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プロフィール

Yasukatsu Matsushima

Author:Yasukatsu Matsushima
1963年琉球石垣島生まれ。石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島にて育つ。

その後、東京、グアム、パラオ、沖縄島、静岡、京都、滋賀にて学び、働き、生活する。

著書に『沖縄島嶼経済史―12世紀から現在まで』藤原書店、2002年
『琉球の「自治」』藤原書店、2006年
『島嶼沖縄の内発的発展―経済・社会・文化』(編著)藤原書店、2010年、
『ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦』早稲田大学出版部、2007年
『琉球独立への道』法律文化社、2012年
『琉球独立論ー琉球民族のマニフェスト』バジリコ、2014年
『琉球独立ー御真人の疑問にお答えします』Ryukyu企画、2014年
『琉球独立宣言ー実現可能な5つの方法』講談社文庫、2015年
『民際学の展開ー方法論・人権・地域・環境の視座から』(編著)晃洋書房、2012年
『琉球列島の環境問題ー「復帰」40年・持続可能なシマ社会へ』(編著)高文研、2012年
『3・11以後何が変わらないのか』(共著)岩波書店、2013年
『島嶼経済とコモンズ』(編著)晃洋書房、2015年
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滋賀に戻って

メール、ブログ、フェイスブックを通じて多くの方から、お悔やみのお言葉を頂戴しました。心より感謝します。
高校の同級生の照屋さん、南灯寮の先輩の西銘さん、妻の父・兄姉などの皆様からは遠方にもかかわらず香典や弔電を頂戴し、藤原書店の藤原社長、龍谷大学経済学部の西本学部長や親せきの皆さんからも弔電を頂きました。

両親ともども、励まされています。

昨日は初七日でした。

昨日の初七日では、弟が私たちにしてくれた、やさしい思い出を遺影の前で
家族で語り合いました。少しずつ、気持ちを切り替えて、新しい家族の生活の歩みを
始めたいと思います。

お忙しい中、午後には南灯寮の嘉手納さんや与那嶺さん、當銘さんご夫妻や、近隣の方々が大勢、琉球の私の家に来て下さいました。

今日、今日からトルコに行き、学術会議で報告す
る予定です。研究のプロとしての自覚から、報告、議論をして研究を深めたく存じま
す。それも弟の希望だと考えています。
トルコには、クルド人という迫害を受け続けている民族が住んでいます。トルコにおける民族問題など、短い間ですが、現地をこの目で見て学び、琉球とつないでいきたいと思います。

弟のことを忘れずに、弟のことを考えながら、これからも生きていきます。


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琉球にて

私の弟が亡くなり、一昨日、自宅で葬儀を行いました。琉球の島々をともに育った弟との思い出はたくさんあります。また、弟を通じて、植民地化されている琉球社会を考える機会をたくさんもらい、学びました。

新聞に死亡広告を出さす、近親者だけで家族葬を行いました。小禄自治会の方々、私の南灯領の友達の嘉手納さん、当銘さん、ワッタールーチューの照屋さん、知念さんなど、多くの方々が焼香してくださり、心よりお礼申し上げます。特に小禄自治会や近所の方々、約200人が来てくださり、葬儀の手伝いもしてくださいました。

母はこれまで自治会活動、民生員活動を活発にやっており、わたしたち家族が地域に支えられてきたことを改めて感じました。自治の力を感じるひと時でもありました。

琉球、小禄の方々に、本当に心からお礼申し上げます。弟もニライカナイで喜んでいると思います。

明日の初七日を終えて、滋賀に戻り、28日にはトルコに行き、学術会議で報告する予定です。常にわが身に弟がついて、守ってくれているように感じています。弟のことを考えながら、研究、教育、社会活動をしていきたいと心に誓っています。

後田多さんによる『琉球独立への道』のご紹介

後田多さんが、ブログ海邦小国で拙書を紹介して下さいました。

後田多さんは同じ石垣島生まれとして、これまでも、いろいろとお世話になってきました。ご著書の『琉球救国運動』等からも示唆を受けてきました。本気で琉球独立を求め、研究し、活動している琉球人の一人です。





精力的に活動を続ける松島泰勝氏の著作が刊行された。
沖縄の独立論はいろいろな人が多様に議論しているが、経済の専門家が独立に踏み込んで明確にこのような仕事を世に問うというのは少ない。
どうやってくっていくのか。どうやって心身ともに豊かにいきてゆくのか。だれでも、どこでも永遠の課題である。
多くのことを考えさせられるので、沖縄人だけでなく、多くの人に読んでほしいと思う。

http://kaihousyoukoku.asablo.jp/blog/2012/02/14/6335751#c6342057

琉球人の当然の権利を拒否する日本

1月31日の琉球朝日放送です。

新垣さんのように、いつ、自分が米軍関係の事件や事故に巻き込まれ、当事者になるかもしれないのが、琉球の現実です。地位協定改定をいつまで琉球人に求めさせれば、日本政府、日本人は気がすむのでしょうか。自分たちの生命、正義、権利を守ってくれという当然の権利を受け付けない日本とは何でしょうか。






1972年の復帰から、県議会で日米地位協定の改定を求める内容の意見書や決議は48回行われ、アメリカ軍関係と幅を広げると、事件・事故に関するものだけでも193回に上ります。

今月21日、いまだに続く、基地から派生する問題を直接アメリカに訴えようと、市民団体や県議会議員らがアメリカへ出発。その中に、1人の若者の姿がありました。

新垣翔士さん「自分は日米地位協定の改定に向けて、二度と自分の友達みたいに、被害を増やさないために伝えてきます」

新垣さんは、2011年1月に起きたアメリカ軍属による交通事故で友人を亡くしてから、日米地位協定の改定を求めて活動を続けています。

今回も一行に加わり、アメリカに向かい、地位協定の不平等さを訴えました。

新垣翔士さん「自分の友達以外にも、今まで過去にいろいろ事件・事故に巻き込まれて、みんな裁判もできず、人権も守られずに、泣き寝入りしてきた。ここで日米地位協定を改定しなければ、ずっと続く。この悲しみ、苦しみが。ずっと泣き寝入りで終わる。それが許せない」

訪米団はアメリカの国会議員や国務省などを回って、東村高江でのヘリパッド建設や辺野古移設の反対を訴え、帰国しました。

山内徳信議員「これだけの要請団をワシントンは受けて、さざ波が立っておりま。ある議員は、要請の時間全部聞くのも待ちかねて、私は海兵隊撤退論者であると」

池宮城弁護士「やはり例えば嘉手納の爆音訴訟のこととか、普天間が過密だとか、案外知られていない。我々はやはり直接訴えることが一番大切だと痛切に感じました」

訪米団がアメリカに直接訴えた手ごたえ感じる一方で、沖縄の若い世代には自分とのつながりが見えにくいのか、基地の問題やそれに取り組む市民運動について、ふわふわとした雰囲気しか伝わっていません。

19歳男性「(Q:地位協定のこととか、考えたことは?)いやー、全然ないですね。そんなの考えたことも…存在もあまりわからない」22歳男性「あんまり興味っていうか…そんなのなかったです」

こう話す2人は新垣さんの学校の同級生。新垣さんは現在、介護士を目指して専門学校に通っています。地位協定の問題について、必ずしもみんなが意識しているわけではありません。

新垣翔士さん「自分も他人事だと思って、(抗議運動を)きょうもやってるんだなみたいな感じでした」

そう話す新垣さんですが、今では、地位協定以外の問題にも関心を持ち、アメリカにまで訴えるほど動き続けています。どういう思いの変化があったのでしょうか。

新垣翔士さん「最初の頃は、基地があって当たり前で、それはまあ、普通に普段過ごしたんですけど、でもやっぱ今は事件に関わって、基地があることによって危険と隣合わせなんだなと。常日頃から感じるようになりました」

一方の同級生も、まったく興味がないというわけではありません。

「コザ暴動とか、そんなのがあったことはよく聞いてました。これはもう不平等さみたいな、そんなのをちょっと感じました」「興味?うーん…周りにこういうのがなかったから。知ってみたいなとは思います」

新垣翔士さん「俺も(アメリカから)帰ってきて、ずっと思っていた。継続しながらどうやって伝えていくべきか。自分の活動だって、うざがられたこともあると思うし…。難しいっすね」

雰囲気は伝わるが、自分との接点を見出せないという若者の距離感。そこを埋めるのも復帰40年を迎えた今の沖縄の課題のひとつです。

『琉球独立への道』喜山さんの書評

喜山さんの書評が、ブログ、与論島クオリアに掲載されました。

与論島人の立場からの書評です。

http://manyu.cocolog-nifty.com/yunnu/

本書を当事者性をもって読んで下さった、非常にありがたい、私自身も刺激になった書評です。

喜山さんとは大阪や東京でお会いしたことがありますが、またお会いして、お話ができればと
思います。

琉球、グアムから戻りました

琉球ではワッタールーチューの皆さんと、楽しく、刺激的な話をしました。

グアムでは、グアム政府脱植民地化委員会のエド・アルバレスさんが毎日一緒にいろいろなチャモロ人に合わせてくれました。
11日は午前7時から、グアム大学の教員のマイクさんが年に何度もやっているパガットでのハイキングに参加しました。ハイキングをする前にグアムの神々に祈りをささげ、チャモロの聖地、生活の跡をグアム大学の学生とともに、見たり話したりする、貴重な時間でした。ここで米軍が実弾発射訓練をしようと考えていたと思うと、大変ワジワジーしました。

エドさんからは車の中、食事しながら、グアムの植民地状況、脱植民地化のこころみについて、具体的に詳しく聞きました。

12日は、グアムのロータリークラブ総会においてエドさんがグアムにおける脱植民地化運動の方向性について、グアムの会社経営者、ビジネスマン・ウーマンに話をしました。その内容は翌日のマリアナスバラエティで大きく報じられました。

その後、インシュラーエンパイアーのホープさん、グアム大学のリサさんにお会いし、脱植民地化運動について話を伺いました。

カトリック教会でカルボ知事ご夫妻の結婚25周年ミサに参加したあと、夜にはパーティにでました。そこでチャモロ人、移住アメリカ人等と、グアムの話を語り合いました。グアムの生活に触れたひと時でした。

私がグアムに住んでいたときお世話になった、琉球糸満出身の佳子さんと13年ぶりにお会いし、現在のグアムについて伺いました。

グアムの先住民族NGOの代表、グアム議会の元議員のマニブサンさんにお会いし、琉球とグアムとの類似性、脱植民地化の方向性について語り合いました。

その他、グアム政府の官房長官、グアム政府移民局職員、エドさんの弟さんのボブさん等、多くのチャモロ人と出会い、話すことができました。

楽しく、充実したグアム旅行でした。

5月にはエドさん、マニブサンさん、マイクさんが琉球に来る予定です。ともに、「復帰40年」、グアムと琉球の脱植民地化について考え、議論したいです。

今日、琉球に帰国します。

今日、琉球に帰国します。

琉球の土地に触れ、空気をすうことができて大変うれしいです。ワッタールーチューの方々とユンタクし、夜は家族とイカスミを食べる予定です。

明日から琉球の振興開発と内発的発展について調査をし、11日の夜、グアムに行きます。

グアムではグアム政府脱植民地化委員会のエドワード委員長のご案内で、軍事基地化、植民地化されている島の現状をこの目で見て、脱植民地化運動をしているチャモロ人と交流し、基地拡張・人口増大問題に関する調査を行います。

グアムも一年ぶりですので、チムドンドンします。

第11回ゆいまーる琉球の自治の集いin徳之島

現在、前利さんと協力しながら、今年5月のゆいまーるの集いの準備をしています。


日程が確定しましたので、参加予定者は日程を開けてください。


5月18日~20日です。徳之島でおこないます。

長寿の島、米軍基地を拒否した島、島津藩支配に抵抗した島、闘牛の島等、いろいろなことを思いますが、
多くのことを、民と民との集い、話し合いで学び合いたいです。


韓国の米軍基地における枯葉剤問題

1月18日の琉球朝日放送の番組です。

韓国の米軍基地問題を琉球のそれと比較しながら考える必要があります。
琉球にある米軍基地、その周辺の住宅地域等でも枯葉剤に関する調査を行うべきです。
日本政府は琉球人の健康を本当に考えているのでしょうか。





アメリカ軍の再編計画にも基づき、軍用地の返還が本格化している韓国。ところが、大きな問題が浮上しています。

2007年の4月と5月に返還されたアメリカ軍施設23カ所のうち22カ所で、化学物質による土壌や地下水の汚染が見つかったのです。


また去年5月、慶尚北道ウェガン村にあるアメリカ軍の補給基地、キャンプ・キャロルで明らかになった環境汚染は大きな社会問題になりました。

1978年にこの基地で設備オペレーターとして働いていた男性が枯れ葉剤とみられる物質を大量に埋めたと証言したのです。


スティーブ・ハウスさんの証言「私たちはヘリパッドの裏に大きな穴を掘るように命じられ、そこにオレンジ色の線が引かれた、緑色のドラム缶を埋めました。ラベルには化学薬品オレンジ、1967年ベトナムと書かれていました。」

しかし真相究明には大きな壁がありました。韓国はアメリカと地位協定を結んでいるため、自由に基地内に立ち入り、調査することができなかったのです。

また沖縄とも違う、住民たちの複雑な感情もありました。北朝鮮との関係が緊張状態にある韓国。「アメリカ軍は自分たちを守ってくれる存在」と考える人も少なくないのです。


ウェガン修道院 コウ・ジンソク神父「韓国で米軍に対して問題を提起するのは、国益を損なうという考えがあり、人々は口を開かないのです。」

しかし枯れ葉剤の問題については、その深刻さから世論の反発が広がりました。


この地域で活動する市民団体のメンバー、キム・ソヌさんはおよそ60の市民団体とともに真相究明対策委員会を設置し、基地内に入れない代わりに、基地の周辺での調査に踏み切りました。

真相究明対策委員会 キム・ソヌさん「真相究明対策委員会が、基地周辺の住民の健康調査や、周辺の土壌や地下水の調査などを専門家を招いて行いました。」  

こうした中、韓国、アメリカ両政府は異例の対応をとります。

2000年以降相次ぐアメリカ軍による環境汚染や事件、事故に韓国国民の怒りが増す中、枯れ葉剤の証言が報じられて8日後には合同調査を始めたのです。


真相究明対策委員会 キム・ソヌさん「これは今までになかった対応の速さで、2000年以降、韓国内で反米感情が高まりつつあったし、この問題をこのままにしておくと米軍にとって不利という判断をしたのだと思います。」

調査を始めて、およそ4カ月後、韓国、アメリカの合同調査団は基地内の地下水から枯れ葉剤の成分を検出したと発表しました。事実上、枯れ葉剤が存在していたことを認めたのです。

一方、沖縄では。去年、韓国と同じように基地内で枯れ葉剤が使用されていたという退役アメリカ軍人の証言が複数出されましたが、いまだに調査はされていません。


実は1973年の日米合同委員会の合意では日本政府が汚染場所を視察し、水や土壌などのサンプルを入手できると記されています。しかし日本政府は、アメリカ軍から「枯れ葉剤の使用を裏付ける記録は見つかっていない」との回答を得るとそれ以上追及していないのです。

キャンプ・キャロルの真相究明対策委員会は枯れ葉剤問題はまだ解決していないと話します。

対策委員会が基地近くの住民およそ60人を調べただけで10代、20代の若者2人が白血病などにかかっていること、過去10年以内に2人が白血病で亡くなっていたことがわかりましたが、政府の調査団は「キャンプ・キャロルの汚染は健康被害が出るほどのものではない」と説明し、幕引きを図ろうとしているのです。


真相究明対策委員会 キム・ソヌさん「韓国政府も米国の顔色を伺うのではなく、国民の安全と健康を第一に考えるべき。米軍に対して枯れ葉剤に対する責任ある調査、発掘調査を要求すべきだ。」

辺野古移設計画廃止に向けて

1月13日の琉球朝日放送の番組です。

砂川さんが琉球大学の学生だったころ、1996年または97年に、沖縄大学での日本環境会議全国大会で知り合いました。その頃の大田知事に対して、環境問題の重要性を直接訴え、議論した方です。現在に至るまで、琉球の環境問題の市民運動にかかわり続け、アメリカで環境学について学んできました。若手の琉球人が各方面で活動し、発言するようになっています。

米政府が辺野古移設を断念したのですから、日本政府も当然、断念しなければなりません。植民地主義的な移設計画なのですから。





きょうは、オスプレイにみられる日本とアメリカの環境評価の違いをお伝えします。

沖縄国際大学・砂川かおりさん「墜落事故の危険性、騒音、原野火災の危険性、野生動物の影響とか、いろいろ環境問題は懸念されます」


今回、提出された環境影響評価書。前の段階となる準備書からの最も大きな変更点は、MV-22オスプレイの配備が初めて明記されたことです。

評価書では、準備書段階で台形だった飛行ルートが長円形に変更。やや集落寄りとなったこと上に、オスプレイの運用により、騒音レベルが従来機種を上回ることが明らかになりました。


また、100ヘルツ以下の低周波音がもたらす心身への被害についても、名護市安部集落ではイライラや睡眠障害といった心理的影響や家具が揺れるといった物的影響の両方が出る可能性が示されています。

環境影響評価手続きの最終段階になって、後出しされたオスプレイの配備。しかも、その内容には不十分な点が多いとの声も。


沖縄国際大学で環境法を研究する砂川かおりさんとオスプレイに詳しいウェストン・ワッツさんは、アメリカが実施する調査との違いを指摘します。

ウェストン・ワッツさん「米国西海岸での調査では、オスプレイが配備される基地だけじゃなく、訓練地での影響も評価の対象になっています」

基地の建設予定地だけでなく、訓練先の場所の調査も行うアメリカ。一方、今回防衛省が提出した評価書では、辺野古からの移動が想定される東村高江や伊江島などについては、調査されていません。また、オスプレイは、開発段階からその安全性が疑問視されてきました。


アメリカの環境評価では、飛行実績が少ないオスプレイの事故率予測を補うため、類似機種のデータを記載。これまでのCH46と比べ、オスプレイの方が事故の危険性が高くなるだろうと指摘しています。

しかし、やはり今回政府が提出した評価書では、この点も明確にしていないのです。


一川前防衛大臣「評価書の中で、この問題はしっかり評価するということで作業を進めていきたい」

こう述べた一川前防衛大臣。しかし、今回の評価書はアメリカの環境評価と比べても不十分だと言わざるをえず、多くの懸念を残したままです。

3日間にわたって評価書の問題点をお伝えしました。

在沖海兵隊は、県内の反発を受け、オスプレイが環境に与える影響について、独自の調査・評価を行うとしていますが、これは、アメリカの国内法に基づくものではありません。

基地をつくるときは、厳しい調査が求められるアメリカの国内法に基づくアセスは適用せず、日本のアセスが行われ、実際に基地を運用する段階では、今度は日本の法律が及ばないアメリカの運用に任せるというのであれば、基地建設ありきという矛盾を指摘されても仕方ありません。

『琉球独立への道』がアマゾンでも購入可能になりました

『琉球独立への道』がアマゾンでも購入可能になりました。

下記のような書籍を出版しましたので、ご関心がある方は是非ともお読みください。



『琉球独立への道―植民地主義に抗う琉球ナショナリズム』法律文化社



263頁/2800円(税別)


本書は琉球独立論の系譜の一つに属するが、これ
までの独立論と違う。

太平洋諸島、南アジア諸国、
スコットランド等の世界における脱植民地化の過程
を検討し、国際法に基づく琉球人の自己決定権の行
使の可能性を考え、琉球がネイションであることを
論証し、これまでの琉球自治論の限界を指摘したう
えで、独立後の構想を提示した。

 本書の特徴は、独立論を文化、思想だけでなく、
他の植民地や非同盟諸国との比較を通じて政治経
済的にも琉球における独立の可能性を検討し、また
国際法や国連を通じた脱植民地化・独立に向けた活
動や脱植民地化のための具体例について論じ、日本
国憲法そして日本に期待しない、依存しないための
自治・自立・独立の系譜を再検討した上で新たな将
来像を提案したことにある。

 はじめに
第1章 琉球コロニアリズムの歴史
1 植民地としての琉球
2 琉球におけるコロニアリズムの歴史
3 琉球の開発とコロニアリズム
4 軍事植民地としての琉球

第2章 太平洋島嶼国・地域の脱植民地化と琉球
1 琉球と太平洋諸島との関係
2 太平洋諸島の独立
3 ハワイの脱植民地化運動
4 ニューカレドニアと仏領ポリネシアの独立運動
5 グァムの脱植民地化運動

第3章 南アジア地域とスコットランドの独立と琉球
1 南アジア地域の独立
2 南アジア地域と太平洋諸島の独立過程の比較
3 イギリスからの独立を目指すスコットランド

第4章 国連と琉球
1 人民の自己決定権行使による琉球の脱植民地化
2 琉球人の自己決定権と国際法

第5章 琉球ナショナリズムの形成
1 琉球とエスニック共同体、ネイション、ナショナリズム
2 琉球ナショナリズムの形成
   ―琉球独立運動の課題と可能性
3 「2・1決議」の意味
   ―国際法と琉球ナショナリズム

第6章 「琉球自治論」の批判的検討
1 日本国頼みの自治論の何が問題か
2 「本土並み自治論」からの脱却

第7章 琉球自治共和国連邦の将来像
1 なぜ琉球は独立を求めるのか
2 琉球独立のための前提条件
3 琉球自治共和国連邦の将来像



●著者プロフィール●
まつしま やすかつ

1963年琉球・石垣島生まれ。石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島
にて育つ。那覇高校、早稲田大学政経学部卒業後、早稲田大学大
学院経済学研究科博士課程単位取得。博士(経済学)在ハガッ
ニャ(グァム)日本国総領事館、在パラオ日本国大使館において専門
調査員として勤務。東海大学海洋学部准教授を経て、現在、龍谷
大学経済学部教授、NPO法人ゆいまーる琉球の自治代表。

単著として『沖縄島嶼経済史―12世紀から現在まで』藤原書店、
2002年、『琉球の「自治」』藤原書店、2006年、『ミクロネシア―小さ
な島々の自立への挑戦』早稲田大学出版部、2007年がある。編著と
して西川潤・松島泰勝・本浜秀彦編『島嶼沖縄の内発的発展―経
済・社会・文化』藤原書店、2010年がある。


http://www.amazon.co.jp/%E7%90%89%E7%90%83%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%93-%E6%A4%8D%E6%B0%91%E5%9C%B0%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%AB%E6%8A%97%E3%81%86%E7%90%89%E7%90%83%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0-%E6%9D%BE%E5%B3%B6%E6%B3%B0%E5%8B%9D/dp/4589033941/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1328296693&sr=1-2

欠陥ばかりの環境影響評価書

1月12日の琉球朝日放送の番組です。

本当に日本は主権国家であろうか。なぜ米軍に対してモノがはっきり言えないのか。

国は評価書の作成を、コンサル会社に丸投げしているのですね。「単なるミス」と答える真部局長には、何十年も基地に苦しんでいる琉球人に対する緊張感と責任感が感じられません。欠陥ばかりの評価書を琉球人に提示して、日本政府は恥ずかしくないのでしょうか。




今回提出された環境影響評価書。この中で、前段階の「準備書」に対する知事意見、住民意見への国の見解が初めて示されました。


知事意見「代替施設の各施設の具体的な運用内容を示すこと」
見解『米軍の運用の細部に関するもので、具体的に示すのは困難です』

知事意見「今後、新たな内容が追加されることがないようにすること」
見解『日米共同発表を踏まえ、対象航空機をMV22に変更したほか、飛行経路、滑走路長が変更となりました』

知事意見「ジュゴンについて、ヘリコプターを使った追跡調査の実施を検討すること」
見解『ヘリコプターを使った事後調査の実施については米軍の運用と関連することから困難な状況です]』

知事意見の肝心な部分で、国の見解の多くは「米軍の運用」を理由に、踏み込んだ回答を示していません。

一方、5000通以上に及んだ住民意見。基地建設反対を訴える意見に対して…。

見解『政府としては、平成18年5月1日、平成22年5月28日及び平成23年6月21日の日米安全保障協議委員会共同発表に従い、普天間飛行場代替施設建設事業を実施しているところであり、同事業を進めるにあたっては環境影響評価法に基づき適切に行っていきます』


全く同じ回答がずらりと並んでいます。

さらに、提出された評価書から「方法書」に対する知事意見、住民意見が抜け落ちていたことが発覚し、防衛局が慌てて追加提出する混乱もありました。

真部防衛局長「単なるミスです」


しかし、評価書の作成にあたったのは、国内有数のコンサルタント会社で、しかも「方法書」に対する意見という項目が目次にそもそも存在しないことから、意図的ではないのかとの疑問の声も上がっています。

沖縄大学・桜井教授「意図的に落としたのか、意図的に落としていれば犯罪。ポカをやったとすると、これだけ巨額の血税ですよね」

未明の搬入劇、知事意見・住民意見に対する不十分な国の見解、そして初期の意見の記載漏れ。今回の評価書を読み進めると、欠陥ばかりが目につきます。

しかし、手続き上、住民意見を述べる機会はもう残されていません。

桜井教授「このようなアセスをもとに、県知事に6月とも言われていますが、埋立させてくださいという許認可を申請する。明確にノーだとおっしゃるように、県民は知事にそのような姿勢を全面的にサポートするという姿勢を明確にすべきだと思います」

沖縄国際シンポのレジュメ集が出されることになりました

先ほど、早稲田大学の勝方先生から電話を頂戴しました。沖縄国際シンポのレジュメ集を作成して下さるそうです。

ただし、早稲田大学の教室において学術会議を開催する際、金銭の授受をしてはいけないため、レジュメ集を冊子にして販売することはできないとのことです。

よって、同国際シンポのHP上にレジュメ集がアップされ、参加者はそこからダウンロードして、レジュメをみて、関心のある発表者、セッションを見つけ、それに参加し、より深い議論をすることが可能になります。

事務局は3,4人の方で構成され、ほとんど予算もない中、200人近くの研究者をまとめており、レジュメ集作成作業は大変と思います。

レジュメ集作成の提案者として私ができることがあれば何でも言って下さいと勝方先生に申しました。せっかくの機会ですから、よりよい議論をし、そして参加者との交流、出会いをしたいです。

いろいろと応援の言葉を頂いた皆さんにもお礼申し上げます。

以下のHPにレジュメ集がアップされる予定です。

http://okinawasympo.wordpress.com/

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