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Yasukatsu Matsushima

Author:Yasukatsu Matsushima
1963年琉球石垣島生まれ。石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島にて育つ。

その後、東京、グアム、パラオ、沖縄島、静岡、京都、滋賀にて学び、働き、生活する。

著書に『沖縄島嶼経済史―12世紀から現在まで』藤原書店、2002年
『琉球の「自治」』藤原書店、2006年
『島嶼沖縄の内発的発展―経済・社会・文化』(編著)藤原書店、2010年、
『ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦』早稲田大学出版部、2007年
『琉球独立への道』法律文化社、2012年
『琉球独立論ー琉球民族のマニフェスト』バジリコ、2014年
『琉球独立ー御真人の疑問にお答えします』Ryukyu企画、2014年
『琉球独立宣言ー実現可能な5つの方法』講談社文庫、2015年
『民際学の展開ー方法論・人権・地域・環境の視座から』(編著)晃洋書房、2012年
『琉球列島の環境問題ー「復帰」40年・持続可能なシマ社会へ』(編著)高文研、2012年
『3・11以後何が変わらないのか』(共著)岩波書店、2013年
『島嶼経済とコモンズ』(編著)晃洋書房、2015年
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モノレールの塩害、腐食問題と島嶼性

2月17日の琉球朝日放送でモノレールの経営問題についての報道がありましたので、お伝えします。
琉球が海に囲まれた島嶼であるという当然の事実を踏まえていなかったことが、急速な塩害、腐食による経費増加を招いているといえます。日本とは異なる環境において経営を行っているという自覚が必要です。



2003年に開業し、今年で7年を迎える沖縄都市モノレール。今、その経営が厳しい局面を迎えています。景気後退による観光客の減少なども指摘されていますが、それとともに、沖縄特有のある現象が新たな経営の脅威となっています。実近記者です。

茂田施設課長「こういう形で、どんどん進行してくるんですね。」「これも錆びてきているんで、今後的には、もうしばらく進行して来たらこれも交換しなきゃいかんと」

開業から6年半、今、こうした塩害がモノレールの経営を襲っています。茂田施設課長「当初はここまで錆びるのをおそらく想定してなかったと思うんですよ」2003年に開業した沖縄都市モノレール。開業から4年目までは、常に予測を上回る乗客数を記録。しかし、景気後退を受けた観光客の減少などで昨年度から、乗客数の増加にブレーキがかかります。

経営は、県や那覇市が出資する第3セクター。320億円の借入金の返済や減価償却費が開業以来、大きな負担となっていて累積赤字は膨らむ一方。今年の上半期で、ついに100億円を突破しました。

比嘉社長「まあ一言で言うと、非常に厳しいですね」「23年ぐらいには、単期的には黒字になる、とこう思ってたんですけど、これが少し先になりそうな感じですね」塩害は、ここ数年、経営にとって新たな脅威となっています。


茂田施設課長「機器をとりつけるための釣り金具ですとか、ケーブル押さえ金具だとかっていうのは、もうどんどん錆びてきますね」これは、開業から4年後に付け替えられた留め金具。大きな穴が開くなど、ぼろぼろに腐食しています。−那覇空港駅では開業から4年で、照明施設を、丸ごと交換。予想以上に早く腐食が進んだといいます。

木村技師「屋外仕様で、水が入りにくい、塩分が入りにくい、ソケットを使用していましたので、想定外の錆だったと」しかし再び、錆は進行しています。−錆びるのは鉄だけにとどまりません。

茂田施設課長「「これ塗装が完全にはげちゃって・・・」「アルミが腐食して、アルミの表面が酸化して塗装膜をおいやっちゃった感じで」「要は酸化ですよね、錆だから」−かつて、東京のモノレール会社で働いていた茂田さんは県内での錆の進行に驚きます。

茂田施設課長「通常は、鉄であっても塗装しておけば、ある程度の防錆というか、防錆対策がとれるんで、そこまで、おそらく沖縄でも大丈夫という風にではないかなと思いますね」「ちょっとここまでは、この錆のスピードっていうのはちょっと、ちょっと信じがたいというか、私もびっくりしましたね」

桁を支える支承。可動式で、温度変化による、桁のわずかな伸縮をサポートするこうしたデリケートな部品の錆も、深刻です。茂田施設課長「(軸の動きが)渋ってくると、ようするに(桁の)温度伸縮をサポートできなくなってしまい、桁本体に(過度の)力がかかってしまうというのがあるんで」


安全が最優先されるモノレールでは部品によっては、わずかな錆も無視できないのです。−乗客の減少に対し、近年上昇する修繕費。特に錆への対策費は、ここ数年、予想を上回るスピードで急激に増加しています。−錆以外の腐食も進んでいます。

ステンレス製の金具。突然、駅の屋根から落ちてきました。実は、アルミのケーブル架台に取り付けてありましたが、アルミと、ステンレスという、異種金属同士が電気腐食を起こしたのです。電食も、隙間に入る雨水など塩害が原因です。

茂田施設課長「これ(留め具)がステンレスなんですよ、で、これ(レール)がアルミで、ここ(接点)で、電気腐食をしてるんですね。で実際このアルミのほうが電位が高いんで、アルミからステンレスのほうに自然の電流が徐々に徐々に流れてて、その時、アルミを腐食させてるんですね。」

塩害は、車両にも及んでいます。車両の屋根にあった、空調用のファン。腐食が激しく、2年前に取り替えられました。モノレールの桁本体や、駅舎の骨格などのインフラは国の補助金で整備されたものですが、こちらも様々な場所で、錆が進行しています。

比嘉社長「オキナワ自体の持つ、一つの課題だと思いますね。これは、1社だけではとても対応できないですね」「公共の交通機関として、充実させていくには、自分たちだけの力ではとても、採算の合いにくい一面があるんです。国や、県や、市町村が応援をしていくと、いうふうな体制がお願いしたいなと思ってます」

沖縄都市モノレールでは、来年度、運賃を値上げする方針を、すでに固めています。一方で、錆の修繕費は今後、さらに増えていくとみられています。

予想を上回るスピードで進行する、施設の腐食。県民の足をどう守っていくのかいま幅広い検証が求められています。結構、お客さんは乗っているんじゃないかと経営を好調に感じていた方もいらっしゃるかと思うんですが、その実態は、結構深刻ですね。13キロにも及ぶ、膨大な屋外設備の錆の進行を正確に予測することは         やはり難しかったということで、今後、真剣に向き合っていかなくてはならない課題ですね。

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明日から東京にいき、島嶼、琉球、内発的発展について議論します

宮古島では多くのことを学びました。下地さん、佐渡山さん、伊良波さん等にお会いして、宮古の話を色々と伺うことができました。心よりお礼申し上げます。また自転車を借りて、宮古島の南部地域を走りました。上野のユニマット、来間島、ドイツ村、製糖工場等に行きました。市街地ではウタキやカー、仲宗根豊見親の墓等を歩き、文化や歴史を学びました。

5月のゆいまーるの集いが充実したものになるように、島の方の協力を得ながら頑張りたいです。

沖縄大学の国際開発学会の研究部会でも20人以上の方が参加してくださり、真剣な議論が展開されました。会場準備には沖縄大学地域研究所の後藤さんをはじめとする所員の方々に大変お世話になりました。緒方所長には同研究所との共催にご理解とご協力をして下りました。心より感謝申し上げます。また、発表して下さった方々にもお礼申し上げます。

様々な観点から琉球やグアムの開発、内発的発展を考えることができました。


明日から、東京に行きます。

明治学院大学で以下のような研究会が開催されます。同大学の竹尾先生、勝俣先生のご理解とご協力で本研究部会を開くことが可能になりました。心よりお礼申し上げます。


第二回「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会

日時:3月1日13時から18時まで
会場:明治学院大学白金台校舎本館9階92会議室

国際開発学会「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会、明治学院大学国際平和研究所共催

論題・発表者
1.「軍事基地跡地利用開発の検証―沖縄の持続可能な発展へ向けて」
真喜屋美樹(早稲田大学大学院博士課程)

2.「琉球弧における内発的発展」
松島泰勝(龍谷大学)

3.「焼畑から常畑へ:ソロモン諸島における有機農法普及プロジェクトの社会文化的妥当性」
関根久雄(筑波大学)

4.「南太平洋における中国・台湾の存在」
三田剛史(早稲田大学現代政治経済研究所) 

司会:松島泰勝

問い合わせ:松島泰勝(matusima345@yahoo.co.jp)


3日は沖縄協会におきまして、琉球の開発、内発的発展について講演を行います。
同協会の清成会長とは昨年、法政大学で対談させていただき、藤原書店の『環』39号に掲載されています。
今回発表の機会を頂戴した清成先生にお礼申し上げます。


東京でも琉球での研究会と同じく、真剣な議論をして互いに学びあいたいです。

今日から琉球に行きます

今日から琉球に行きます。
今日は宮古島に行き、5月のゆいまーるの集いの事前調査です。宮古島に生き、島を見て、島の方と語り合うのは初めてですので、大変、嬉しくまた幾分、緊張しています。

生まれ島である八重山諸島にはよく行きましたが、近くにある宮古島にはなかなか行く機会がありませんでした。
私にとって新たな島で多くのことを学びたいと思います。

24日の夜に那覇に行き、各種の調査をするとともに、26日は沖縄大学で次のような研究会をします。
ご関心のおありの方は、ご自由にご参加ください。

5時間の研究会ですが、ここでも多くのことを学び、真剣な議論をしたいと思います。



第一回「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会

日時:2月26日(金)13時~18時
会場:沖縄大学3号館402会議室

沖縄大学地域研究所と国際開発学会「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会との共催

論題・発表者
1.「周辺における内発的発展―沖縄と東南アジア(タイ)」
鈴木規之(琉球大学)

2.「在沖米軍人等の施設・区域外居住に関する一考察」
友知政樹(沖縄国際大学)

3.「観光先進地・座間味村のジレンマ―ゴミ問題・水不足・共同体変容」
与那嶺功(沖縄タイムス社)

4.「奄美群島におけるNew IO Turn促進による地域活性化の可能性」
東江日出郎(南西地域産業活性化センター)

5.「グアムにおける米軍基地機能強化と島嶼社会経済との関連について」
松島泰勝(龍谷大学)

司会:松島泰勝

問い合わせ:松島泰勝(matusima345@yahoo.co.jp)

徳之島への基地移設問題

2月16日、18日の南海日日新聞に徳之島への普天間基地移設問題についての報道がありましたので、お伝えします。



米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地の一つに徳之島が浮上して波紋が広がる中、徳之島3町長は15日、移設反対の決議書を作成し、あらためて基地移設に反対する表明を行った。
 
決議書作成は、徳之島愛ランド広域連合議会臨時会後に、3町長が協議して行われた。決議文には「徳之島3町は米軍普天間基地の移設に関して協同歩調をとり徳之島への移設に断固反対することを決議する」と明記、3町長がそれぞれ署名押印した。

 決議書作成について大久幸助天城町長は「基地移設には断固反対。この島は農業と観光で発展しなくてはいけない。これまで口頭でそれぞれ反対してきたが、書類にすることであらためて確固とした表明となった」などと話した。

 基地移設問題は、一部報道があった1月27日から奄美群島内に大きな波紋を広げた。徳之島では同日に徳之島の自然と平和を考える会(椛山幸栄会長)が反対集会を開催したほか、徳之島3町長や金子万寿夫県議会議長に要望書を提出するなど活発な運動を展開。

また、自民党や共産党の代議士らが相次いで来島し、意見交換や演説会を開催するなど中央を巻き込んだ動きもみられた。

 一方で、移設問題に反対以外の立場で動く「基地問題を考える会」(谷岡一会長)も活動を開始している。18日に基地移設に反対以外の立場で、徳之島町長に要望書を提出する。

 政府・与党は沖縄の米軍普天間基地の移設先を検討する検討委員会を17日に開く予定で、提示される移設案次第では、あらたな火種を生むことにもなりかねない。同検討委員会の行方が注目される。


奄美群島12市町村の首長や議会議長らで構成する各種協議会が17日、奄美市内のホテルで開かれ、2010年度事業計画案や予算案などを審議し、それぞれ承認した。

市町村長・議会議長合同会では、米軍普天間基地の徳之島移設案浮上問題で、奄美全体で反対していくことを確認した。全市町村の議会が3月定例会で反対決議を提出する。


米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地の一つに徳之島が浮上して波紋が広がる中、基地移設に肯定的な立場である「徳之島の基地問題を考える会」(谷岡一会長)は18日、3町に移設の是非を問う内容の要望書をそれぞれ提出した。

 谷岡会長ら3人が3町役場を訪問。3町長らと面談し、要望書を手渡した。徳之島町を訪れた谷岡会長らは「島民全員が詳しい情報を共有し、メリットとデミリットを討議すべき。住民投票で受け入れの是非を決定すべき」などと訴えた。

 高岡秀規町長は「騒音や治安の乱れなどの不安がある限り移設には反対」と述べた上で、「政府から正式に要請があれば個人的には聞きたいが、テーブルに着くかは3町長で考えるべき問題」と答えた。

 徳之島で基地移設問題に反対以外の立場での動きは初めて。同会員は現在6人。谷岡会長らは「反対する気持ちも分かるが、将来を考えると不安。反対は善、賛成は悪の風潮になっている。雇用や人口増、活性化を考える上でも住民が討議すべき問題。政府にも陳情したい」とも語った。

 要望書は「米軍普天間基地徳之島移設の是非を問う」が基本テーマ。不特定多数の住民との面談で集めた反対や賛成、中立の3つの立場の意見を明記した上で、政府との対話を求めている。

台湾と「沖縄ブーム」

2月2日の琉球朝日放送で、台湾で「沖縄ブーム」が起きていることを伝える報道がなされましたので、お伝えします。


お隣の国、台湾では、今ちょっとした沖縄ブームが起きていて多くのツアーや個人客が沖縄を訪れています。

このブームの発端となったのが、この本。「亜洲慢慢来」、「のんびり行こう、アジア」という意味です。去年9月に発売され、数か月間ベストセラーを記録しました。このなかの沖縄旅行記がブームの発端なのですが、先日、本の作者、お二人が再び沖縄を訪れました。


「ハロー、オキナワ―!」

先月、那覇空港に到着した台湾からのツアー客、その数60人以上。小さな国際線ターミナルは一冊の本を手にしたツアー客でみるみるいっぱいになりました。

「いっぱい買い物したいからバッグのなか空っぽだって!沖縄のものいっぱい買いたいんだって」「沖縄の人も同じでしょ?100歳とか。このおばあちゃんも80歳、健康!ははは」

満面の笑顔でツアー客を迎えているふたり。実は、ツアー客の目当てはこのふたりの作家です。林存青(Vicky)さん、江心静(Pinky)さん。今回のツアー、タイトルをつけるとすれば「2人の人気作家とめぐる、沖縄満喫の旅!」といったところでしょうか。

ふたりはVicky&Pinkyという名前で創作活動を続ける台湾の作家です。写真担当がビッキーさん、文章を書くのがピンキーさん。3年前に沖縄の各地を2人乗り自転車でまわった2人が出版した旅行記は台湾のベストセラーになりました。

ピンキーさん「本の読者からメールなど多くの反応があります。本を読んで感動したとか。読者の感想を私はとても大事にしています。いい感想が寄せられたときには、旅先での苦労とか本を執筆したときの辛さとかが全部吹き飛んでしまいました」

ビッキーさん「私たちは普通の観光客ではありません。世界中20年かけていろいろ旅してますから。これからはアジアの勉強をすることが旅の目標。もちろん旅ですけど旅だけじゃない。私たちにとっては“文化の旅行”。歴史や文化の旅行がしたい、そのために沖縄に来ました」

大学の友人だった2人は20年前、一緒に旅に出ます。それは2人乗り自転車での世界一周という壮大な旅。世界32カ国を3年かけて回りました。旅でであった人や学んだこと、その経験を旅行記として出版し、ウェブサイトも作成しています。

そして2007年、彼女たちが旅行先に選んだのは九州、そして沖縄。「これからはアジア」2人はそんな思いをもっていました。世界中を旅してきたからこそ、自分たちの足元、アジアを見つめることができる。そう考えたといいます。

ビッキーさん「同じアジアの人間として隣人をもっと知りたいとアジアツアーに出ました。自分たちの旅を通して得た体験や見聞きしたもの、知識を次の世代の学生や若い読者にも知らせたいと思っています」

ピンキーさん「本を書くときはその土地の人になったつもりで書きました。台湾の観光客の目ではなく、沖縄の人になったつもりで。作家として、客観的に広い目で見て書くこと。アジア同士が仲良くなるために書く、それが私の仕事だと思っています」

旅の感想、そして新聞や文献を集めての歴史や文化の考察。いわゆるガイドブックではない、あらたな「旅行記」。ふたりはこれまで台湾にはなかったジャンルを生み出しました。

台北中日経済文化代表所・李明宗那覇所長「いままで台湾の“旅行に関する書籍“は殆どガイドブックになっている。決まった所を紹介するだけで。でもピンキーとビッキーの書いた本は歴史の裏付けとか旅に対する思いがちゃんと書いてある。(Q:ガイドブックではない旅行記というのは、台湾にこれまで?)ないですね、これが初めてじゃないかと思います」

初めての沖縄の旅で強く感じた人の優しさやおおらかさ、ゆったりした時間の流れ。それが一番伝えたい沖縄の良さだとふたりは考えています。

ビッキーさん「私にとって一番大切は人の心がきれい。本当ですよ。(沖縄人の)心は台湾の人と似ています。昔、わたしは東京で働いたことがあります。大都市の人は忙しい忙しい、やっぱり沖縄の人はゆっくり、のんびり。それがこういう所に来たらすぐにリラックス。好きです、とても好きです」

朝の市場通りを歩く、60人のツアー御一行さま。台湾と沖縄で共通する食材やお菓子などを見つけたりと朝から元気です。日本語と中国語、英語も飛び交い、楽しそうです。

ツアー客「飲み物、ええと特別なワイン?(Q:ワイン?泡盛?)そうそう、泡盛!そうです。(Q:気に入りました?)もちろん。夏休みにはまた沖縄に来ようと計画しています」

ツアー客「沖縄の人はとても優しいし、元気です。まちも清潔で、景色もきれいでした」

李所長「観光によって個人が沖縄に来て、地元の人と話をしてふれあって、いい出会いがあればもっと民間交流が盛んになると思います」

ビッキーさん「台湾の友達と沖縄の友達が一緒に家族になれたらいい。それが私の希望。世界はみんなファミリーです。台湾と沖縄はもっと近い。昔むかしからずっと、家族かもしれない」

沖縄から最も近い外国・台湾での沖縄ブーム。近いもの同士だから心が通じあうところもあるし、そこを褒められるとまたうれしいものです。それにしても「世界はファミリー」という言葉、心に残りました。

徳之島への普天間基地移設問題

2月3日の南海日日新聞において徳之島への普天間基地移設問題の記事が掲載されていましたので、お伝えします。
基地移設をめぐり、反対運動があるとともに、地域活性化を期待した動きもあります。本当に基地が地域振興につながるのか、基地が存在することでどのような社会生活になるかについて、住民の間で議論する必要があるように思います。




米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設候補地の一つに徳之島が浮上して波紋が広がる中、徳之島の自然と平和を考える会(椛山幸栄会長)は2日、3町長に対して移設に反対する要望書をそれぞれ提出した。
 
椛山会長ら5人が3町役場を訪問。3町長らと面談し、要望書を手渡した。徳之島町を訪れた椛山会長は「支配の歴史を繰り返してはならない。町長が先頭に立って反対してほしい」と訴えた。

高岡秀規町長は「移設には反対。米軍基地縮小が本筋。しかし、議論は必要。これまで避けてきた地域振興について論議する機会だと思う」などと述べた。

 一方で、移設問題に反対以外の立場で動く「基地問題を考える会」(森五十次世話人)も活動を開始している。森世話人は「3町長の拙速な反対表明は不可解。まず国の説明を聞くべき」と語る。

現在、3町で各10人ずつの有志を目標に組織作り中。勉強会などを経た後、3町長に要望書を提出する予定という。


徳之島が沖縄県の米軍普天間飛行場の移設先候補地として浮上した問題で、奄美群島内の労働組合などでつくる「奄美の自然と平和を守る郡民会議」(當島勝文議長)は2日、徳之島3町の各町長あてに同郡民会議の移設反対表明と移設反対を強く表明するよう要請する文書を送った。

 文書では各町長が「反対」の意思を表明したことに敬意を表するとともに、今後もその立場を堅持し、「鳩山内閣に徳之島への普天間飛行場代替施設建設は絶対反対であることを強く表明すること」を求めている。

 同郡民会議の當島議長ら3氏は同日、大島支庁記者クラブで記者会見し、「3町長の意思に賛同と激励の意を表したい。われわれも『奄美に基地は要らない、軍隊は要らない』との思いで行動していく」などと語った。

 今後は「徳之島の自然と平和を考える会」と連携を密にし、28日に同島で行われる総決起集会への参加も予定しているという。

ナウルが台湾との外交関係締結、ブーゲンビル島の自治に関する住民投票、米国がグアムにおける軍事費支出を倍増

2005年5月の太平洋諸島ニュースをお伝えします。

太平洋島嶼国の中には、中国と台湾との外交関係締結を切り替えることによって、援助、投資を促そうとする動きがみられます。中国と台湾の札束外交によって島嶼国が翻弄されているともいえます。



ナウルは中国と断交し、台湾と外交関係を締結した。ナウルは中国と台湾との間で外交的綱渡りをしており、3年前に中国と外交関係を結んだばかりであった。

ナウルが台湾と外交関係を結んだことにより、台湾は世界で26カ国の国々と外交関係を有することになった。その大半はラテンアメリカ、アフリカ、太平洋の小さく、発展途上の国々である。

中国と台湾は、外交関係を結ぶためにソフトローンや他の経済的支援策を実施するという、「ドル外交」を展開していると互いに批判している



現在、ブーゲンビル州は高度な自治権を獲得しており、島内には独立のための住民投票を求める流れもみられます。同州は中央政府に対して戦争を行い、中央政府に対する発言権を獲得してきました。


パプアニューギニアのブーゲンビル州における自治政府に関する住民投票が始まった。投票は全島において2週間以上に渡って実施される。

島中に投票箱が設置されているが、島のある地域、特に南部地区では、道路にブロックが置かれるなどの問題が発生している。

新しいブーゲンビル議会の40議席に対して250人が立候補している。他の候補者と比較して得票数の多い者が順次当選者となる形で当選者が決まる。



このころはグアムへの海兵隊の移設計画にともなう、財政支出の増大にともない、投資資金が増えて、不動産価格も大幅に上昇しました。今は、鳩山政権の普天間基地移設問題の不透明化により、不動産投資も減少しています。島外の政治状況にグアムの経済状況が大きく左右されやすいという問題があります。


米下院により採択された2006年度の軍事費予算案によれば、グアムの軍事費予算は例年に比べ倍増することが明らかになった。

海軍家族用の住宅建設費として4349万米ドル、アプラ軍港の改修費として5540万米ドルの支出が予定されている。ボダリオ米下院グアム代表は「軍事投資により、グアムは米国防衛の中で重要な役割を果たすことができよう。軍事施設の建設で、企業の受注や雇用が増え、グアム経済が潤うであろう。」と述べた。

国際開発学会公開研究会のお知らせ(沖縄島、東京)

国際開発学会「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会開催のお知らせ

以下の日程、場所にて国際開発学会「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会による第1回、第2回の研究会を開催いたします。ご自由にご参加し、議論に加わってください。



第一回「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会

日時:2月26日(金)13時~18時
会場:沖縄大学3号館402会議室

沖縄大学地域研究所と国際開発学会「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会との共催

論題・発表者
1.「周辺における内発的発展―沖縄と東南アジア(タイ)」
鈴木規之(琉球大学)

2.「在沖米軍人等の施設・区域外居住に関する一考察」
友知政樹(沖縄国際大学)

3.「観光先進地・座間味村のジレンマ―ゴミ問題・水不足・共同体変容」
与那嶺功(沖縄タイムス社)

4.「奄美群島におけるNew IO Turn促進による地域活性化の可能性」
東江日出郎(南西地域産業活性化センター)

5.「グアムにおける米軍基地機能強化と島嶼社会経済との関連について」
松島泰勝(龍谷大学)

司会:松島泰勝

問い合わせ:松島泰勝(matusima345@yahoo.co.jp)




第二回「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会

日時:3月1日13時から18時まで
会場:明治学院大学白金台校舎本館9階92会議室

国際開発学会「島嶼社会の振興開発と内発的発展」研究部会、明治学院大学国際平和研究所共催

論題・発表者
1.「軍事基地跡地利用開発の検証―沖縄の持続可能な発展へ向けて」
真喜屋美樹(早稲田大学大学院博士課程)

2.「琉球弧における内発的発展」
松島泰勝(龍谷大学)

3.「焼畑から常畑へ:ソロモン諸島における有機農法普及プロジェクトの社会文化的妥当性」
関根久雄(筑波大学)

4.「南太平洋における中国・台湾の存在」
三田剛史(早稲田大学現代政治経済研究所) 

司会:松島泰勝

問い合わせ:松島泰勝(matusima345@yahoo.co.jp)

立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 7

昨日夜、鳥羽から戻りました。初めての島にも行き、島の活気ある祭を見たり、島人と語らい、島の問題を考えました。多くの方にお世話になりました。感謝します。

立命館大学の学生さんからの質問に対する回答の最終回です。




・現在の基地配分に問題があるとすると、基地はどこにおけばよいのでしょうか


基地配分に問題があるといっているのは、米国政府の軍事戦略家です。かれらのこれまでの軍事戦略は失敗続きです。そのような人が言っていることを信じてはいけません。

基地はどこに置く必要もありません。もしも日本人がそれを置きたいのなら、日本本土のどこかに置いてください。それを選択するのは日本人自身です。



その他
・私の講演について「偏った見解」であり、双方の立場を紹介してほしいとのご意見も頂戴しました。

講演会は、私という人間と皆さんとの人間としての出会いの場であると思います。基地に賛成している人、政府見解、軍人の意見、研究者の見解も知っていますが、それと、それに反対する考えを並列的に説明し、分析し、結論を出すということは、私も研究論文ではやります。

しかし、このような限られた時間で、人間と人間との直接的な出会いの場所では、私という人間が考えていることを主張して、皆さんと意見を交換したかったので、このような講演内容になりました。

私の見解が偏っていると感じたのでしたら、それとは違う見解をご自身で調べて、自分は、どのような考えをもつのかを自分で生み出してください。

誰かが言っていることを、そのまま信じるのではなく、あなたにはあなた自身の主張があって当然です。私には私自身の人生があり、その中で考えたことが講演の内容です。

人には様々な生き方がありますから、多様な意見もその分だけうまれるのだと思います。私の講演会を踏み台にして、ご自分の意見をつくり出して下さい。


・「基地の費用を強調していたが、政策の是非は費用と便益を比較しなければならないはず。もし政策も変更を提案しているのならこの議論は不完全でフェアではないと思った。」というご意見も頂戴しました。


基地の費用と便益を総合的に考えて政策の形成、変更をおこなうべきとのご意見はもっともなことだと思います。ただ、「基地の便益」はだれにとっての便益かを考える必要があります。

日本本土在住者、日米政府、日米両軍にとっての便益がはるかに多いように思います。基地経済、基地とリンクした振興開発は琉球人にとって便益にみえますが、私は便益ではないと思います。

このようにどのような立場で費用、便益を考えるかによって、その内容も変わってきます。日本政府の内閣府沖縄担当部局が琉球に関する政策をつくってきましたが、経済自立、格差是正いずれをみても政策は失敗に終わっています。

しかし基地を存続させているという意味では、政策は成功しているといえるかもしれません。だれが政策をつくるかによって、その内容、評価、方向性が大きく変わってきます。

私は、島嶼民による、島嶼民のための、島嶼民の経済学をつくるべきであると考えています。この経済学のなかには政策も含まれています。このことについては、『琉球の「自治」』という本の中で詳しく述べさせてもらいました。
 
この講演会を機会にグアム、琉球の政策に関心をもちましたら、是非、研究調査をしてください。

立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 6

今日から、2泊鳥羽の答志島、菅島に龍谷大学の民際学研究会でフィールドワークに行ってまいります。コーディネーターとしてマーシャル諸島の竹峰さんに大変お世話になりました。

学生さんたちからのご質問に対する回答の続きです。




・米軍を一つの産業として残した方が良いという考えを持っている人もいるようだが、そのことについてはどう思われていますか


基地によって直接的、間接的に利益を得ている人はそう思うかもしれませんが、基地から利益を得ず、しかも基地被害を受けている人が多くおります。

基地によって生活をしている人でも、その技能、職能を他の産業でも活かせますし、基地がないと生きていけないというわけではありません。基地経済は日本・米国政府の政策によって形成された面がつよいのです。基地を琉球に置くためにという別の目的で意図的に基地経済がつくられてきました。

基地がなくなった場合に具体的にどのような経済的な影響が発生するのかを考えた上で、基地跡地利用、軍雇用員の他産業での再雇用等を進めるべきです。

これまで、琉球では基地の返還、その跡地利用が進められてきました。特に私が参考になると思うのは、読谷村の事例です。関心がありましたら、調べてみてください。



・現在のチャモロ人は日本人に対してどのような感情をもっているのでしょうか


島を軍事統治し、自分たちの家族を殺し、被害に合わせても、謝罪も、賠償も未だに行わないとして怒っている人も多くいると思います。

ただ、グアムの観光業は日本企業、日本人観光客に依存しているため、自らの怒りを言い続けると、経済的に悪影響がでるのではないかとして、怒りを面に出せないという、アンビバレントな状況におかれている人が多いような気がします。

琉球人も日本人に対して同じような感情を持っている人が多いと思います。チャモロ人と仲良くなって、心を開いて話せる関係になったら、チャモロ人の友達が心の内側を話してくれるかもしれません。



・沖縄に基地をおいているのは外見は日本としているが実はアメリカは自国領という意識なのではないでしょうか


基地の中は治外法権の世界です。日本の法体系が適用されません。沖縄国際大学に米軍のヘリコプターが墜落した時にも、日本領である大学敷地に、日本の警察は立ち入れませんでした。

基地の中だけでなく、事故の際でも日本領から米国領になるのが琉球の島の現状です。それは日本本土にある米軍基地でも同じです。琉球だけではなく、日本全体を米国は自国領と考えているのではないでしょうか。

このような米国に対して日本政府は従属してきたのです。米軍に非常に甘い日米地位協定を日本政府は変えようともしません。日本国民である琉球人よりも、米国を優先しているのです。


・国防は公共財である。グアムの反発はその種のフリーライドなだけではないでしょうか?


国防が公共財というときの、「公共」とは何でしょうか。グアムや琉球の島々に住む人々を除いた公共ですか。多数派が「平和」に生活するために、少数派を犠牲にしてもかまわないという論理が「国防は公共財」という言葉に含まれているように思います。

「国防」とは何ですか。これまで「国防」の名のもとに、グアムや琉球の島や人間が犠牲になってきました。島や人は国の中にあるにもかかわらず、それらを外敵から防ぐことができませんでした。

グアムの反発は、基地によって自分の命や文化的基盤が奪われるという、人間の自衛本能です。グアムや琉球の人がなぜ反発するのかを、当事者の気持ちになって考えてください。

自分が嘉手納基地の戦闘機の爆音の傍で生活し、殺人、レイプの被害にあうおそれを抱きながら毎日を過ごしていることを当事者の立場にたって想像してみてください。

立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 5

・グアム・沖縄米軍基地撤廃の際、軍事力確保・維持の意味において代替案はあるのでしょうか


先にも書きましたように、グアム、沖縄が戦略的に重要な場所にあると軍事戦略家は考えています。このような所に基地を置くと、戦争の発火点、戦場になり、住民が戦争に巻き込まれる可能性が非常に高くなります。

よって基地を撤廃した後、軍事力確保、維持する必要もないと考えます。私は軍事戦略家ではなく、島の人間です。島の人間が今後も生き残るための最善の方法を最優先に考えるべきであると思っています。

これは当事者性の問題でして、自分はどういう立場でものを考えるのかが問われているのだと思います。日本人は日本本土を守るために、再び琉球を犠牲にしてもかまわないと考えるのか。

それとも同じ国の同朋として、琉球人が島で平和で楽しく暮らす環境をつくりだすことを望むのかが日本人に問われて
います。



・グアムの軍事的価値を具体的に教えて下さい


私が米国の軍事戦略家になったつもりで考えてみましょう。1.日本、中国、北朝鮮、韓国、台湾、東南アジアから距離的に近く、有事の際、即急な対応ができる。

2.グアムの住民は民主主義的な権利が制限されているため、米軍が必要と考える基地の拡大、機能強化を実施しやすい。3.観光地であるため、軍人がリフレッシュし、次の戦争に備えることができる。

ほかにも考えらますが、このような軍事的価値がいかにあっても、島には人間が住んでおり、軍事的価値また、それにともなう経済的価値だけで、島の価値、島民の命の価値を決めるべきではないでしょう。

琉球には「命(ぬち)どぅ宝」という言葉があります。沖縄戦、基地被害の経験を受けて、住民が確信をもって主張している言葉です。一人一人の命命こそが何よりも大切であるという意味です。


・沖縄・グアムの基地がなくなる場合の産業構造はどうなるのでしょうか



沖縄県の場合は基地経済が複雑です。日本政府によって米軍基地と振興開発とがリンケージされているので、まず、基地と振興開発を分離すべきです。

現在まで投下されてきた基地関連の補助金が減少し、地代収入、軍雇用、基地関連の消費等はなくなりますが、その分、基地跡地利用を持続可能な形で再利用すれば、再び経済活動が活発になって基地が存在していたときよりも、より大きな経済効果を生むことは可能であると思います。実際、そのような基地跡地は琉球にいくつかあります。

なによりも重要なことは、基地経済は政府からの補助金がないと維持できない経済であり、持続可能な経済ではありません。基地に依存すると、島の経済は基地と密接に結びつき、住民は基地に反対する意志を抑制するようになります。

立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 4

学生さんからの質問と私の回答を掲載します。



・なぜ日本ばかりグアムに行くのでしょうか、日本の為のリゾートなのでしょうか


グアムはハワイに比べて旅費が安く、近いという特徴があり、気軽に日本から行けることもあって日本からの観光客が全体の80~90%占めている状態が続いています。ホテル、旅行会社も日本企業が圧倒的に多く、まさに「日本の為のリゾート」となっています。

本来なら観光市場も中国、韓国、東南アジア諸国と多様化すればいいのですが、日本市場に大きく依存しているため、日本の経済、社会的問題によって観光業が大きく左右されやすいという問題が生じています。観光収益も日本に還流し、グアムの経済自立に結び付いていません。



・米軍が撤廃したら日本は全く軍隊をもたないという事なのでしょうか


米軍が撤退しても、自衛隊は存在することになるでしょう。しかし、琉球では太平洋戦争中、日本軍によって琉球人が虐殺され、集団死を強制された歴史があり、沖縄戦における日本軍の行為に対して日本政府から謝罪、賠償も行われておらず、自衛隊が琉球に存在することに対して反対する人が少なからずいます。

軍隊が住民を守らず、かえって住民を殺すという歴史をもつ琉球では、米軍のみならず自衛隊も島が戦争になったら再び自分たちを殺すのではないかという恐れを持っている人が今もいるということを日本人は考えなくてはなりません。

日本本土を守るために、琉球に軍隊が必要であるという考えは、琉球人を再び戦争の犠牲にするおそれがあります。私としては、琉球から総ての軍隊を撤去して、非武装地帯として世界に宣言することにより、島の人の命を守る必要があると考えます。

戦略的に重要であるとされる島は、自ら武器を放棄することにより、アジア太平洋の平和に貢献することができます。



・テレビや新聞などで沖縄での基地問題を見ていると、結局はNIMBY (Not In My Back Yard)なのでしょうか

NIMBYとは、「米軍基地は必要だが自分の近くにはおかないで」という意味だと思います。しかし、米軍基地は日本、琉球にとって本当に必要なものでしょうか。

事件事故、環境問題、経済依存等、様々な問題が発生する基地は琉球人にとって必要なものではありません。日本本土に住む方々にとっても本当に必要ですか。米国のこれまでの軍事戦略を見るとほとんど失敗の連続です。ベトナム、アフガン、イラク・・・。

このように世界中に戦争をしかけ、しかも地域を混乱に陥れる軍隊が本当に日本を守るのかと疑問に思います。米軍基地があることで、アジア諸国に対して無用な敵意、猜疑心を生み出し、戦争をかえって誘発おそれもあります。

また米軍基地は日本の米国従属の象徴です。米国領土に自衛隊の基地はありますか?NIMBY状態にある、日本人は本当に日本にとって米軍基地は必要なのか、いつまで米国に従属しつづけるのかを問う必要があります。

立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 3


☆ 講演会全体を通しての感想・意見
※講演内容について
・知らないことが分かったのでとても有意義でした。

・非常に興味深かったです。
・なかなかよかったです。
・写真を見せて頂けたのが勉強になりました。

・先生の話が偏った視点から見ているように感じた。確かに要求は分かるが本当の意味で解決を考えるのならば相対的な考えが必要ではと思う
・講演者の個々のアイデンティティに依拠した話と言える。人間の安全保障に重きを置くのならば、国家のそれに代替するアプローチ方法を示す必要がある。

・大変興味深かったです。今まで日米安保の面からしか基地について考えていなかったことを反省しました。
・資料も充実していてとてもよかったです。
・先生の力強い講義に釘付けでした。

・内容的にも、講師の熱心さもとても素晴らしかったと思う。
・基地の費用を強調していたが、政策の是非は費用と便益を比較しなければならないはず。もし政策も変更を提案しているのならこの議論は不完全でフェアではないと思った。…政策的過ぎたらごめんなさい。
・具体的な代替案(例えば基地を軸とした産業に変わりうるものなど)を知りたかったです。

※グアム関連
・グアムのイメージががらっと変わった。

・グアムに対する見方が変わりました。
・リゾート地としてのグアムしか知らない日本人(自分も含めて)は、もっとグアムの現状を知るべきだし、日本のメディアももっと注目すべきであると思いました。

・グアムが観光地であるということが、チャモロ人への賠償をうやむやにされていると感じました。日本へ請求をしたいが、日本人は同時に観光経済を支えている…という状況が皮肉で、チャモロ人を苦しめているように思います。

・旅行でグアムに行ったことはあったのですが、米軍基地の現状やチャモロについてはしらなかったので今回知ることができてよかったです。

・グアムが沖縄に関係している理由が、とてもよく分かりました。基地がグアムに移った後のグアムの人や環境への影響を考えるととても心配になりました。私たちはもっとこれらの問題について関心を持つべきだと思いました。
・観光客のほとんどが日本人であり、そのために問題解決が難しくなっているということが興味深かったです。

・グアムと沖縄に多くの共通点があって驚いた。
・米軍基地の問題についてはある程度関心があったので内容は面白かった。また、チャモロ人など新たな知識を得ることが出来てよかった。

・今まで自分は沖縄からグアムへ米軍基地を全て移設すれば良いと思っていた。しかしグアムにはグアムの人々の暮らしがあり、考えさせられた。

※ 学びとして
・学んでいることとクロスさせて考えられたのがよかった。
・日本も深く関わっているので、目を向けねばならない問題の一つだと思いました。

・良いトピックの講演会だったと思う。今後の学習に活かせると思う。
・良いテーマを提供して良かった。関心を持っている人が学校にいることを知った。

・勉強になりました。
・リゾート地として有名なグアムですが、歴史を見ると、様々なことを考えさせられました。また現在の米軍基地問題の事実も知らなかったので教養になりました。
・米軍基地は少し遠い存在に感じていたが日本とリンクさせている事からもう少し学びたいと思った。

・人事だと思っていたことは間違いだと気づいた。自分にも出来ることをやりたいと思った。
・沖縄の基地のことさえ、ニュースで見たときくらいしか意識していませんでしたが、今日のお話を聞いて、基地問題がいかに平和を遠ざけているかということを考えさせられました。

※その他
・戦争を推進する政府に怒りを覚えた。
・普天間見に行ってきます

・面白い内容であったのに時間が短いという制約があったのが残念でした。どうせならもっと長く話して欲しい。

立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 2

昨日の続きで、学生さんたちからの感想です。
講演中、講演後も会場で、学生さんたちをはじめとする多くの質問、意見が出され、私自身も大変、勉強になり、教えられました。




☆講演会を通じて関心を持った点
・グアムの住民に大統領選の選挙権がないなど、思っていたのとは全く違い、グアムは
あんまり“アメリカ”らしくないこと。

・グアムと沖縄が似ていることに驚いた。
また、グアム自体が沖縄と違って戦争を賛美する施設を設立するということは意外だった。
・グアムと沖縄の関連性

・グアムでアメリカ軍による人権侵害がおこっていること。
・米軍基地の存在によりある程度経済が発展したが、日本や米軍に頼っての発展の在り方から脱していない点。
・グアムで人民自決権が侵害されている点。

・人々のアイデンティティの強さ。
・米軍基地と地元住民のアイデンティティ喪失の関係。
・選挙権がないということ。

・沖縄でもグアムでも基地がある事に対しての生活の変化。
・今後の米・日政府のうごき。
・グアムの産業と軍事基地の相関関係。

・日米安保ばかり興味があったので違った立場から見れて良かったです。
・沖縄―グアム関係
・今後のグアム

・基地があることにより雇用増加などの経済効果の問題
・グアムのリゾート地という印象がかわった。
・グアムが完全に自治権を手に入れることができたとして、それだけで問題が帰結できるとは思えない。本土のアメリカ人がグアムの問題をどう捉えているかにかかっているのではないか。

・米軍のグアム移転が7万人という多くとは思わなかった。それによる影響が大きいことに関心を持った。
・単に沖縄から基地をなくすだけではなく、世界中に展開している米軍そのものの在り方を考えねばならないと思った。
・日本の昔をもっと知らなければならないと思いました。何も知らず、観光に行くだけなのは恥ずかしい、失礼な気が
すると思いました。

・観光地として売り出す場合、治安面などを考え、基地の措置にためらうかと思ったが、逆に基地が観光地のにぎわいを求めている話しをきき、日本の基地問題の候補に大阪があがり、話題になっているのも理にかなっているように感じた。
(実際はもっといろいろな基準があると思いますが・・・)
・辺野古への普天間移設問題について

・基地問題の処理の仕方
・他の米軍基地拠点の分布と設置理由
・グアムの先住民チャモロ人について。彼らの変化などについてはもう少し知りたくなった。

・アメリカの軍事戦略
・米軍基地問題
・基地ができることによって人権侵害、環境破壊などの問題が引き起こされる事の深刻さ。
・経済関係、沖縄との関連性

・(3年前)グアムに行った際に海軍が多いことに疑問を持ち調べましたが、それ以上の事が得られました。
・基地配分の数理モデルを知りたいと新たに興味をもった。
・グアムと琉球に共通点が多いこと。
・米国人が持つグアムに対してのイメージ。


立命館大学講演「米軍基地とグアム」に対する感想・質問・回答 1

先月、立命館大学で小生が行った「米軍基地とグアム」という講演に対する感想、意見を学生さんが取りまとめてくれましたので、学生さんのご了解をえて、公表したいと思います。講演の後援団体の、WILPF Kyotoのホームページにも講演会の要旨と一緒に感想、質問、回答がアップされています。




感想
☆講演会の印象
「大変興味深かった」と答えた人の感想
・元々米軍再編に興味があった(2名)
・それまで知らなかった事が知れた (5名)

・沖縄と比較して説明されており、知らなかった事が知れた
・現地に住んだことがある方の話だったのでリアリティがあった
・グアムと沖縄の共通点
・普段は基地について深く考える機会がないので、見聞が広がった

「興味があった」と答えた人の感想
・米軍について興味があった
・歴史について知らなかった事を深く学ぶことができた
・実体験を交えた話には説得力があった

・勉強になった。
・琉球出身の方の話が聞けて貴重な機会だった
・グアムの原住民のみなさんについて知れた

・観光地としてではないグアムの歴史を知ることができた
・グアムが歴史的に日本と関係がある事を知らなかったから勉強になった
・グアムについて知らない点が多かった

・細かい話が聞けた
・沖縄の基地問題を考える上でも常にグアムに住んでいる人々を念頭
に置かなければいけないという認識がこれまでなかったから

・沖縄との共通点を指摘し、照らし合わせた点
・現地の方が話されたので説得力があった
・グアムの基地問題なんて考えた事がなかったから

「普通」と答えた人の感想
・レジュメにそって進めて下さったのが分りやすかった。
・テーマは興味深いがレジュメを読んでいるだけだった。


☆講演会を聞いてグアムへの印象の変化
「大変変わった」と答えた人の感想
・ただのリゾート地と思っていた(2名)
・沖縄と同じような立場にあることを初めて知った

・それまでグアムの事についてほとんど知らなかった
・グアムが沖縄以上に米軍基地問題について深刻だという事を知った
・人気の観光地という印象が大変強かったのに、そんな背景があり驚いたし、
見方が変わった

・日本人が過去に行った支配を知って、日本人の一人として責任を感じた
・グアムの基地問題により関心を持つようになった
・グアムへの米軍基地移設に関して

・現地に住む人々の状況が、初めて具体的になり、彼らの存在を同じ日本人と変わらぬほど身近なものとして捉えることができるようになった
・まず何も知らなかったし、考えた事もなっかったので恥ずかしかった
社会科教員を目指しているので、世界のことも知らないといけないと思った

・グアムを日本が占領していること、観光産業を日本が独占していること等、
初めて知った事が多かった
・軍事面
・日本の占領について知らなかった

・単なる観光地というイメージがなくなった
・以前は「グアム=リゾート地」というイメージだったが、複雑な歴史を
抱えてくる事を知り、印象が変わった

「変わった」と答えた人の感想
・沖縄との共通点をしって
・基地はどこにあってもイヤなもので、日本ではグアムで基地を拡張
しろといっている人もそれがどれだけ矛盾したことしているか知った

・グアムは米軍基地に対して好意的なのだと思った
・楽しいリゾート地ながら暗い過去を持っていた点
・米軍がグアムを管理していること、日本がグアムをかつて支配して
いた事は知らなかった

・日本では"グアム=観光地"のイメージがあるが、日本は基地強化
に税金を投じているので、日本人としてもっと考えないといけないと感じた
・リゾート地のイメージしかなかった

・複雑な歴史がある。アメリカ人でありながらアメリカ人でない
・観光地と基地の関係など、グアムの新しい側面を知ることができた
・基地の存在が地元に与える影響を知った

・グアム・沖縄の観光イメージが強いほど、基地に適した場所であるという
のが意外だった
・今まで観光地としか思っていなかった
・グアムも米軍基地問題に悩まされていると知らなかった

・グアムと沖縄がたくさんの共通点を持っている事を初めて知った
・観光というイメージしかもっていなかったが、政治的な歴史と現状に
関心をもった

・リゾート地→
・「旅行地・リゾート」から「人の住む島」に変わった
・リゾートのイメージにアーミーなイメージが加わった
・単なる観光地というイメージだけではなくなった

「変わらない」と答えた人の感想
・沖縄と同じ様な現状があること
・初めてグアムに行った時、ただならない雰囲気に息をのんだ
たくさんの疑問が穴うめされるように解決されていった感じがする

・講演前からグアムをリゾートの島とは思っていない

ナウルと台湾が外交関係締結、グアムと日本航空、琉球慰霊団とサイパン

昨日は、民際学研究会で大変充実した研究会をしました。中村先生が反近代主義、反国民国家の視点から民際学について述べ、その発表を踏まえて、参加者15人が民際学の教科書を作る際に、自分が貢献できることを発表しあいました。様々な民際学がありうること、生活者の生きざまから民際学を位置づけ、その意味を社会に問えるという可能性が見えてきたように思いました。

昨日から雪が降っています。私の住む、大津市和邇ではいま、一面、白い雪です。30センチくらいは積もっています。琉球ではみることができない景色です。

2005年5月の太平洋諸島ニュースをお伝えします。ナウルという、一時期、太平洋諸島の中でも大変、経済的に裕福な島が、現在は経済的苦境にあり、中国から台湾へと外交関係締結を切り替えることで、経済支援を増やそうとしています。


5/15 PIR
 ナウルが台湾と外交関係を締結した。

ナウルは中国と断交し、台湾と外交関係を締結した。ナウルは中国と台湾との間で外交的綱渡りをしており、3年前に中国と外交関係を結んだばかりであった。

ナウルが台湾と外交関係を結んだことにより、台湾は世界で26カ国の国々と外交関係を有することになった。その大半はラテンアメリカ、アフリカ、太平洋の小さく、発展途上の国々である。中国と台湾は、外交関係を結ぶためにソフトローンや他の経済的支援策を実施するという、「ドル外交」を展開していると互いに批判している。


日本航空が倒産しましたら、2005年から日航の経済的苦境がみられ、路線撤退がドル箱であるグアムから撤退をはじめています。


5/27 PIR
 グアムは日本航空の撤退におびえている。

グアム観光客は、もし日本航空が毎日就航している名古屋・グアム路線を廃止したなら、年間2200万米ドルの収入と、44000人の観光客数が失われるとの見通しを発表した。日本航空の路線廃止という報道に対し、サイパンとグアムは異なる対応をとった。

サイパンのマリアナ観光局は、北マリアナ諸島政府に対し、政府代表団を東京の日本航空本社に派遣し、北マリアナ諸島の窮状を訴えるよう求めた。グアム観光局は、撤退によって生じた損失をどのように他の航空会社によって埋め合わせるかについて、グアム国際空港局関係者、知事と協議している。

ペレス次期グアム観光局局長は「日本航空の撤退は自社の財務状況を精査した上で決定したのであるから、その決定を覆すのは容易ではなく、観光局は航空会社が納得するような観光需要を生み出すことに集中すべきである。」と述べた。

報道によれば、日本航空によって設定されている価格よりも安く航空券が販売されており、パッケージツアーの航空路線では利益を上げることができないために、サイパン、グアム路線を廃止することになったとされている。


琉球からの慰霊団活動で中心的な役割を果たしていた宜野座朝憲さんが亡くなり、会の高齢化ととも、慰霊団活動の今後が危惧されています。これまでの慰霊団活動を踏まえて、今後は、島嶼同士のネットワークを琉球、太平洋諸島が形成すべきだと思います。



5/31 PIR
 沖縄の遺族たちがサイパンで慰霊祭を挙行する。

沖縄や東京から少なくとも300人の遺族たちが第二次世界大戦で死亡した兵士、民間人に対する慰霊祭を行うためにサイパンに到着した。

慰霊祭を行う団体は、沖縄南洋群島帰還者会、全国南洋会である。慰霊団は5日間滞在するが、その間、戦前、一緒に学校で学んだ島の旧友達と交流する予定である。全国南洋会に属する多くの会員が死亡したため、今回は最後のサイパン訪問となろう。

沖縄平和塔において第36回サイパン沖縄平和記念式典が開催される。その後、交流会が開かれるが、そこで、文化交流事業として沖縄に招待される、サイパンの5人の学生の名前が発表される。サイパンのあと、テニアン、ロタの各島でもそれぞれ慰霊祭が行われる。

フィジーと台湾との関係、フィジーが日本の国連常任理事国入りを支援、フィジーにおける離島交通問題

2005年5月の太平洋諸島のニュースをお伝えします。

以前、フィジーに調査に行った際、台湾政府の代表部を訪問し、インタビューをしたことがあります。フィジーと台湾は外交関係をもっていませんが、様々な支援活動を展開しており、たとえば、台湾政府主催のフィジー全国ラグビー大会が開かれていました。それも見に行ったのですが、様々な形で関係を深めようとしています。



5/5 PIR
 台湾の陳総統がフィジーに臨時訪問をしたことに対し中国が抗議した。

台湾の陳総統がフィジーのナンディで短時間滞在したことを原因として、フィジー政府は中国政府と外交上の口論で火花を散らしている。

米国を除いて、陳総統は、台湾が外交関係を有していない国に足を踏み入れたのはフィジーがはじめてであった。駐フィジーの中国大使は、会談は非公式であるといえども、ガラセ・フィジー首相と陳総統が会談したことに対し激しく抗議した。

またフィジーの大首長評議会の議長も陳総統の到着を出迎え、伝統的な方式で歓迎した。さらにフィジー議会の議員、最高裁長官、他の判事も陳総統と会った。陳総統は、ツバル、キリバス、マーシャル諸島という台湾の同盟国を訪問している途中、トランジットでフィジーに訪問した。

台湾はフィジー産の砂糖の買い取りに関心を持っており、フィジー側との会談もその件が話題になった。フィジーは「一つの中国」政策を支持しており、中国のみと外交関係を有している。他方、台湾はフィジーの首都スバに「貿易使節団」を常駐させている。



太平洋諸国の中には日本の常任理事国入りを支援する島嶼国も少なくなく、日本が太平洋諸島を重視する一つの理由になっています。



5/5 PIR
 フィジーが日本とインドの国連連常理事国入りを支援している。

国連の会合において、フィジー政府関係者は、国連改革は国連だけでなく世界にとって非常に重要であり、安全保障理事会の常任理事国には今日の世界において実力を有した国がなるべきであると述べた。フィジー政府は、ブラジル、南アフリカとともに日本とインドが常任理事国になるべきであると考えている。


琉球、日本の離島と同じように、フィジーでも離島への交通コスト問題は深刻です。しかし、伝統的カヌーが今でもフィジーの離島では利用されており、カネはいらず、小回りが利くカヌーが島社会では合理的な交通手段になっています。


5/13 PIR
 フィジーのフェリー会社が離島のラウ諸島への航行を取り止めている。

フィジーのフェリー会社は採算がとれないとの理由で、同国東南部にあるラウ諸島への航行を拒否している。ラウ諸島のルブ首長は、これにより、ラウ諸島の人々は海運問題を今後も抱え続け、島々の発展が阻害されるだろうと述べた。

ラウ諸島は広大な海に散在しており、フェリーが各島に寄港することで膨大な経費が必要になる。各島への海運収入と比べて、燃料費が高い。離島への海運がなくなることで、住民が適切な教育や医療を受けることができなくなる。この問題に対し2つの解決策が提示されている。

1つ目は、小船で小規模な離島から乗客を中規模な島の港に集める方法である。2つ目は、ラウ諸島の全て島に防波堤を建設して、直接、これらの島々にフェリーが航行するという方法である。

米軍基地によって地域は発展するのか

1月29日の南海日日新聞で徳之島への米軍基地移設計画に対する住民の反応が報道されていますので、お伝えします。

過疎化の問題に直面している島は核燃料再処理工場、米軍基地等の場所として常に狙われています。奄美大島の宇検村でも数年前核燃料再処理工場地として候補に挙がり、村が二つに分かれましたが、現在は、村民は再処理工場に反対して当選した村長さんが内発的発展を進めています。

沖縄島にも多くの米軍基地がありますが、基地によって一時的な経済活動の活発化はみられますが、常に島外からの資金導入が必要とされる経済であり、自立には向かわず、依存経済を固定化するものでしかないことが明らかになっています。島に基地経済が形成されることにより、中長期的にどのような状況になるのかを、冷静にシュミレーションして島の在り方を島人が考え、国からの提案に対して、島人が一体になって自らの意見を主張すべきではないでしょうか。






徳之島が米軍普天間飛行場の移設先候補地として浮上した問題は奄美群島に衝撃を与えた。27日に徳之島3町長が移設拒否を表明、同日夜には住民有志らがただちに反対集会を開催しているが、一部で賛成の立場を示す住民もいるなど

「基地移設問題」は今後も波紋を広げそうだ。
 日本共産党徳之島委員会副委員長で元徳之島町議の永田トシ子さんは、「体を張ってでも移転は阻止する」と、徳之島が候補地の一つとされたことに憤る。

1970年代に浮上した徳之島への使用済核燃料再処理工場建設計画でも反対運動を繰り広げた経験から、「島はいつも狙われる。核燃料再処理工場の計画もまだ油断できない」と警戒する。

 徳之島人権同和教育研究協議会長の幸多勝弘さんは「人権侵害の最たるものは戦争。それに加担する基地移設には断固反対。沖縄では親が基地で働くことで平和運動にかかわることができない子どもたちもいる。そのような島にさせたくはない。島を誇れる子どもたちを育成することが私たちの願い」などと述べた。

 過疎化が進む島の現状を理由に賛成の立場を示す人も一部に存在する。天城町在住の60代男性は「米兵の事件を問題にするが、事件は軍が入ってこなくても発生する。移設されれば国にも強く要望できるし、島への経済効果も計り知れない」と基地移設のプラス面を強調する。

 基地移設問題で揺れた徳之島は一夜明け、「基地移設反対」を叫ぶ街宣車などの動きもなく、サトウキビを満載したトラックが行き交ういつもの平穏な日々だ。しかし、反対集会に参加した住民らは互いの連絡先を事務局に提出。有事の際は連携して行動できるように結束を固めている。

 27日の報道で、徳之島が移設候補地の一つと知った徳之島出身者らから島在住の家族や知人、友人らに問い合わせの電話が相次いだという。

 政府は5月までに移設先を閣議決定する方針だ。

徳之島への米軍基地移設計画は正義なのか

1月28日の南海日日新聞に徳之島への米軍基地移設計画についての記事がありましたので、お伝えします。

原発のように、財政に苦しむ地方、「離島」に基地の移設計画が政府により示されています。徳之島の上に基地ができることで、住民生活に大混乱が生じることを政府は予想できないのだろうか。人間が生きる島であることを忘れている。普天間基地の代替基地は米軍の都合であり、日本政府は、米軍の手下となって動いており、自国民に対する人間の情が欠けている。

しかも徳之島の人が東京に行って官房長官に会えと、上から見下した言い方をしている。島の人間をバカにした発言である。

日本政府は日米同盟を対等にするために、正々堂々と米政府と真正面から話し合うべきであり、自国民を犠牲にすべきではない。




米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐる政府与党の検討作業で、徳之島が移設先候補地に挙がり、島内3町長が政府高官との会談を要請されていたことが27日までに分かった。

同飛行場の移設先をめぐっては、従来の政府方針だった同県名護市辺野古案を含め国内外10カ所以上が候補地として取りざたされているが、奄美関係個所が浮上したのは初めて。候補地の一つに過ぎず3町長も反対を明言しているが、米軍基地移設問題は奄美各地にも波紋を広げそうだ。

 徳之島3町長らによると、昨年、民主党関係者が来島し、3町役場を個別訪問。年明け後の1月25日、3町長は同党の牧野聖修衆院議員(静岡1区)らと天城町役場で懇談し、席上、牧野議員から「米軍基地移設問題で上京して政府の平野博文官房長官と会ってほしい」と要請されたという。

 懇談では、島内での具体的な候補地名は出ず、3町長は「受け入れ反対」を明言したという。

 島内の議会関係者は「ジェット機が離発着可能な空港があり、島内で自衛隊誘致話なども浮上したことことがあり、候補地の一つに上がったのだろう」と話す。

 普天間移設問題をめぐって民主は昨年の衆院選などで県外・国外移設を目指す方針を打ち出した。1月24日の名護市長選で民主などの推す辺野古移設反対派が勝利し、沖縄では従来案の見直し期待論も広がっている。しかし、鳩山首相をはじめ関係閣僚が辺野古案を含めゼロベースからの検討方針を改めて打ち出すなど、迷走状態が続いている。

 「徳之島も候補に」とのニュースは全国紙の一つが27日付朝刊で報じた。鳩山由紀夫首相は同日朝、この報道について「いろいろなものが検討される可能性を否定するつもりはないが、すべてゼロベースで、どこが入ってどこが入っていないという議論ではない」と述べるにとどめた。

 鹿児島2区選出の自民党の徳田毅衆院議員は「政府は、国の安全保障の問題で国民を混乱させるのは止めてほしい。(徳之島移設は)百パーセント有り得ない」と話した。、民主党の打越あかし衆院議員(九州比例)は「政府から正式な説明を受けておらず、コメントできない」とコメント。平安正盛大島郡町村会会長は「寝耳に水。詳しい話を聞いていないので具体的なコメントは控えたい」と話した。

奄美大島の自然破壊

1月25日の南海日日新聞で奄美大島の環境破壊についての記事が掲載されていましたので、お伝えします。
他の琉球の島々でも環境破壊が進んでおり、島の土地や海を守る自治が強く求められています。



奄美大島の自然への住民の関心は高く、多くの人が「良い自然がある」「固有種や絶滅危惧(きぐ)種を保護すべき」と考えている一方、「島の自然は悪くなっている」と認識。

「ペットの放置と野生化」も自然に対する脅威と捉えている―。世界自然保護基金(WWF)ジャパンの南西諸島生物多様性評価プロジェクトの一環であった住民意識調査で、こんな結果が出た。自然と暮らしを良くする手立てとして「保全と開発の区分」や「自然をブランド活用した観光」などを求めている。

 同プロジェクトは南西諸島の生物多様性保全と持続的な利用促進へ向け、2009年9月までの3年間実施。地域の自然資源の利用と保全についての現状と将来像に関する住民の考えを探ろうと商工関係者を中心にアンケート調査を行った。464人が回答した。

 それによると、88・4%が島の自然に「関心がある」と答え、78・5%が「良い自然がある」と認識。固有種や絶滅危危惧種の保護については6割以上が「是非とも必要」と答え、「できる範囲ですればよい」は3割程度にとどまり、「保護の必要はない」はゼロに近かった。

 島の自然に対する脅威では「オニヒトデ」と「赤土流出」が35%前後で多く、次いで「ペットの放置、野生化」(27・7%)を問題視し、「ゴミ」や「外来生物の増加」「大規模開発」も上位に挙げられた。「自然が悪くなっている」と感じている人は回答者の6割以上に上った。

 自然への影響については仕事、生活のいずれでも「保全するところと利用するところは区別すべき」の回答者が5割近くで最多。自然保護への取り組みは仕事、生活の両面で「節電・節水」「清掃活動」の順で多かった。

 自然と暮らしを良くするために必要なのは「自然を保全するところと開発するところを区別する」が40・4%でトップ。「特徴的な自然をブランドとして観光に生かす」(39・3%)、「子どもたちへの教育を強化する」(33・5%)、「自然を再生する作業」(33・0%)が続いた。

自然環境保全で改善が必要な業種としては「土木・建築業」(60・0%)をトップに、「農業・林業」(44・1%)「鉱業」33・3%)が上位を占めた。

 同プロジェクトの報告書も、奄美の貴重な動植物と生物の多様性を脅かしている要因に森林伐採などの開発や外来種移入を挙げ、環境保全ではペットの適正飼養を含めた総合的対策が必要と指摘している。

龍谷大学民際学研究会のお知らせ

今週土曜日、民際学研究会が開催されます。

和気藹々とした雰囲気で、民と民との関係性、脱国境の視点、人と自然との循環性等について、
自由に語り合います。この研究会はすべての人に開かれています。

今回は民際学の創設者、中村先生が話をします。
ご関心がおありの方は、私までメールにてお知らせください。


日時:2010年2月6日(土) 13:30-16:30(終了予定)

会場:龍谷大学深草学舎紫英館2階第1共同研究室

テーマ:1.「民際学とは何か」中村尚司先生、

     2.民際学の教科書作成に向けて内容の検討

乱開発から島を守る

昨年の12月9日の八重山毎日新聞の社説で、乱開発から島を守る動きについての発言がありましたので、お伝えします。

川平をはじめとした石垣の各地を景観地区指定にして、人間の欲望から島を守ってほしい。一度失われた島の自然、風景、生活を取り戻すことは不可能である。今こそ、島人の知恵を発揮する時である。





川平地域は早期に景観地区指定を

■なぜ引き伸ばす
 都計法や景観法に基づく川平地域の景観地区指定がもたついている。去る9月定例市議会に提案されたが、建設土木委員会(今村重治委員長、7人)が、「指定面積が大きく、住民意見を聞く必要がある」を理由に継続審議とし、委員会独自で住民側との意見交換会も開いた上で、さらに当局側に再度の住民説明会を求めるなど、なぜか同案件は慎重審議というか、引き伸ばしをしているからだ。

 委員会といっても7人の委員すべてがそうでなく、野党系の数人が慎重意見だが、その意図、真意は何なのか。指定されるとその数人の議員諸氏に不都合なことがあって反対なのか。

 今のところ1日から開会した12月定例議会での指定も不透明だが、しかしなぜそうなっているのか不思議だ。

 思い起こせば一昨年3月、市議会は島を乱開発から守るため、石垣市風景づくり条例と同計画を全会一致で可決しており、川平の景観地区指定は同条例や計画を踏襲するものだ。それだけにむしろ各地区を積極的に追加指定はしても反対の理由はないはずだ。

 30日には市都計審議会も公民館の同意を条件に指定を承認した。議員各氏は全会一致の条例制定時の原点に返り、観音堂地区と同様に川平も早期に全会一致で景観地区に指定すべきだ。


■全会一致の風景条例
 川平地域の景観地区は川平、大嵩、吉原、山原など広い地域を範囲としており、景観地区に指定されると建築物や工作物の高さ、形態意匠、開発行為などがある一定制限される。

 景観地区指定は07年12月の観音堂地区に次ぐもので、それは都市計画法、景観法に基づき、さらに石垣市風景づくり条例の趣旨を踏襲したものでもある。

 07年3月に同条例が制定されるさいも、「土地利用の制限でリゾート開発ができず、地域活性化に支障が出る」「住民への説明が不十分で不安や誤解がある。時期尚早だ」などと今回とほぼ同様な意見が議員諸氏からあった。

 しかし当時は「移住バブル」で、島のいたるところで急激に開発が進み、むしろ条例制定が遅いといわれるほどだった。そこで島を乱開発から守るため、議会は島の将来を見据えた大局から「魂を吹き込む議論」を重ね、全会一致で同条例を可決した。

 今は「移住ブーム」も落ち着きを取り戻しているが、乱開発の危険は今なお深く静かに潜行し進んでいるというのが実情だろう。

■乱開発から守る
 八重山の大きな財産はなんといってもこの自然景観にある。これを乱開発から守るためには、幾重にも法整備が必要だろう。特に川平地域は自然百選やミシュランの三ツ星に選ばれた川平湾や於茂登岳をはじめ、隣には本土からの移住者が殺到する米原地区など八重山でも特に優れた自然景観を有しているだけに、ぜひとも地区指定して乱開発や自然破壊から守りたい。

 建築物の高さなどに制限があるということで一部住民の間に不安も出ているが、それは住民生活に大きな支障となるものでもないだろう。企業の開発も当該法律さえクリアすれば可能でありこれも大きな変化はないはずだ。

 それを議会の一部はなぜ観音堂は賛成して、川平は反対なのか。風景条例を全会一致可決した当時と今とで極端な状況の変化はない。次は元名蔵の獅子森や白保を予定している。次々追加指定して八重山の大切な自然景観を後世に大事に守っていきたい。

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