活動をしていますが、そこで研究をされている方が船浮の問題について発言してくださいました。この方は、以前、私が祖納の節祭を拝見しに行った際にも、祭に来ていた方でした。地域の行事にも積極的に参加している研究者の方だそうです。

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島袋さんと藍澤さんの間で竹尾先生から貴重な発言を頂きました。浦内のユニマットホテルに対する裁判闘争を踏まえて、今回の問題についてコメントをいただきました。世界的な有名なlonelyplanetという旅行ガイドブックには「ユニマットのホテルには泊まるべきではない」という注意書きがあるそうです。

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上勢頭さんが、竹富島の町並み保存、そして現在直面している諸問題について真剣に切々と説明してくださいました。本当に、心から島のことを愛していることが、ご発言からうかがえました。

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後方の私の両親の間に座っている方は、西表島の古見にお住まいの松本さんです。以前、私が浦内のユニマットに反対する住民の集いに参加したときにも松本さんがおられました。船浮は人口も少なく、まわりの人々が協力して「船浮を愛する会」等のような会をつくり、署名運動を展開するなどして、
乱開発を防ぐ必要があるとご提案されました。


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 “無国籍”地帯、奄美諸島

前利潔さんの「 “無国籍”地帯、奄美諸島」という論考がおさめられた、最新刊、『沖縄・問いを立てる 6  反復帰と反国家 お国は?』が出版されましたので、ご紹介します。

  藤沢健一編、社会評論社から、今月出版されました。

本の目次はの通りです。

はじめに 反復帰と反国家—「お国は?」
1 “無国籍”地帯、奄美諸島

2 国家に抵抗した沖縄の教員運動—「日本教育労働者組合八重山支部事件」の歴史的評価
3 五〇年代沖縄における文学と抵抗の「裾野」—『琉大文学』と高校文芸

4 語りえない記憶を求めて—大城立裕「二世」論
5 「反復帰・反国家」の思想を読みなおす


前利さんの最新の論考です。是非お読みください。

来年5月には、沖永良部で「ゆいまーるの集い」が開かれる予定です。
それに関連して、次の本も紹介したいです。

沖永良部島100の素顔編集委員会【編】『沖永良部島100の素顔もうひとつのガイドブック』が
東京農業大学出版会より今月、出版されました。

内容は、沖永良部の自然・農業・起業・歴史・民俗・文化・食文化・施設・教育福祉などについて、それぞれの専門の目で捉えたカラー写真とエッセイで紹介しています。

前利さんも寄稿されています。

ゆいまーるの集い 西表島 10

訂正があります。
「ゆいまーるの集い 西表島4」に以前記載されていたないようを、次のように改めたいと思います。
「WWFの上村さんが発言されています。船浮についてはWWFも大変関心をもっており、船浮の環境調査に関しての資金提供の協力が可能性があるそうです。
先日、金星さんから連絡があったのですが、自然保護助成基金という、別の自然保護団体も船浮におけるトラスト運動に対して資金支援が行われる可能性があるそうです。」
上村さん、ご指摘ありがとうございました。今後とも、船浮を支援してください。どうぞよろしくお願いします。

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祖納部落の各地の看板に張り出された、集いのポスターです。金星さんたち、公民館の方々が張ってくださったと思います。

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横断幕も、金星たち、公民館の方々の手作りで作っくださいました。心よりお礼申し上げます。背景の垂れ幕に描かれている、マルマボンサンの絵はいつ見ても、心を和やかにさせてくれます。マルマボンサンを中心とする風景は数百年変わらず、人々の心の風景として継承されてきたと思います。その心象風景が絵に表現されています。

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私の両親です。父母とも石垣島の出身であり、父は台湾キールンで生まれました。父は八重山高校を卒業後、石垣島測候所で働き、私が生まれない前に、背後にある測候所で働きました。現在、浦内川の橋を建設する際に必要な気象測定等も行ったそうです。

現在、西表アイランドホテルはかつて旅館でして、そこで職員たちは生活していました。53年ぶりに当時お世話になった方と話をすることができ大変喜んでいます。

両親は、この集いに毎回参加しています。島の実情から学ぶことが多いと言っています。父は足が弱くなり、今回から杖での参加となりましたが、階段の上り下りもきつくなりましたが、今後も出来るだけ参加したいと言っています。

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金星さんが交流会のはじめで開会のあいさつをしているところです。自治の実践をしてこられた金星さんの言葉には重みと深みがあります。いつ話を聞いても学ぶことが多いです。

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15日の交流会では、参加者が自己紹介をしました。左から前利さん、石坂さん、島袋さんです。石坂さんとは、石坂さんの前職である沖縄協会で石坂さんが私が話をする機会を与えて下さった以来、親しくさせていただいています。

島袋さんとは、私が大学院生のころ、ジュネーブにある国連欧州本部の先住民族作業部会に私が参加する際に、いろいろと支援してくださいました。現在、東京に琉球センターどぅたっちという、琉球文化運動の拠点を主催しております。

前利さんは沖永良部に住みながら多くの刺激的な発言をしている方です。前利さんの発言、論考からはいつも学ばせて頂いています。

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右から西浜さん、藍澤ご夫妻、小枝さんです。西浜さんは奄美大島での集いから引き続き参加してくださっています。西浜さんは大学院博士課程で琉球について研究するとともに、大阪で辺野古の新米軍基地建設に反対するビラ配り運動を行う、実践家でもあります。

藍澤ご夫妻は、私が担当している大学院の前期授業「地域経済論」に参加し、『沖縄島嶼経済史』を他の2人の中国人学生とともに分担してレジュメをつくり、ともに学びました。問題意識も深く、刺激的な時間でした。

ゆいまーるの集い 西表島 9

私が撮った写真をご紹介します。

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祖納公民館婦人会の方々が交流会の際に、踊りを見せて下さいました。古典舞踊は大変、優雅でした。

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今度は、一転、面白い衣装で、楽しい振りで踊りを見せて下さいました。心温まるおもてなしを感謝いたします。

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白保の上村さんが三線と歌を披露してくださいました。朗々として、白保の景色が浮かんでくるようでした。

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藍澤さんご夫妻も楽しく太鼓をたたき、拍子をとっていました。お二人とも奄美諸島に大変、関心をもっています。

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新元さんの三線はいつも楽しく、陽気になります。奄美大島の力強さがあふれていました。その声の大きさ、太さはいつも感動し、土地の香りを感じることができます。

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藤原社長の太鼓、上勢頭さんの四つ竹、新元さんの手拍子がうまく調和していました。


ゆいまーるの集い 8

前利さんから頂戴した写真を紹介します。
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これは集いの会場の近くにいたヤギです。黒ヤギは珍しく、金星さんはおいしくないと言っていました。

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子ヤギがめーめーとかわいらしく鳴いていました。しかし一日前には、那覇の栄町でひーじゃーを食べていたことを思い出しました。生きているひーじゃーを見ていたら食べられないと思いました。

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金星さんのご案内でかつての村である上村に行くところです。小枝さん、竹尾先生がみえます。足を滑らせながら皆で登りました。

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藤原社長も雪駄で坂道を登りました。

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坂の途中でヤシガニの子供を見つけました。

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見つけた藤原社長は、小さいからと言って逃がしてやりました。

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かつての村には、馬がかわれており、背景には内離島、外離島が見えます。

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金星さんが島津藩が琉球を侵略した際の話をしてくれました。皆で島の歴史を海を見ながら学びました。

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新盛家の茅葺の家です。かつての村の生活を再現するために、特別に残されたものです。昔の人の生活の知恵を学びました。また戦時中は米軍のグラマン戦闘機が機銃掃射をこの家にあびせて、その弾痕が今でもみることができます。


ゆいまーるの集い 西表島 7

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WWFの上村さんが石垣島の開発、白保サンゴ礁の破壊、地域おこし運動などについて報告しています。上村さんには昨年の国際開発学会沖縄大会でも報告していただきました。

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島民会議の鷲尾さんです。今年8月石垣島に行った際にもお会いし、島の話を伺いました。スクリーンのように石垣島の人口が毎年のように増大しており、それにともない開発も進められています。

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大規模リゾートが計画されている場所です。その他、アパート、住宅等、コンクリートの構築物が島を覆い尽くす勢いで増えています。

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石垣島吉原で計画されているマンションが建設された場合のイメージ図です。島の風景がかなり変化することが分かります。このマンションについては、吉原公民館の川上館長を中心に裁判が起こされています。

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石垣島の赤土です。雨が降ると川から海に赤土が流れ込み、サンゴ礁が破壊されます。

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現在、新石垣空港の建設が進められていますが、それにとない赤土が海が流れています。建設の完成を目指して、大規模開発も進められています。

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白保のサンゴ礁が赤土に汚染されている状況を示したものです。今年8月、藤原社長と白保でシュノーケルをした際、5年前見たサンゴの面影はなく、かなりダメージを受けているという印象を持ちました。

ゆいまーるの集い 西表島 6

11月16日の集い最終日に採択された「宣言」は以下の通りです。

ゆいまーる琉球の自治の集い in 西表島 宣言 

私たちは、2008年11月14日から16日まで西表島で開かれた、「ゆいまーる琉球の自治の集い」に参加し、八重山諸島が抱える諸問題について考える機会をえた。

集いでの議論を踏まえて次のように宣言する。

現在、八重山諸島は「南の楽園」と呼ばれ、リゾート、ホテル、アパート等の建設が相次いでいる。石垣島白保にある青サンゴの群落も陸地からの赤土流出によって大きな被害を受けている。

このままでは自然が無残に破壊され、住民は生活し文化を育む場所を失ってしまう。企業による住民を無視した横暴な行為を止めさせることができるのは、住民ひとりひとりによる「自治的自覚」にかかっている。

企業誘致に島の運命をゆだねるのではなく、住民の自治によって島を守り、未来を自らの手でつくっていく必要がある。

島を自らのからだの一部として生活し、島の過去・現在・未来に対し、責任をもって行動できるのは島の住民でしかない。住民ひとりひとりによる自治の実践が島を救うのである。

西表島浦内では4年前に住民の反対を押し切って、ユニマット社は巨大リゾートを建設した。リゾートの汚水は地下浸透で海に流され、世界でここにしかいないトゥドゥマリハマグリが絶滅の危機に陥っている。

海亀が産卵のために上陸する浜であったが、全く上陸しなくなった。地元民の雇用も少ない。さらにいまこのホテルを売りに出している事実もある。巨大リゾートを建設しても地域の活性化にはつながらないのだ。

それにもかかわらず、現在、ユニマット社と、地元資本のドリーム観光社は同島船浮において、広大な土地を買い占めて巨大リゾートを建設しようとしている。

ドリーム観光社は船浮に自生していた天然記念物のヤエヤマハマゴウを違法に伐採した。両社は、島の人々の生存権、生活権、環境権を無視して、資本の暴力を振り回すべきではない。

数百年、数千年にわたり、地域の自然とともに生活し、文化を育み、自治を実践してきたのは島の住民たちである。一度破壊された風景や自然は二度と元には戻らない。

船浮はイリオモテヤマネコが発見された場所でもある。竹富町は世界遺産登録を目指しており、船浮の開発が世界遺産登録にとって大きな障害になるおそれもある。

住民の意思を無視し、自然を破壊するホテル、観光施設を「観光客」として利用し、「日帰りツアー」に参加することを、私たちは強く拒否する。外部の企業だけが問題ではない。

他の島々においても、島内の企業と島外の企業が結託して島々の開発が進められるケースが少なからずみられる。

内外の企業による島の開発を阻止することができるのは、島民ひとりひとりの「自治的自覚」である。
日本各地に住む私たちは、現在の船浮で起こっていることを多くの人に伝えていく覚悟である。

船浮の問題は、船浮だけの問題ではなく、西表島、八重山諸島のみならず、琉球全体、それから日本及び、全世界の問題であり、私たちひとりひとりの問題である。「自治的自覚」をもった人々の環を世界に広げていきたい。

2008年11月16日
ゆいまーる琉球の自治 in 西表島の集い参加者一同

ゆいまーるの集い 西表島 5

前利さんから提供してもらった写真をご紹介します。
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浦内川の写真です。マングローブ林がみえます。非常に静かな風景です。

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西表島が大自然であることを実感させる風景です。

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前利さんは、この道を通って宇多良炭鉱跡までいかれました。帰って来た時には、前利さんのズボンには無数の草の芽がついていました。

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尻尾がピンとはねたトカゲです。西表島の誇りを感じさせます。

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森の川が見えます。かつて私も森の中に入ったことがありますが、自然の大きさに圧倒されたことを思い出します。

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炭鉱の跡が見えてきました。かつてこの場所には炭鉱だけでなく、寮、劇場等もあったそうです。この場所以外にも、西表島は多くの炭鉱があり、親方の下で非常に厳しい労働条件で労働者が働かされていたそうです。炭鉱毎につくられた「貨幣」が労働者に与えられ、炭鉱毎の売店で物品を購入しており、逃げられないようになっていました。

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ガジュマルと炭鉱施設です。西表島の炭鉱の歴史については、石垣島出身の三木健さんがいくつも本を書いています。私も3年ほど前に、白浜在住の大城さんといっしょに炭鉱のあとを回ったことがあります。私の『琉球の「自治」』にも一部、西表島炭鉱の歴史について書かれてあります。

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ガジュマルが炭鉱のレンガ柱を「絞め殺して」います。数年後、数十年後には、ガジュマルが柱をつぶしているかもしれません。

上野千鶴子講演会 in 龍谷大学へのご招待

龍谷大学大学院経済学研究科民際学研究プログラムでは、上野千鶴子氏(東京大学大学院教授)をお招きして、講演会を開催いたします。

 
結婚していようがいまいが、世界一長生きの日本女性は、最後は「おひとりさま」になる(確率が高い)。

上野氏はベストセラー「おひとりさまの老後」(2007 法研)で,「どうすれば安心して老いと付き合っていけるか、そして心おきなく死ねるか」を問いながら,その覚悟や準備の仕方を提案しました。

講演会では,そうしたおひとりさまの老後を支える人々と地域の仕組みを考えます。自立して充実した人生を送るために,年齢を問わず,また男性にも必聴の講演です。

日時:2008年11月28日(金)18:30~20:00(開場18:00)

会場:龍谷大学深草学舎21号館302教室 

(京阪「深草駅」下車すぐ、京都市営地下鉄「くいな橋駅」・JR「稲荷駅」下車徒歩8分)

テーマ:「おひとりさまの老後を支えるしくみづくり」

講演者:上野千鶴子(東京大学大学院教授)

主催:龍谷大学大学院経済学研究科民際学プログラム・社会科学研究所共同研究「民際学」グループ

(入場無料・事前申込不要)

民際学とは:

民際学研究プログラムは、学生の経験や生活を学問することを目指します。
民際学とは、「人びとが主体となって担う学問」、「一人称や二人称で語る学問」です。

つまり社会生活の当事者として、自己の課題を万人に共通するものとして考え学ぶのが「民際学」です。

民族問題、開発問題、環境問題、地域問題、ジェンダー問題、人権問題、NGO、そしてそれらの相関関係と問題解決のための方法を学びます。社会人を歓迎しています。


お気軽にお越しください。

ゆいまーるの集い 西表島 4

前利さんからいただいた集いの写真をご紹介します。

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嘉目館長が、ユニマット社、ドリーム観光社によって部落の土地が買収されていることを詳しく説明され、どのように村を守るのかについて問題提起をされました。

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人口42人の村を率いる館長として、企業に正面から立ち向かって闘っておられます。琉球の島々を席巻している資本の暴力が船浮まで及んでいる事態を実感しました。

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白浜公民館の館長で、竹富町議会の議員の方が発言されました。太陽の村でも働いたことのある経験があり、企業投資に対する不信感について述べ、船浮における開発の影響が白浜にも及ぶことへの懸念等について話されました。館長の両隣は、西浜さんと、私の父です。

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WWFの上村さんが発言されています。船浮についてはWWFも大変関心をもっており、船浮の環境調査に関しての資金提供の協力が可能性があるそうです。

先日、金星さんから連絡があったのですが、自然保護助成基金という、別の自然保護団体も船浮におけるトラスト運動に対して資金支援が行われる可能性があるそうです。両隣は石坂さん、上勢頭さん、藍澤さんです。

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今回議論になった地域が記された地図です。ご確認ください。

ゆいまーるの集い 西表島 3

前利さんから写真をお送りいただいたので、皆様にご紹介します。

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集いの会場である、祖納公民館です。王国時代はこの場所に番所、港があったそうです。現在でも、公民館という部落の自治の拠点となっています。公民館のすぐ前は砂浜であり、非常に良い場所にあります。

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15日の午前9時に私が集いの趣旨説明をしているところです。これらか5時まで公民館を舞台にして、集いが開かれました。右隣は藤原社長です。

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石垣金星さんが、西表島の歴史や文化、ユニマットによる開発の問題、船浮における土地買い占め問題の背景について説明してくださいました。

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会場の模様です。昨年の第一回からロの字型に机と椅子を配置しています。参加者全員が当事者として議論に参加するという、集いの趣旨にそうためです。今回は会場が西表ですので、問題の背景を明らかにするとともに、島が抱える諸問題を解決するための方法、具体的な支援方法をそれぞれの自治の実践家が提示することに特に重点をおいて議論をしました。

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左から、嘉目・船浮公民館館長、石垣・祖納公民館館長、私、藤原社長です。舞台にはマルマボンサンの絵が描かれ、その前に、石垣さんが書いてくれた「ゆいまーるの集いin西表島 主催:NPO法人
ゆいまーる琉球の自治、後援:祖納公民館」の横断幕が掲げられていました。

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今回はパワーポイント、映像、文字等をスクリーンに映して議論をしました。これは琉球朝日放送が報じた船浮のニュース番組の一部です。赤い場所がユニマットが買収した土地です。その左側に、地元資本のドリーム観光が買収した土地があります。

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右から前利さん、島民会議事務局の鷲尾さん、新元さんです。鷲尾さんには石垣島の乱開発の現状について報告していただきました。新元さんは自治に関する本質的な発言をしてくださいました。前利さんは、昼休み時間を活用しまして、戦前、与論島の方が炭鉱労働者として働いていたウタラ炭鉱跡に行かれました。この日は雨も降ることなく、前利さんは炭鉱跡まで歩いていき、貴重な写真も撮ってきたようです。

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左から、顔が半分しか映っていませんが、WWFの上村さん、上勢頭さん、藍澤光晴さん、藍澤ゆかりさん、島袋さん、竹尾先生、新元さん、鷲尾さんです。後方に映っているのは、祖納の節祭に使う旗頭の部分でして、金星さんが説明してくれました。

ゆいまーる会議 in 西表島に関する報道

11月16日の八重山毎日新聞にゆいまーるの集いの記事が掲載されましたので、お伝えします。14日に、藤原社長、前利さん、小枝さんそして、私が同新聞社に行きまして、仲間社長、比嘉記者に今回の集いの意味について説明いたしました。比嘉記者は、東京の南灯寮の後輩で、これまでもいろいろとお世話になっています。



土地買い占め問題
大型観光船ツアー計画も

「ゆいまーる琉球の自治の集いin西表島」(主催・NPO法人ゆいまーる琉球の自治)が15日、竹富町西表島の祖納公民館で開かれ、県内各地域で自治活動に取り組んでいる約20人の参加者が、西表島や石垣島などで進んでいる本土企業によるリゾート開発についての地方自治の実践について意見を交換した。

このうち船浮公民館の嘉目信行館長は、船浮地域で、本土リゾート開発企業と石垣市内の観光関連企業による土地買い占めがあるほか、市内企業が、同地域で大型観光船を使った250人規模の観光ツアーを計画。

すでにその休憩所が公民館の許可を得ずに建設され、人口42人の小さな集落が同企業の参入に対する賛否に揺れていることなどを報告した。

 嘉目館長は「小さな島の住民がバラバラになっている。静かな自然を残す部落にしたいが、まだ、大げさに反対運動をするまで住民がまとまっていない」と述べ、参加者に助言を求めた。

 これに対し、参加者からは「集落内で規約を作り、後から入ってきた住民を議決権を持たない準組合員としてはどうか」

「外部に船浮の自然を守る会などを立ち上げ、地域と連携しながら(反対運動を)やっていけば良いと思う」などの意見が出された。

 また、同企業が休憩所建設で、1957年に県が天然記念物に指定したヤエヤマハマゴウの群落を1本を残し伐採したことも指摘された。

この日は祖納公民館長の石垣金星氏が「八重山諸島、西表島が抱える諸問題と自治の実践」、石垣島島民会議事務局長の鷲尾雅久氏が「石垣島の乱開発の現状と島民会議の活動」、WWFサンゴ礁保護研究センター・しらほサンゴ村センター長の上村真仁氏が「白保サンゴ礁の現状と白保の持続的な地域づくり」、竹富島喜宝院蒐集館長の上勢頭芳徳氏が「竹富島のまちなみ保存と今後の課題」について報告し、参加者で意見を交換した。

沖縄県、泡瀬裁判に控訴の方針

21日の琉球新報に、県知事が泡瀬裁判に控訴の方針を出したことについて報じていますので、お伝えします。自然を破壊する開発主義を前面に主張する県知事は、間違ったメッセージを発しています。「観光立県」の政策にも矛盾しています。

泡瀬開発が経済合理性がないとの指摘を受けたなら、多くの人が納得する開発の経済合理性を示すべきですが、そのようなこともなく現在に至っています。




仲井真弘多知事は21日午前の定例記者会見で、泡瀬干潟沖合埋め立て事業で県の公金支出差し止めを命じた那覇地裁判決を受け、「せめて第1区部分は完成させたい」と述べ、控訴する方針をあらためて示した。

差し止めの理由で「経済的合理性が認められない」との指摘について「(計画立案)当時と現在では、利活用の中身が変化することはままある。経済的合理性を欠くとは思えない」と述べ、判決内容を不服とした。

 県が控訴するには、地方自治法に基づき県議会の承認を得る必要があるが、仮に認められない場合は、一審判決が確定し、埋め立て事業の中止が決まる。

 野党多数の議会対応について知事は「理解を得られるようにやりたい。最悪の場合にどうするか、悲観的な見通しはその時点で考えるしかない」と述べるにとどめた。

 11月定例会に必要経費を再提案する知事訪米の目的について、地位協定見直しや米軍関係事件事故問題に加え「約8000人のグアム移転とか、嘉手納よりも南の基地の返還はきちっと進めてもらいたい。必要があれば、必要に応じ、話をしていきたい」と基地の整理縮小も強調。

「大統領就任前に行きたい」と述べ、来年1月20日の就任式前に訪米したい考えを示した。
 さらに「政権が変わるとかなりのメンバーが変わるようなので、5月か6月か7月ごろでもあらためて参りたい」と再訪米の意向も重ねて示した。

 会計検査院が2007年度決算で調査した12道府県すべてで不正経理があった問題を受けた県の対応について、知事は「総務部を中心に、独自の調査をしたい。1年分なら年内に(結果を)把握できると思う」と答えた。調査対象期間は過去1―5年分を検討しているとした。

泡瀬埋め立て裁判勝訴

20日の琉球新報に泡瀬埋め立て裁判に勝訴の判決がでましたので、お伝えします。
2001年に1年間、沖縄島に住んでいたころ、何回か埋め立て工事が始まる前に潮干狩りをしに
泡瀬に行ったことがあります。
うれしく、また画期的な判決結果であると思います。




 希少生物が生息する沖縄市の中城湾港泡瀬沖合埋め立て(東部海浜開発)事業をめぐり、住民ら582人が県知事と沖縄市長を相手に支出済みの公金約20億円(2005年提訴時)の返還と将来の支出差し止めなどを求めた訴訟の判決で、那覇地裁(田中健治裁判長)は19日、「現時点において埋め立て事業に経済的合理性は認められない。支出は地方自治法などに反し違法」とし、県には将来分を、今後支出予定だった沖縄市には一切の公金支出差し止めを命じた。

仮処分は付されていない。埋め立て事業費だけでも約489億円に上る大型公共事業に事実上、中止を促す判断を示した。

 公金支出の前提となる契約が締結された部分に関しては、県は支払い義務を負うとして「その部分については公金支出の差し止めを求めることはできない」とし、地裁判決の確定までの支出差し止め請求は棄却した。

 支出を命じた当時の稲嶺恵一前知事に損害賠償を請求するよう県に求めた請求は「(支出された当時において)経済的合理性を欠くものであったとまでは言えず、違法でない」として退けた。

 田中裁判長は判決理由で、東門美津子沖縄市長が2007年12月、既に着工した第1区域約90ヘクタールの利用計画を見直し、第2区域については計画を撤回すると表明した点に言及。

「第2区域について市長は基本的に見直すというものである」と指摘。「推進が表明された第1区域についても具体的な土地利用計画は何ら明らかでない」として、経済的合理性を欠くとした。

 県が担当する埋め立て事業も「市の事業が経済的合理性を欠く状態である以上、埋め立ての合理性も認められない」と述べた。

 原告側は事業に伴う環境影響評価(環境アセスメント)に不備があると主張していたが、判決は「不十分な部分は散見されるものの、違法なものとまでは言えない」とした。

 県知事側は、同事業が沖縄市に集客性の高い地区を形成し、新たな雇用の場を確保する目的があり、経済的合理性を有し、第一次的に執行は行政機関の裁量に委ねられていると主張していた。

ゆいまーるの集い 西表島 2

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金星さんのご案内で祖納部落の歴史的場所等を見学しました。この場所の近くに、近世時代、薩摩番所が西表におかれました。奥に座っているのは竹尾先生です。竹尾先生とは12,3年の付き合いです。色んなことを教えてもらっています。

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かつて祖納の村であった、上村の階段です。歴史と文化が刻み込まれた階段です。上村には戦時中、日本軍が駐留し、砲台を設置していました。

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15日の集いのあと食べた食事です。島でとれた魚、野菜天ぷらです。大変おいしく、泡盛と大変あいました。

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アーサ汁です。島でとれた海藻ですが、これもおいしく私は3回ほどお代わりをしました。島では田植えの時期になると、アーサ汁を毎日のように食べるそうです。

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祖納婦人会の皆様が心をこめて作った料理を食べながら、議論を引き続き行うとともに、歌や踊りをしました。

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私の父親は53年前に西表島測候所で職員として働いたことがあり、祖納の方々に大変お世話になりました。今回の集いでは父親がかつてお世話になった方々にお会いし、お礼を言いたいと言っていました。私も小さい頃から、父親から西表島のことを聞かされていました。交流会のとき、村の長老が会場に来て下さり、父親と話をしている写真です。

ゆいまーるの集い 西表島 1

一昨日、琉球から戻りました。

本日から数回、会議の報告をいたします。

昨日、沖縄タイムスの魚眼レンズに掲載された記事を次に転載します。




[魚眼レンズ]松島泰勝さん

住民無視した開発に反対


 地域の自治のあり方について議論する「ゆいまーる琉球の自治の集いin西表島」を終えた龍谷大学准教授の松島泰勝さん。

十四―十六日に西表島に滞在し「参加者全員で住民の意思を無視した開発に反対する宣言文を採択した」と開催の意義を強調する。

 「集い」では、日本全国や県内各所から二十五人が参加し、八重山の開発問題について意見交換。石垣島の他の自然保護団体や市民団体も参加し「西表島(船浮)への支援ネットワークの広がりが確認された」。

 「資本の自己増殖運動が各島々に行き渡る中、住民として何ができるかを考えることは重要。今後も活動の輪を広げていきたい」と話している。




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13日、那覇で会合を持ちました。左から、川満さん、私、藤原社長、高良さん、前利さんです。西表島の集いに参加できなかった川満さん、高良さんからはそれぞれのごメッセージをいただきました。沖縄オリエンタルホテルの地下の店「はりゅう」です。観光化されてなくて、くつろげました。

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石川さんも加わった写真です。石川さんとは初めて話をしました。

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二次会は栄町のひーじゃー料理店にいき、精力をつけてきました。ここもまたくつろげる場所でした。

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ひーじゃーの刺身と汁、睾丸を食べましたが、おいしかったです。前利さんと集いの打ち合わせ、来年の沖永良部の集いについて話しました。

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今回の集いでお世話になった、藤原書店の小枝さんです。10年ほど前に先島諸島に旅行にいかれたことがあるとおっしゃっていました。集いでは大変おせわになりました。ひーじゃーを美味しくたべていました。


ゆいまーる琉球の自治 In 西表島の集いが始まります

明日から琉球に行きます。明日は、那覇でゆいまーる関係者が事前に集まり交流会を開きます。

14日から16日まで西表島に行きます。14日、夜に交流会、15日、9時から午後6時まで集いをして、夜交流会、16日、午前中に金星さんの案内で村を歩き、11時から会合を再開します。

北は東京、千葉、滋賀、京都、大阪から、琉球列島からは奄美大島、沖永良部、久高島、沖縄島、石垣島から地域の住民が集います。西表島の住民の方も招いて島について学びたいです。

今回は特に八重山諸島における開発問題について徹底的に議論を行います。

互いに島の問題を認識し、考え、自治の実践について紹介しあい、そして交流します。参加者はそれぞれの地域に持ち帰って、自治の実践のために互いに協力しあえる関係を築きたいと考えています。

自らの身体、魂を通じて島の実態を見つめ、自治の在り方について考え、議論をしたいです。

今回の集いについては、祖納公民館長で、本NPOの理事の石垣金星さんに大変お世話になっています。心よりお礼申し上げます。また15日には地域の女性たちによって地域の食べ物をみんなで食べる予定であり、地域の方にも感謝しております。

また帰ってからご報告いたします。

西表「船浮」 土地買取りに住民の不安広がる

本NPO法人の理事の石垣金星さんから、「西表「船浮」 土地買取りに住民の不安広がる」と題する、
琉球朝日放送に船浮での土地買い占め問題についての放送についてお知らせがありましたので、その内容を次のお伝えします。

石垣さんは、14日から西表島祖納で始まる集いの受け入れ側として、いま準備をされています。集いでもこの問題が徹底的に話し合われる予定です。





西表のリゾート問題です。4年前に浦内川の河口にオープンした大型リゾートホテルをめぐって、地元住民らが環境を破壊すると訴え、去年最高裁まで争われました。

第一次訴訟は住民敗訴で終わりましたが、その被告になった企業が今度はさらに奥地、船でなければ渡れない船浮という小さな集落の土地を16ヘクタールも買っていることがわかり、地元では不安が広がっています。

西表島の一部でありながら、船でしか渡れない「船浮集落」。人口42人。小中学校の生徒は4人で車もなく、まさに手つかずの自然が残る地域です。

その船浮でも最も美しいイダの浜を含む16.5ヘクタールが、今年5月から宮古・八重山でリゾートを施設を経営するユニマットグループの所有になっていたことがわかりました。

池田豊吉さん「(土地を買って)何をするのか。これは計画によっては抵抗せんといかん」

集落より北の大部分が、住民の知らぬまにユニマットの手に渡っていました。

もともとは集落の共有地にしていたものが、戦前、税金の関係で一部が個人に売却され、長く那覇の資産家が持っていましたが、今年4月に石垣の不動産会社が買取り、翌月にユニマットに転売されたものです。住民が畑として使っていた個人の所有地も囲まれた形です。

池田さん「進入路も全部今ユニマットのものになってしまって、そうするとわれわれの個人所有地は中にあって、どこからも行くことができない」

寝耳に水の船浮公民館では早速アンケートを取ったところ、8割以上の住民が企業の進出に反対でした。

嘉目信行・公民館長「こういう業者が入ってきても、地域には何のメリットもない。ただ、うるさく、汚されるだけ。地域の人たちは自分たちで生活をしている、民宿をやったり」

ユニマット不動産は「まだ事業計画はない」としていますが、一説には10階建ての大型ホテルの構想があるいわれ、不安はますばかり。

西表は、世界遺産の登録に向けた調査予算もついたばかり。衝撃は島全体に及んでいます。

ユニマット訴訟原告団長・石垣金星さん「世界遺産の登録に際して一番障害になるのが、ユニマットが計画しているような大型ホテル。いったん生態系が破壊されると、取り返すことはまず不可能。それを何とかこれ以上の乱開発、むちゃくちゃな開発は、なんとしてでもやめさせないといけないというのが今の正直な思いですね」

リゾート会社の土地の取得自体にはなんら法的な問題もない中、自然と共に暮したい住民の権利をどう守るのか。小さな集落に今、重い空気がのしかかっています。

石垣島移住ブームの沈静化

10月22日の八重山毎日新聞に石垣島への移住ブームが沈静化しつつあるとの社説が掲載されていますので、お知らせします。今年8月に石垣島に行った際にも、同じような話を伺いました。今週も石垣島に行きますので、実情をみて島の方から話を聞いてきます。

ブームは必ず去ります。外からのブームに左右されにくい、足腰の強い島の政治経済構造の構築が求められます。

「夢の島」「楽園」などはなく、現実の様々な諸問題に直面している生きている人々が島には住んでおり、移住者もその中の一人となります。移住者から生活者になれるのか、「島の論理」を受け入れ、島の人間とともに汗を流せる人になれるかが問われています。





ここ数年続いていた石垣市の移住ブームが沈静化しているようだ。2007年の人口動態で転入者から転出者を差し引いた社会増が前年の467人から58人に大幅に減少しているというのだ。この5月の本紙報道「移住ブーム沈静化」に安どした市民は少なくないはずだ。

 それというのもNHKテレビの朝のドラマ「ちゅらさん」で一気に火がついた沖縄ブーム・離島ブームで観光客とともに本土からの移住者が増加。

市内いたるところでアパート・マンションの建設ラッシュの一方で、米原はじめ市内各地域の海岸線などでも無秩序な開発や住宅・店舗建設が相次ぎ、さらに観光産業に本土資本や外資が相次いで参入、このまま行くと八重山の自然、文化、経済はどうなるのかと、石垣市「風景づくり条例」が制定されるなど非常に懸念されていたためだ。

■癒しの島の理想と現実
 確かに3市町の人口を見ると、01年1月現在与那国町は1800人余が今年8月現在で1600人余に減少して依然過疎が続いているが、

石垣市は4万5149人が4万8084人に2935人増え、竹富町も同じく3644人が4151人に507人増加し、全国の離島・山村地域の中ではまれな活気のある地域となっている。

 そしてこのうち石垣市の社会増は、02年46人が03年110人に増加。04年355人、05年348人、06年467人とピークを迎え、昨年は一転して58人に激減したというのだ。

住民登録をしていない“幽霊人口”を含め移住者は実際はどれくらいいるのか、人口が増えた分すべてが移住者とはいえないし、与那国も人口は減っているが移住者はいるのである。

 沖縄移住支援センターの説明では2年前は月に70件ほどの問い合わせがあるなど異常だったが、いまは10件ほどと完全に落ち着いているという。

 その理由としてはテレビや雑誌、芸能人などのPRもあって海のきれいな石垣島に移り住んだが、就職や安い賃金の問題、島の風習・暮らしなど「郷に入らば郷に従え」など理想と現実の問題もあって1、2年で挫折する人が出るなど、これらが口コミやインターネットなどで発信されて沈静化に結びついている部分もあるようだ。

■世界的金融不安の中で
 ブームの再燃はあるのか、このまま収束していくとなると、供給過剰で空き室も目立ってきた中で依然建設が進んでいる市内のアパートやマンションはどうなるのか、移住者はこのまま定着するのかしないのかなど今後“移住バブル”の後遺症も心配される。

 2013年の新石垣空港開港をにらんで西表の船浮や伊原間牧場、川平など各地域で再びリゾート計画が動き出し、さらに全国展開のルートインに続いて東横インも石垣市での建設に着手し、“ホテル戦争”も激烈だ。

 一方で新空港予定地の土地所有者でもあった不動産業者や銀行が倒産するなど、原油・物価高騰に加えて世界的な金融不安が日本経済にも暗い影を落としている。

これらは八重山の観光や産業経済に確実に影響を与えるだろうし、石垣市は新空港開港後もにらんだ新たなビジョンを策定すべきだろう。

 人口や移住者、観光客の適正規模はどの程度が理想か、本土資本や外資が進出する中で弱小の地元企業をどう保護育成するか、さらに新空港へのシャトルバス運行など交通体系づくりも含め5年後に迫った開港に向けて早急にビジョン作りに着手すべきだろう。

前田守さんの経済自立のための実践活動

11月4日の南海日日新聞にやっちゃばの前田さんの記事が掲載されていましたので、お伝えします。前田さんとは学生から話を何回か聞かせてもらったり、昨年の奄美大島での集いにも来てもらいました。

30代の若い方で、全身からエネルギーが満ち溢れていますが、お話の仕方や人との対応は大変、ものやわらかな方だと思いました。しかっりとした核となるものを内に持っている方だと思います。どんどん、地域の自立経済のための活動を進めています。

前田さんは私に「自分の企業だけでなく、奄美全体の産業が元気になるためのことをしたい」とかつて語っていました。それが今、実現に向けて羽ばたこうとしています。




経済産業省が公募した二〇〇八年度「にっぽんe物産市プロジェクト(地域商社的機能の検証)」の委託先に奄美から唯一、奄美市名瀬の奄美アイシーティー株式会社(前田守代表)が選ばれた。

全国で三十件を採択し、奄美からは同社のみ。同社はインターネットを通じて奄美の特産品を全国に紹介してきた。ネット販売の先駆けでもある。今回、ネット販売と、スーパーなど流通の両面から奄美の特産品を支援する。

 経済産業省によると、地域産品を流通させる場合、(1)既存の大規模流通を使う(2)インターネットなどを活用した消費者向け少量直接販売を行う―の二者択一になってしまうことが多い。

ネット販売はコスト面から活用できない場合も多い。しかも、さまざまな情報があふれていて消費者に対して確実に商品情報を届けることは容易ではない。

 「にっぽんe物産市」は優れた地域産品を持ちながらも、販路に悩む生産者や中小事業を支援する。全国のビジネス顧客や消費者と情報交換できるホームページを開設し、商談会も設ける。ITと実売の両面から奄美の特産品をアピールし、販路開拓の機会をつくる。

 事業運営はデパート、スーパーなど七百社を超える会員を持つ日本セルサービス協会が中心となる。地域エージェントが収集した地域産品を実際の売り場でテストマーケティングができる。

消費者の「買いたい商品」について生きた情報が得られる。

 物産市とサイトに登録すればブログ機能の付いたホームページも使用できる。さらに、全国の流通、小売業界のバイヤーが購読している「バイヤーズガイド」(発行部数は公称五万部)の活用でもできる。地域エージェントを育成する人材育成プログラムも実施する。

 奄美アイシーティーは地域商社(エージェント)の役割を担う。前田代表は「地域産品をつくる現場の声を聞いて、課題を解決し、まだ発掘されていない商品も見つけたい。奄美の商品は中小規模のスーパーに適していると思う」と話す。

同社は五日夜、龍郷町中央公民館で物産市の説明会を開催する。

西表島でのゆいまーる琉球の自治の集い―参加者を呼びかける

来週、14日から16日まで西表島の祖納で「ゆいまーる琉球の自治」の集いが開かれます。
八重山諸島での集いは初めてとなります。島の人が自治の担い手であるという自覚をもって、
集いを開きます。

島々、特に八重山の島々が直面している乱開発、他者による支配、文化や自然の変容、住民の草の根の自治的抵抗等について議論します。

補助金、「自治・独立」の制度や法律ではなく、生きている人間が自治の主体である、他者任せにしない、制度やカネに依存しないという生き方を互いに自覚する場であると、私は考えています。自治的自覚をもった人間が増えないと、いま琉球に押し寄せている資本の暴力は防ぎようがないという
危機感があります。

この集いに参加し、議論に参加したい方は、私にご連絡ください。




港大尋さんの琉球ツアー2008、11月から始まる

奄美大島のゆいまーるの集いに参加された歌手、作曲家である、港大尋さんが、琉球ツアーを都、那覇、知念、名瀬、沖永良部で行われます。活発に活動されていますね。大阪釜ヶ埼でのライブを思い出します。

各地で異なったゲストが参加するようで、各地でのコラボも面白そうですね。文化接触で
新たな展開がみられるのでは。

ライブは次のような予定になっています。



弾き語りライブ 2008 「声とギター」CD発売記念 琉球ツアー

11月18日(火)宮古・シネマパニック宮古島
open 20:00 start 20:30 前売2000円 当日2500円 
ゲスト:與那城美和(ダンス)下里博枝(マリンバ) 池原千晴(ヴォーカル)
電話:0980-75-3215


11月22日(土)知念・芝居茶屋にらいかない劇場 
open 19:00 start 20:00 2300円
オーガニックカレーまたは自家製パンのサンドイッチ付、30名限定
ゲスト:清水達生(パーカッション)與儀朋恵(パーカッション)ほか
電話:098-949-7800 駐車場あり。国道331号線沿い、県営知念団地向かい
※打楽器ワークショップ開催。詳細は別紙あるいはHPでチェック!


11月23日(日)那覇・cafe cello
open 19:00 start 20:00 前売2000円 当日2500円(ドリンク別)
ゲスト:5323(ギター&ヴォーカル、fromケイドロック)SiteB(アコースティックユニット)
電話:098-863-8605  那覇市泉崎1-7-10(那覇市役所から徒歩1分)


11月24日(月)(祝)奄美大島・シネマパニック
open 19:00 start 19:30 前売2000円 当日2500円
ゲスト:北園紗世(ヴォーカル)
電話:0997-54-3219


11月25日(火)沖永良部・多目的ホール media max
open 19:00 start 19:30 前売2000円 当日2500円
ゲスト:北園紗世(ヴォーカル)
電話:0997-81-4610

協力(株)ACO沖縄 (株)ハーベストファーム シネマパニック宮古島 (有)ブックス十番館
※ゲスト出演者は変更になることもございます。予めご了承ください。



出演者プロフィール>港 大尋(みなと おおひろ)

作曲/作詞家、ヴォーカル&ギター、ピアノ、サックス、打楽器も奏でるマルチミュージシャン。バンド「ソシエテ・コントル・レタ」を率いて、詩人やダンサーとのコラボレーションなど、幅広く活動する。

好む音楽はブラック・琉球・ブラジル・アフリカ・パンクロック・クラシッ >クなど何でもアリ。最新作CDに自身の弾き語りを収録した『声とギター』。

他『がやがやのうた』『風は海の深い溜息から洩れる』『ありったけのダイナシ』『届くことのない12通の手紙』などがある。

劇音楽の作曲・演奏など多数。東京芸術大学や京都造形芸術大学で講師 を務めたり、傍らサディスティック・ミカ・バンドにゲスト参加など も。

NHK番組や「徹子の部屋」など、TV出演も多い。

栗東市での集い

3日の栗東市での講演、コンサートには、会場200席が一杯になるほどの盛況となりました。

会場入り口には沖縄戦、基地問題、環境問題についてのパネルが展示されていました。
滋賀沖縄県人会、沖縄館主催の高間さんを中心とする県人会の皆さんによる、琉球音楽の演奏から始まりました。皆さん、琉球衣装を着て大人も子供も三線を演奏し、唄っていました。

そのあと、1時間、私が「琉球の自治」と題して話をしました。戦時中における集団死の問題、琉球と日本との関係性、基地と経済との関係、先住民族であることの意味、NPO法人ゆいまーる琉球の自治の活動内容等について、わかりやすく話しました。私の言葉によって、少しでも琉球の自治を分かってほしいという気持ちで、心をこめて語りました。

そのあと、佐渡山豊さんとswing MASAさんの演奏と唄となりました。佐渡山さんの歌は、MASAさんのサックスフォンと一体化して、人の感情の盛り上がりが音によって表現されていました。歌の一つ一つに琉球の歴史の一コマ、一コマが立ち上がるようでした。

会場も一体化し、楽しいひと時でした。

今回のイベントは、滋賀沖縄県人会と、関西のトラック運転手、生コン関係の労働組合が協力して開催いたしました。労働組合の方々は、特に琉球の集団死問題に強い関心を持ち、関西においても活発に運動を展開したいと言っており、会場でも集団死問題に関する署名を集めておりました。

会場の外では、関西沖縄文庫の金城さんと新城さんが、『人類館』『琉球の「自治」』等の書籍、佐渡山さんのCDを売っておりました。

イベントが終わり、交流会では来場者と話をしました。佐渡山さんが2日前に奈良でコンサートをした時に、最近、若い沖縄出身者が「沖縄出身」という理由で就職が断られたという話が忘れられません。今の時代においてもまだ琉球人に対する個人的差別が歴然と存在しているのです。

MASAさんはニューヨークのハーレムに住んでいますが、住んでいても何も怖くなく、安全だそうです。黒人を差別する人が「怖い」というイメージをもち、街全体がそのように語られている。同和地区出身の方も、自分たちの地区は何も怖くないが、差別の目線がそのような幻想を生んでいると語られていました。

栗東市での集いでは、いろんな方との出会いがあり、充実した一日でした。

関係者の皆様、お疲れ様でした。お世話になりありがとうございました。





栗東市での講演とコンサートの集い

今日は文化の日です。

私が住んでいる場所の近くが遣隋使の小野妹子の出身地であることから、「小野妹子祭り」があります。

私が住んでいる近くには比良山系があり、冬は冷たい風が湖畔の住宅地に吹いてくるそうです。
比良山系の「ヒラ」とはアイヌ語の「坂、崖」に由来しているといわれ、アイヌ民族を身近に感じています。山には熊、鹿、猪、猿などが住んでいます。

少し山に入ったところで鹿を見たことがあります。昨日行った比良の山頂にも鹿の糞がたくさん落ちていました。そこから琵琶湖を見ましたが、アイヌ語で「ビワ」とは「水たまり」を意味するそうです。


今日は夕方から滋賀県栗東市において、私が「琉球の自治」について話をし、そのあと、佐渡山豊さんがコンサートを行います。

琉球の歴史(琉球と日本との関係性)、米軍基地・開発問題を中心とする沖縄の従属性、NPO法人の活動、先住民族であることの意味と可能性、琉球の内発的発展等について話したいと思っています。


佐渡山さんにお会いするのは1年ぶりですが、また聞けるのがうれしいです。


この機会に多くの方と琉球の自治について語り合えたと思います。

琉球民族は日本の先住民族と国連が認める

11月1日の沖縄タイムスに琉球民族が日本の先住民族であることを国連の人権委員会が認めたことについて報じていますので、お伝えします。

アイヌ民族に次いで琉球民族も先住民族であると国際的に認められよかったです。12年の運動が少しづつ実ってきたと思います。喜久里さんをはじめとする若い琉球の女性たちの働きが大きな力を発揮しました。今後の動きが大切です。



国連のB規約(市民的および政治的権利)人権委員会は三十日、日本政府に対して「アイヌ民族および琉球民族を国内立法下において先住民と公的に認め、文化遺産や伝統生活様式の保護促進を講ずること」と勧告する審査報告書を発表した。

 同委員会の対日審査は一九九八年以来、十年ぶりで、人種差別・マイノリティーの権利として「琉球民族」が明記されるのは初めて。 

勧告では、「彼らの土地の権利を認めるべきだ。アイヌ民族・琉球民族の子どもたちが民族の言語、文化について習得できるよう十分な機会を与え、通常の教育課程の中にアイヌ、琉球・沖縄の文化に関する教育も導入すべきだ」と求めている。

 国内の人種差別問題などで同委員会の委員らに働き掛けてきた反差別国際運動日本委員会は「日本政府はこれを重く受け止めて、国際人権基準に合致した履行に努めることが求められる」と評価した。

 同勧告をめぐっては、沖縄市民情報センター(喜久里康子代表)なども同委員会に琉球・沖縄に関する報告書を提出していた。

石垣島の新石垣空港建設反対運動

10月31日の八重山毎日新聞に、新石垣空港建設反対運動についての記事が掲載されていましたので、お伝えします。本当に、新空港が必要なのか。島の宝が建設によって失われる恐れが大きいです。一度失ったものを取り戻すことはほとんど不可能です。

米軍基地と同じように強制収用で土地を奪い、無理やり島に開発という暴力がさらに広がろうとしています。市長の代理署名は、かつて、大田沖縄県知事の代理署名を思い起こさせます。

「石垣島白保に空港をつくらせない大阪の会」の栄篤志代表には、昨年、大阪で開かれた学習会でお会いしたことがあります。奄美諸島のご出身で、三線がうまい方であり、信念の人だと思いました。



新石垣空港の計画地内で700人余りの反対地主が共有している土地2筆合わせて1557平方メートルの強制収用に向けて、県は30日午後、この土地の測量を行った。

現地では共有地主9人が抗議行動を行い、「測量調査を断念し、ただちに引きあげていただくよう要請する」とした文書を県に手渡した。

土地収用法に基づく土地の強制収用では、国の事業認定から1年以内に県収用委員会に収用を申請しなければならない。

 県は8月27日付で、新空港建設に必要な土地を同法によって取得することを認める事業認定を国から受けており、来年8月までに申請を行うことになる。

申請から収用までは1年程度かかることが多いという。県は新年度にこの土地を取得したい意向。申請に向けた作業を急ぐ。
 県は今月9日付で立入通知書を反対地主に送付し、測量の日時を伝えた。

今後、▽今回の測量に基づく地積測量図を含む土地物件調書の作成▽地主らに土地物件調書への署名や押印を求める▽補償金の算定などの手続きを経て、申請する。

地主が土地物件調書への署名や押印を拒んだ場合には、石垣市長に代理の署名と押印を求める。


強制収用に向けた作業について、「石垣島白保に空港をつくらせない大阪の会」の栄篤志代表(64)は「この空港は本当に必要なのか。県は行政の法的な手続きだけを行い、協力を強要している」と強く反発している。

現地では、県職員や測量業者ら合わせて40人近くが午後1時半ごろ、待機していた反対地主らに調査の開始について説明を始めた。

地主らは「協力できない。お引き取り下さい」などと拒否し、栄代表が八重山支庁新石垣空港建設課の比嘉定利用地総括に測量の断念を要求する文書を手渡した。

このあと、午後1時45分ごろ、県側が測量調査の開始を宣言し、測量業者が作業を始めた。反対地主は作業員に、調査をやめるよう再三話しかけたが、測量は続き、約40分で終わった。

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