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プロフィール

Yasukatsu Matsushima

Author:Yasukatsu Matsushima
1963年琉球石垣島生まれ。石垣島、南大東島、与那国島、沖縄島にて育つ。

その後、東京、グアム、パラオ、沖縄島、静岡、京都、滋賀にて学び、働き、生活する。

著書に『沖縄島嶼経済史―12世紀から現在まで』藤原書店、2002年
『琉球の「自治」』藤原書店、2006年
『島嶼沖縄の内発的発展―経済・社会・文化』(編著)藤原書店、2010年、
『ミクロネシア―小さな島々の自立への挑戦』早稲田大学出版部、2007年
『琉球独立への道』法律文化社、2012年
『琉球独立論ー琉球民族のマニフェスト』バジリコ、2014年
『琉球独立ー御真人の疑問にお答えします』Ryukyu企画、2014年
『琉球独立宣言ー実現可能な5つの方法』講談社文庫、2015年
『民際学の展開ー方法論・人権・地域・環境の視座から』(編著)晃洋書房、2012年
『琉球列島の環境問題ー「復帰」40年・持続可能なシマ社会へ』(編著)高文研、2012年
『3・11以後何が変わらないのか』(共著)岩波書店、2013年
『島嶼経済とコモンズ』(編著)晃洋書房、2015年
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首里城日本軍司令部跡で日本軍「慰安婦」問題を考える

シンポジウムの翌日、皆で琉球のフィールドワークをしました。ケネディ大使が来ておりましたので、混雑をさけ、バッティングしないよう時間配分に気を使いました。玉城さんのご報告を思い出しながら、普久原さんがご説明して下さいました。韓国の皆さんも静かに沖縄戦のこと、日本軍「慰安婦」問題のことを考えていました。
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ぱいかじでの交流会

韓琉フォーラムの交流会の模様です。小松さんと李君も琉球の唄を楽しそうに聞いています。「ぱいかじ」の国際通り店ですが、料理もおいしかったです。沖縄国際大学前のぱいかじにも何回か行ったことがありますが、そこも良かったです。韓国、琉球、日本の平和研究者やジャーナリストとの交流が深まりました。

琉球民族独立総合研究学会の抗議声明

23日に宮古島で行われた琉球民族独立総合研究学会の総会で次のような抗議声明が採択されました。

                           抗議声明
                            2014年2月24日 宮古島にて 琉球民族独立総合研究学会
2014 年 2 月 23 日に開催された琉球民族独立総合研究学会総会において、以下の4点に関する抗議声明が全会 一致で採択された。

1.「スケッチ・オブ・ミャーク」問題
同映画のヤマトの 2 人の制作者には宮古の人々や文化に対する敬意が欠如しており、島の人々の善意を利用し
て島文化の知的所有権を侵害し、自らの金儲けのために映画を作成したと考えられる。宮古文化や島人自身の商 品化、文化の歪曲、聖なる領域への侵害等、文化的植民地主義が濃厚な映画である。すでに島人から映画に対す る強い批判が出ているにも係らず、それに答えようともしない。制作者は島人からの批判に真摯に応答する社会 的責任があり、島の人々の怒りに対して謝罪をすべきである。琉球の文化植民地主義化からの脱却を研究し、実 践する本学会は、この映画が持つ植民地主義に対し強く抗議する。

2.第 30 回全日本トライアスロン宮古島大会における安倍昭恵氏スターター起用問題 宮古島市、琉球新報社主催で今年4月 20 日に開催されるトライアスロン大会において、安倍晋三首相の妻で ある昭恵氏が競技のスターターになることが決まった。安倍政権は、琉球人の強い反対を押し切ってオスプレイ の強行配備、「4.28 主権回復の日」の実施、辺野古新基地建設計画の実施、憲法改悪・集団的自衛権実現・「離島 防衛」強化を押し進めて、琉球人の人権を侵害し、基地被害を深刻化させている。そして東アジアの緊張関係を 煽り、再び琉球の島々全てを戦場にしようとしている。昭恵氏のスターター起用は、長年、宮古の人々が支えて きた同大会の政治利用に他ならず、島の軍事機能強化のための準備であるといえる。琉球諸島の平和実現を希求
する本学会として強く抗議する。

3.ユニマットによる「1 万人移住計画」問題 旧上野村で南西楽園シギラリゾートを運営するユニマットグループが、「リタイアメント・コミュニティー宮古
島」計画において、将来1万人の宮古島移住を目指している。琉球の島々において移住者の「幽霊人口」問題、 地域社会行事への不参加、移住者「クレーマー問題」等が発生している。人口約5万5千人の宮古島市に1万人 の高齢移住者が生活した場合、医療や福祉機関の逼迫、宮古島市財政破綻、島内格差、地域コミュニティの崩壊 等が予測され、日本企業、日本人による島の経済支配もさらに進むであろう。日本人セトラー問題も解決される べき課題の一つとする本学会としてこの計画に強く抗議する。

4.下地島自衛隊配備問題
パイロット訓練空港として開港した下地島空港は、1971 年の「屋良覚書」により軍事利用を決して行わないこ
とを日本政府は認めている。しかし、安倍政権は「離島防衛」を強化しており、航空自衛隊宮古島分屯基地のレ ーダーを最新型に更新して島の軍事機能を強化するほか、石垣島への陸上自衛隊警備部隊配備、与那国島への陸 上自衛隊沿岸監視部隊配備等を実施している。さらに宮古・八重山諸島への自衛隊戦闘機配備に関する調査が 2013 年度から始まった。尖閣諸島の「日本国有化問題」以降、周辺諸国との緊張が高まり、琉球が再び戦場にな る恐れがでてきた。軍隊は住民を守らず、軍事基地は住民に様々な被害を及ぼすというのが沖縄戦や戦後琉球史 の教訓である。琉球からの全ての軍事基地撤去を目標に掲げる本学会として下地島の軍事化に強く抗議する。

本学会は、琉球の政治経済的、軍事的、文化的植民地主義を批判し、脱植民地化の具体的な方法として独立を 具体的、国際的に研究する学会(本日現在会員数 217 人)である。2 月 22 日、23 日両日、ぱいながまホールで 開催された学会大会において行われた宮古諸島が直面する根本的問題に関する報告や議論を踏まえて、以上に挙 げた植民地主義問題に対して学会として強く抗議する。
                                                   以上

第二回琉球民族独立総合研究学会大会の開催

22日、23日、宮古島のぱいながまホールで琉球民族独立総合研究学会の歴史的な学会大会が開催されました。充実した議論が展開され、多くの学ぶことが多かったです。

米軍基地撤去して平和を 植民地経済から自立的発展へ



米軍基地撤去して平和を
植民地経済から自立的発展へ

松島 泰勝さん(龍谷大学経済学部教授)インタビュー

「琉球独立」が、現実味をもって議論され始めた。昨年5月、「琉球民族独立総合研究学会」(事務局・宜野湾市)が発足し、記念シンポジウムを10月に開催。諸島を含む琉球各地を廻りながらの研究活動が続けられている。

こうした独立への指向は、基地を押しつけるため、恫喝と買収を繰り返す日本政府への見限りに他ならない。名護市長選挙では、基地反対を明言する稲嶺進氏が完勝し、県内移設を承認した仲井眞知事リコールも準備されている。

「沖縄経済は、植民地経済だ」と語る松島泰勝さんに、琉球独立の必然性と将来展望を聞いた。「沖縄開発資金は本土に環流し、地元企業は本土の下請化。国内最高の失業率とワースト2の県民所得は、植民地経済の結果」との主張は、説得力がある。

「独立琉球」は、豊かな自然・風土を再評価し、地域に根ざした経済政策を住民自身が作り上げる―そんな近代国家の枠組みを越えた、自治ネットワーク=「琉球」の構想だ。(文責・編集部)

①名護市長選 「琉球の魂」は売らない

基地反対を明言している現職・稲嶺進市長が、4千票の大差をつけて圧勝した背景には、①知事の裏切り、②石破幹事長の500億円基金構想への怒り、があります。仲井眞知事の移設受け入れ表明は「琉球は金でどうにでもなる」というふうに思われる行動で、「琉球の魂を売り渡した」と、強い反発を生みました。石破幹事長の500億円基金構想は琉球人の尊厳を金で買おうとする傲慢な提案で、到底受け入れられない、という名護市民の意思表示だと思います。

これには、現実的な認識もあります。名護市辺野古が普天間基地の移設先として注目され始めた96年以降、政府は基地とリンクした振興開発資金をばらまいてきました。しかし、大量の資金投入にもかかわらず、名護市政の借金はふくらみ、商店街はシャッター通りになっています。開発資金は落ちるが、その金は日本に環流し、地元で循環しないのです。まさに植民地経済です。

こうした実態を見てきた名護市民は、今回の500億円基金も地元には残らず、儲けるのは日本企業である、とわかっているのです。

一方、稲嶺進市長は、基地交付金に依存しない財政をめざしました。自然環境や第1次産業の「豊かさ」に注目し、開発主義からの脱却をめざす「逆格差論」の考え方に基づいた政策です。日本をモデルにした開発ではなく、名護の風土に根ざした経済政策を推進し、成果を上げたことが市民から評価されました。

さらに、「基地」をめぐって地域が2分し、人間関係の平和が破壊される地域分裂を望まない意思の表明でもあったと思います。

②独立学会の現状 経済主権回復で発展の足がかり

2013年5月、200名が出席して結成大会(宜野湾市・沖縄国際大)を行い、5名の共同代表を選出しました。10月には、500名の参加を得て記念シンポジウム(那覇市・沖縄大学)を行いました。独立をテーマとした学会は琉球史上初ですし、琉球人に限定した会員組織で運営される学会も史上初です。独立が、一部の文化人や知識人だけでなく、こんなにも多くの人に求められていることを発見できました。

独立論を主張すると、まず質問されるのが経済政策です。ただし質問の前提は、72年の「復帰」以降、琉球は発展してきており、独立するとそれが失われる、という認識です。

しかし、現在の沖縄経済は、表面的には、近代的ビルや巨大な観光ホテルが各地に建っていますが、ほとんどが日本資本で、利益も日本に環流していきます。植民地経済なのです。

沖縄経済は、日本企業の下請け化が進み、地元企業は倒産。働き口も限られているため失業率は高く、就業しても単純肉体労働や不安定雇用です。多くが、季節労働者として県外に働きに出ています。

したがって、独立後の経済政策は、植民地経済を正すことが基本です。琉球には課税権などの経済主権がありません。琉球で活動する日本企業に課税できず、利益は本社がある東京や福岡に持っていかれるのです。島の中で経済が循環するような構造を作れば、経済発展の可能性は、はるかに高まります。まず、経済主体を日本企業から琉球企業に転換する取り組みが重要です。

琉球独立学会は、主体は誰なのかを明確にするために、会員を琉球民族に限定しています。沖縄の反基地平和運動は、日本の労働組合や平和団体との連帯によって発展してきたことは事実ですが、琉球の運動が本土の運動に取り込まれ、ヤマトの運動の一部として位置づけられてしまうという弊害もありました。運動の主体が曖昧にされてしまうのです。ヤマトの運動が成果を上げるために沖縄の平和運動を利用してきた側面もあるからです。

運営も、草の根民主主義を大切にしています。横のつながりを大切にする琉球の風土に根ざした運営を基本とし、各島毎に部会があります。49の有人島のそれぞれが自立・自治できる共同体を基礎とする、ネットワーク型運営にしています。中心を作らず、急速な会員拡大よりも、地域に根ざした議論を積み上げ、徐々に発展していくような活動スタイルです。

もう一つの特徴は、観念論に堕さないことです。反基地運動や言語復興運動・セクシャルマイノリティの人権活動などの諸運動と結びつき、社会運動のメンバーが活動しながら学会に参加するという、地に足の着いた議論を進めています。

若者の参加を奨励するために、学生会員は無料にしています。大学生の会員もいます。若い世代は、日本を母国や故国として見るのではなく、基地を押しつける抑圧者として見る人が増えています。日本の善意や支援に期待するのではなく、世界を客観的に観察し、自らの力を信じようとする人たちです。

海外で活躍する琉球人も多くなっています。日本と琉球の関係を世界的視野の中で捉えなおすことができる人々です。世界と連携した若者の参加で、国際的感覚溢れた学会になっています。

③今後の展望 自治地域ネットワーク=「琉球」

独立した琉球は、近代国民国家をめざすのではなく、琉球らしい国の在り方を模索しています。現在の「沖縄県」という地位では、アジアのダイナミズムに参加できない制約があります。特に、険悪な日中・日韓関係の中で、琉球は大きな損失を被っています。友好的関係を築きながら経済交流の拠点として、琉球国は大きな可能性を秘めています。

これまで日本からの投資が主でしたが、アジアの成長企業にたくさん琉球に来てもらい、地元企業との合弁で企業活動を活性化します。個性ある地域特性を尊重して琉球地域をネットワークし、アジアとの友好関係でさらなる経済発展をめざします。

太平洋の島嶼地域と学び合いながら、国境の低い、アジアに開かれた琉球のイメージです。ただし、シンガポールや香港のように琉球全体を一律に自由貿易地域にする、というものではありません。

世界に開くために関税撤廃もあり得ますが、地域限定となるでしょう。理由は、琉球といっても、風土や経済条件はさまざまだからです。沖縄島だけでも、那覇のような近代的都市のある南部と中部・北部は違いますし、西表をはじめとする八重山地域は独自の風土と自然環境があります。多様な個性ある地域特性をふまえた内発的発展の形を探さなければなりません。

国境を低くして地域統合をめざすEUは、一つのモデルです。9月にスコットランドの独立を問う住民投票が行われます。政権党であるスコットランド国民党が作成した「スコットランドの未来」という報告書を研究中なのですが、イギリスから独立した後、国境を低くしても十分に経済発展は見込める、との展望が示されています。かつての琉球王国のように、アジアのダイナミックな経済活動に参加しながら、経済主権を行使した独自の経済政策を展開すれば、発展の可能性は大です。

今後、学会は各地を回って開催していきます。2月は宮古島です。同島は、琉球王府によって支配され、17世紀以降は人頭税という重い税金を課せられた島々です。宮古島の人々の中には、「首里城を見ると嫌な気分になる」という方もいます。近現代においても差別された経験を背負っている人も、少なからずいます。

ですから、沖縄独立という場合、沖縄島の首里だけで語るのではなく、王府によって支配され差別されてきた地域で議論することも重要視しています。宮古では、沖縄島の我々が独立について説教をたれるのではなく、まず、宮古島の歴史認識や文化を学ばせていただきます。そのうえで独立をどう構想するか?意見交換をします。宮古島の方々が考える独立のイメージ・ご意見も、メッセージとして寄せていただく予定です。

「沖縄ブーム」について

「沖縄ブーム」が起こったのは、少女レイプ事件(95年)以降です。沖縄で反基地闘争が高まり、日本政府は「アメとムチ」の「アメ」の部分を増やし開発資金を投入しますが、その後NHKで「ちゅらさん」の放映(2001年)が始まりました。「ちゅらさん」に登場する男性は、働かずいつも笑っている「いい人」というイメージです。これを日本人だけでなく琉球人にも見せて、刷り込みを狙っているように感じます。基地をめぐる沖縄の抗議とブームは、平行して動いています。沖縄の怒りを静めるために意図的に作られている可能性もあると思います。

琉球出身の芸能人も増えていますが、反基地や独立を語らせない独特の制約が日本のメディア社会にはあります。「政治を語らせない」という制約の中での沖縄ブームだと思います。

イギリス映画界にはショーン・コネリー(007シリーズ)という俳優がいますが、彼は公然とスコットランド独立を語り、活動しています。

今はブームに踊らされる琉球人は少なくなっています。特に鳩山首相(当時)が県外移設を公約し、県知事会で誘致先を探したところ大阪府しか手を挙げるところがなく、「沖縄差別」が庶民の口から語られ始めて以降は、醒めた目で「ブーム」を見ています。

「琉球独立」は米軍基地撤去への最短コース

右翼団体なら本来、日本国内に外国軍の基地があり、外国軍兵士が日本人よりも特権的な法的地位を得ていることに怒るはずです。米軍基地は、自治州や道州制ではなくせません。琉球独立は、外国軍の基地をなくすために最も有効な方法ですから、たとえ日本人中心主義者であっても、愛国者を自認するなら、琉球独立に賛同すると思います。本当の愛国主義者なら、じっくり話をすればわかってくれる人もいる、と信じています。

独立論への批判は、左派からも寄せられています。中には「在特会と同じ排外主義だ」という人までいます。会員を琉球人に限定していることを批判しているようです。独立は、人民の自己決定権の行使ですから、国際法の原則に基づいた活動として、メンバーを琉球民族に限定することは、当然の運営法です。その上で私たちは対等な議論を求めています。

読売新聞の記者が中央公論で、沖縄独立学会が中国の指示で動いているという根も葉もないデマを元に批判しています。琉球独立運動が生まれた背景と原因は、日本政府および日本社会にある、という事実から目を背けてはいけません。

ただ、琉球独立学会への批判が沸き起こっていることは、それだけ注目されていることの裏返しですから、大歓迎です。相互に批判を繰り返すことで、議論は深まります。議論が深まれば、実践へとつながります。実践と研究を往復しながら深めていきたいと願っています。

私は琉球民族主義に基づいた独立論者です。現実に根づいた研究を深めていくことが目的なので、マルクス・レーニン主義といった既存のイデオロギー体系の中に独立論を押しとどめることは避けたいと願っています。日本にも米国にも中国にも帰属しない、自主自立の独立運動です。

韓国と琉球をつなぐ

友知さんも交流会に参加して下さいました。韓国の方々と意見交換をされていました。国境を越えて、人と人として意見交換し、互いの歴史や文化を学び合い、脱植民地化のためのネットワークをつくりたいと思います。

琉球居酒屋での交流会

シンポジウムが終わり、国際通りにある琉球人経営の居酒屋で交流会をしました。琉球の唄を皆で歌いました。特に「ハイサイおじさん」の唄では、みなで「はいさい」のところを手を合わせて歌いました。食事をしながら交流を深めました。

富山大学の平和学講座

最後に富山大学の佐藤幸男さんに締めくくりの言葉を頂きました。富山大学には学部を越えた「平和学」の授業がありますが、佐藤先生がこの講座を開き、運営してきました。私も毎年、富山大学の学生と議論する機会を頂きました。来月は富山大学のご支援で韓国に行き、東アジアの平和について議論をする予定です。

多角的な視点で琉球、韓国、長崎を論じる

報告者を加えて、3人のコメンテーターがそれぞれ意見を述べました。それぞれの専門分野からコメントが出されました。時間の制約もありましたが、貴重な意見を聞くことができました。長崎軍艦島の位置づけ、日本軍「慰安婦」、靖国問題、市場や国家と性奴隷との関係等、多角的な視点が出されました。

今日、琉球に帰国します。

今日、琉球に帰国します。明日は宮古島に行き、第2回の琉球民族独立総合研究学会の大会、総会、オープンシンポジウムに参加します。宮古島で琉球独立について真摯に議論したいです。また宮古島の歴史や文化を学び、島の方から話を聞きたいです。

琉球の歴史修正主義を問う

玉城さんは、琉球における歴史修正主義の問題について報告されました。1990年代後半全国的に歴史修正主義が拡大するなか、琉球でも平和祈念資料館で歴史修正主義が発生しました。植民地主義、性差別、異性愛主義の視点から沖縄戦を考えるという視点を玉城さんは提示されました。沖縄県庁が「反日的になってはいけない」として、沖縄戦の事実を自ら消したのです。沖縄戦以外にもAサインバー、琉球人アイデンティティに関しても歴史修正主義が行われました。「沖縄ルネッサンス」という言葉が「アイデンティティの模索」のように弱められ、「日本の中の沖縄
が強調されたと玉城さんは指摘されました。斬新な視点で、説得的なご研究報告でした。翌日、玉城さんのご報告を頭において皆で平和祈念資料館にいき、考えました。

韓国と琉球の米軍基地問題

李泰鎬さんは韓国のNGO参与連帯の事務局長です。済州島での海軍基地反対運動を進めています。同団体から名護市に市長再選の祝福と連帯のメッセージを伝えたいと述べました。そして韓国の各政権における米軍との関係、防衛政策の変遷について説明しました。韓国でも米軍による基地機能強化は進んでおり、済州島の韓国軍基地も米軍が利用する。そして米軍のアジア戦略と、その中での韓国の役割を論じました。
現場で米軍基地に反対している方であるだけ、的確に米軍の戦略、戦術を踏まえて、韓国の平和を実現しようとしていることが分かりました。

米軍基地問題はアイデンティティの問題である

琉球新報の普久原さんは、同紙の「般の海」連載のご紹介をされ、島のつながりによる平和創出について話されました。また基地問題は分水嶺を越えたと指摘されました。具体的な数字をあげて、基地の経済的問題を説明されました。また翁長市長は「基地問題はイデオロギーではなくアイデンティティの問題である」との発言をひいて、基地問題は琉球人の尊厳の問題になりう、解決まで退かないという強い決意を述べました。

韓国と琉球をつなぐ比嘉春潮の日記

仲地先生は基調講演の中で、比嘉春潮の日記を引用されました。比嘉は次のように述べました。「日韓併合。筆を執ることができない。知りたいのは琉球史の真相。琉球は長男、台湾は次男、朝鮮は三男。他府県人より琉球人と侮蔑される。」長男、次男、三男とは日本の植民地になった時代の順です。韓国と琉球とは日本の植民地になったという意味でも歴史的な共通性をもっています。その意味を現代的視点で考えてみたいです。

小国主義に基づく独立

李先生はコメントに答えて、人が移動するアジアの可能性について語りました。周辺がアジアを変えるができる。香港、台湾、ウランバートル等、国家と対抗できるモデルの可能性を考えると同時に、小国主義の思想に基づいて小国としての国家を構築することも重要であると指摘されました。

琉球の外交力

小松さんは尖閣諸島問題を実証的に考察し、領土ナショナリズムに基づかない解決方法を提示しました。また公共生活圏として同諸島を活用する際の課題点についても整理されました。琉球独自の外交力を如何に行使するのかを力説されました。

琉球の独立と平和

午後のセッションではコーディネーター:佐藤 幸男(富山大学)先生、そして(1)「琉球独立による平和の創出」報告:松島 泰勝(2)「領土問題と東アジアの平和」報告:小松 寛の順番で報告をしました。私の報告の詳細は、日本平和学会の紀要『平和研究』第42号に掲載される「琉球の独立と平和」の論文に書かれていますので、ご笑覧下さい。3、4月に発刊されます。

東アジア共通の記憶はあるのか

3人の基調講演を受けて、普久原さん、小松さん、具さんがそれぞれコメントと質問を行いました。限られた時間の中で的確なご意見をいただきました。小松さんは高良勉さんの親戚です。具さんは、東アジアに共通の記憶はあるのかと問題提起されました。共有できる使用や人物はあるのか。そして東アジアの記憶を新しくつくる必要があると提言されました。辺境地域が東アジアの国家権力に抗うことは可能かと問いました。

多賀先生の基調講演

早稲田大学の多賀先生も国際関係、遺伝子学、アジア人文学等、学際的に地域市民によるアジア平和創出について話して下さいました。多賀先生には毎年、早稲田大学で学部を越えて行っている「戦争と平和」の授業に招かれ、学生たちと議論をする機会を与えてもらっています。広い視点から平和を考えるという姿勢を学びました。

李先生の基調講演

李先生の基調講演です。国境を越えた市民による平和創出が東アジアにおいて名瀬必要なのか、どのように平和創出を行うのかを分かりやすく話して下さいました。

日韓の関係が良くない状況だからこそ、アジアの民は国境を越えて、民際交流を研究の上でも行うべきだと思います。これを一回限りで終わらせるのではなく、何回も継続的に続ける必要があります。韓国と琉球との距離が非常に近くなったように感じました。

龍谷大学アフラシア研究会での報告

明日、龍谷大学アフラシア多文化社会研究センター2013年度 第1班 第4回研究会
が開催され、私も報告、議論をします。

報告者:浅川晃広氏(名古屋大学国際開発研究科講師)
「Health and Immigration Control: The Case of Australia’s Health
Requirement」※英語での報告

報告者:青木恵理子氏(龍谷大学社会学部教授)
「インドネシア人看護師・介護福祉士候補生の民族誌:生活者と異文化共生の観点から」

報告者:松島泰勝氏(龍谷大学経済学部教授)
「琉球の米軍基地と日本」

11:00-11:45 報告&ディスカッション(浅川先生)
11:45-12:30 報告&ディスカッション(青木先生)
12:30-13:45 ランチ休憩
13:45-14:30 報告&ディスカッション(松島先生)
14:30-15:00 第1班活動のまとめ

仲地学長の基調講演

沖縄大学の仲地学長が琉球の自治と平和について基調講演をして下さいました。仲地先生には大学院生時代から現在まで大変お世話になっております。

グアムで生活していた時にも励まされたことを良く覚えています。先生の基調講演から琉球が自治・独立を求めてきた背景や、名護市長選勝利の意味を改めて深く考えることができました。朝9時30分から夕方18時まで報告、議論を最前列で聞き、考え、大変、刺激になった一日でした。

韓琉フォーラム開催される

2月11日沖縄大学にて韓琉フォーラムが開催されました。ハンシン大学の李先生が開催のご挨拶をされました。かりゆしウェアーを着けておられます。

李先生とは韓国との間でスカイプを通じてこのフォーラムのための準備をしてまいりました。

韓国における市民運動のリーダーであり、重要な研究者です。日本語、英語、中国語も堪能な国際的な研究者です。

レキオスでの交流会

先日、高良先生を囲んで交流会をしました。第一回の琉球民族独立総合研究学会の開催にあたり高良先生にお世話になり、心からの感謝をこめて慰労会をしました。みーふぁいゆー!国際通りにあるレキオスの料理も、雰囲気も良かったです。

『琉球独立への道』の電子書籍化

紀伊國屋書店の電子書籍で拙書が販売されています。500円程、印刷本より安くなっていますので、どうぞお読みください。

http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-9987729282

新川さんとの話合い

琉球民族総合研究学会の共同代表のメンバーと新川さんとで話合いをしました。学会設立から色々とお世話になった新川さんと話合いができて、とても良かったです。新川さんの生き様を学ぶこともできました。みーふぁいゆー!

今日、琉球に帰国します。

今日、琉球に帰国します。明日、次のようなシンポがありますので、お越し下さい。明後日はバスで韓国の方々と琉球の各地を回ります。ともに琉球の過去、今、未来について話し合いたいです。
韓琉フォーラム「東アジア平和空間の創出」
アジアの<周辺>が国境を越えて連帯し、新しいアジアの創造を目指す。
国家支配の地域空間ではなく、市民、大学の交流から<平和の空間>を作り上げていく。このフォーラムでは、新しいアジアのフロテンィアとしての「琉球」から、韓日研究者とともに平和実現の課題について全員参加の議論をします。
日時 : 2014年2月11日9時30分~18時(開場:9時)
会場 : 沖縄大学3-101
主催: 韓国ハンシン大学平和と公共性センター
共催: 龍谷大学社会科学研究所付属民際学研究センター、長崎大学東アジア共生プロジェクト

■プログラム

<午前の部> 9:30~12:30
総合司会:松島 泰勝(龍谷大学教授)
挨 拶 :李 起豪(韓国ハンシン大学教授)

【基調講演・問題提起】「東アジア平和問題をどう見るのか」 9:30~11:30

仲地 博 (沖縄大学副学長)「沖縄の自治と平和」
 
韓国側基調講演

多賀 秀敏(早稲田大学教授)
 
【パネル・ディスカッション】11:30~12:30
<パネリスト>
普久原 均(琉球新報社 論説副委員長)
小松 寛(早稲田大学招聘研究員、日本学術振興会特別研究員)
具 甲祐(北韓大学校教授)

<午後の部> 13:30~18:00

【テーマセッションⅠ】13:30~15:30
コーディネーター:佐藤 幸男(富山大学)
(1)「琉球独立による平和の創出」
報告:松島 泰勝
(2)「領土問題と東アジアの平和」
報告:小松 寛
討論:李恵正(韓国中央大学)、李南周(聖公会大学)、森川裕二(長崎大学)

― 休憩 ―

【テーマセッションⅡ】15:50~18 : 00
(3)「米軍基地問題を韓琉で考える」
コーディネーター:朴淳成(東国大学教授)
報告:普久原 均、イ・テホ(韓国「参与・連帯」事務局長)
(4)「日本軍「慰安婦」問題を考える」(靖国問題含む)
報告:玉城福子(大阪大学大学院、日本学術振興会特別研究員)
討論:李日栄(ハンシン大学)、葉柳和則(長崎大学)

閉会の辞 佐藤 幸男

■参加者(敬称略)
<韓国>
李起豪(ハンシン大学)、金東進(ハンシン大学)、具甲祐(北韓大学院大学)、李恵正(韓国中央大学)、イ・テホ(韓国・参与と連帯)、李熙玉(成均大学)、李日栄(ハンシン大学)、李南周(聖公会大学)、朴淳成(東国大学)
<琉球>
仲地博(沖縄大学)、松島泰勝(龍谷大学)、普久原均(琉球新報社)、高良沙哉(沖縄大学)、小松寛(早稲田大学)、玉城福子(大阪大学)
<日本>
佐藤幸男(富山大学)、多賀秀敏(早稲田大学)、葉柳和則(長崎大学)、森川裕二(長崎大学) 
<通訳>曺美樹(ハンシン大学)、鄭美香(早稲田大学)
*本フォーラムは、アジア共同体の創成への寄与を目的とするNPO法人・ワンアジア財団の後援を得ております。

水平社資料を世界記憶遺産申請へ

昨日の京都新聞に「「水平社宣言」記憶遺産申請へ 柳原銀行記念資料館など印刷用画面を開く」の記事が掲載されました。山内さんたちが世界記憶遺産申請にご努力されてきたご様子に間近で接してきた者の一人としてうれしい記事です。琉球人として水平社宣言をもう一度読みなおしてみたいです。


水平社資料を世界記憶遺産申請へ

 部落差別の解決を目指して1922年に京都市で発表された「全国水平社創立宣言」の世界記憶遺産登録に向け、柳原銀行記念資料館(下京区)と水平社博物館(奈良県御所市)が3月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請する。

 水平社宣言は、22年3月、左京区の旧岡崎公会堂で開かれた全国水平社創立大会で、被差別集落出身の社会運動家、西光(さいこう)万吉が発表した。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と平等と尊厳をうたった内容は、アイヌ民族差別の解消やハンセン病問題など、多くの人権運動に影響を与えたとされる。

 申請するのは、崇仁自治連合会(下京区)や水平社博物館が所有する資料15点。水平社創立宣言文をはじめ、大会参加を呼びかけるビラ、荊冠(けいかん)旗など、発足当時の重要な資料を選んだ。当時印刷された宣言文は、全国で元崇仁小(同区)に残っていた2点しかなく、現在は両館が展示している。

 昨年10月から、推薦書類の英訳作業にかかっており、3月にユネスコに登録申請する。記憶遺産登録は2年に1回審査があり、1カ国から3件以上の申請があった場合は、日本ユネスコ国内委員会で2件に絞られる。

 柳原銀行記念資料館の山内政夫事務局長は「水平社宣言は、日本で初めての人権宣言といえる内容。後世に引き継ぐべき人類普遍の価値がある」と話している。

韓琉フォーラム「東アジア平和空間の創出」

来週、沖縄大学で次のようなフォーラムが開催されます。どうぞお越しください。

韓琉フォーラム
「東アジア平和空間の創出」
(第2回 韓日知識人ネットワーク会議)

アジアの<周辺>が国境を越えて連帯し、新しいアジアの創造を目指す。
国家支配の地域空間ではなく、市民、大学の交流から<平和の空間>を作り上げていく。このフォーラムでは、新しいアジアのフロテンィアとしての「琉球」から、韓日研究者とともに平和実現の課題について全員参加の議論をします。

日時 : 2014年2月11日9時30分~18時(開場:9時)
会場 : 沖縄大学3-101
主催: 韓国ハンシン大学平和と公共性センター
共催: 龍谷大学社会科学研究所付属民際学研究センター、長崎大学東アジア共生プロジェクト

■プログラム

<午前の部> 9:30~12:30
総合司会:松島 泰勝(龍谷大学教授)
挨 拶 :李 起豪(韓国ハンシン大学教授)

【基調講演・問題提起】「東アジア平和問題をどう見るのか」 9:30~11:30

仲地 博 (沖縄大学副学長)「沖縄の自治と平和」
 
韓国側基調講演

多賀 秀敏(早稲田大学教授)
 
【パネル・ディスカッション】11:30~12:30
<パネリスト>
普久原 均(琉球新報社 論説副委員長)
小松 寛(早稲田大学招聘研究員、日本学術振興会特別研究員)
具 甲祐(北韓大学校教授)


<午後の部> 13:30~18:00

【テーマセッションⅠ】13:30~15:30
コーディネーター:佐藤 幸男(富山大学)
(1)「琉球独立による平和の創出」
報告:松島 泰勝
(2)「領土問題と東アジアの平和」
報告:小松 寛
討論:李恵正(韓国中央大学)、李南周(聖公会大学)、森川裕二(長崎大学)

― 休憩 ―

【テーマセッションⅡ】15:50~18 : 00
(3)「米軍基地問題を韓琉で考える」
コーディネーター:朴淳成(東国大学教授)
報告:普久原 均、イ・テホ(韓国「参与・連帯」事務局長)
(4)「日本軍「慰安婦」問題を考える」(靖国問題含む)
報告:玉城福子(大阪大学大学院、日本学術振興会特別研究員)
討論:李日栄(ハンシン大学)、葉柳和則(長崎大学)

閉会の辞 佐藤 幸男

■参加者(敬称略)
<韓国>
李起豪(ハンシン大学)、金東進(ハンシン大学)、具甲祐(北韓大学院大学)、李恵正(韓国中央大学)、イ・テホ(韓国・参与と連帯)、李熙玉(成均大学)、李日栄(ハンシン大学)、李南周(聖公会大学)、朴淳成(東国大学)
<琉球>
仲地博(沖縄大学)、松島泰勝(龍谷大学)、普久原均(琉球新報社)、高良沙哉(沖縄大学)、小松寛(早稲田大学)、玉城福子(大阪大学)
<日本>
佐藤幸男(富山大学)、多賀秀敏(早稲田大学)、葉柳和則(長崎大学)、森川裕二(長崎大学) 
<通訳>曺美樹(ハンシン大学)、鄭美香(早稲田大学)
*本フォーラムは、アジア共同体の創成への寄与を目的とするNPO法人・ワンアジア財団の後援を得ております。

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