2001年8,9月の太平洋諸島ニュースをお伝えします。
他国の内政に干渉しない中国のひもなし援助が島嶼国から評価されています。日本、豪州などのひも付き援助は批判されています。
9/19 PINA Nius Online
バヌアツが中国の援助方式を評価している。
ボホール・バヌアツ副首相は、中国の援助方式を評価し、中国政府はバヌアツ国民の真の友人であると讃えた。
同副首相は、中国からの援助と他の諸国からの援助の違いは、中国援助はひも付きでないことであると指摘した。また、同副首相は、バヌアツ政府は中国から313,589米ドルの援助金を得たが、他国から同額の援助を受け取る場合には専門家の派遣費が含まれ、結局は援助金の全てが援助提供国の人々の給料として戻っていくと語った。さらに、同副首相は、中国だけが現金を提供し、その使い方をバヌアツ政府にまかせるとも述べた。
バヌアツ政府に対する中国の寛大な対応の結果 、バヌアツ政府は、中国政府の「一つの中国」政策を守り続け、中国を承認し、台湾政府を認めていない。中国政府がバヌアツ政府に対して寛容な姿勢を見せたのはこれが初めてではない。
バヌアツ政府の前政権の時には、バヌアツ政府への巨額の借款返済を中国政府は免除したことがあった。この借款によりバヌアツの国会議事堂、南太平洋大学法学部キャンパス等の大規模建設が行われた。
北マリアナ諸島も米国領土であり、実弾による爆撃訓練が今も行われています。
プエルトリコも北マリアナ諸島と同じく、米国のコモンウェルスでありますが、プエルトリコは脱植民地化、独立を目指して国連で活動しています。同じ米領でもこのような違いがあります。
8/31 PIR
米軍関係者は、北マリアナ諸島下院議会が同諸島における爆撃実験を支持したことを評価した。
米国防衛評議会のペリン事務局長は、北マリアナ諸島下院議会が、爆撃訓練用にファラロン・デ・メディニラ島の継続的使用を支持したことを評価した。先週、北マリアナ諸島下院議会は、サイパンの北方にある島々における爆撃訓練、その他の米海軍による軍事訓練の実施を支持する決議案を採択した。
ペリン事務局長は、「プエルトリコの人々がビエケス島における爆撃訓練を拒否した時期に、北マリアナ諸島の人々が米軍による同諸島内における爆撃訓練を支持したことは非常にタイムリーであった。」と述べた。
沖縄の研究者の中には台湾は非国家とみなしている人がいますが、実際は独立国として外交活動、ODAの提供を世界中に行っています。琉球も台湾を見習うべきです。
8/14
ナウルで開催されるPIF総会準備のために台湾が500万ドル援助した。
台湾からの援助金はホテル、シビックセンターの改修等に使われている。ナウル政府は、総会のためにの台湾援助に対して大きな評価を与えた。
ナウルは台湾と外交関係をもっている太平洋島嶼国の1つである。中国は昨年、キリバスで開催されたPIF総会の域外国対話において台湾とフォーラムとの関係について問題にしたが、もし今年、台湾が総会に招かれた場合、中国は総会に参加しないだろうと脅かしている。
ナウルは200人以上の各国代表団の来島を期待しているが、豪州首相、PNG首相、フィジー首相は参加しない見込みである。
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